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「最多勝記録で史上ベストドライバーと判断すべきではない」と主張する元F1王者にハミルトンが皮肉
2020年10月18日
メルセデスのルイス・ハミルトンはF1史上最多タイの91勝を挙げ、これからもさまざまな記録を更新していこうとしている。しかし3度のF1チャンピオン、ジャッキー・スチュワートは、記録によってハミルトンをF1史上最も偉大なドライバーとみなすことに否定的な考えを示した。
2020年第11戦アイフェルGPでの勝利により、ハミルトンはミハエル・シューマッハーが打ち立てた91回のF1最多優勝記録に並び、早ければ翌シーズンには、たやすく100勝を上回ることにもなりそうだ。今年ハミルトンは7度目のF1世界タイトルを獲得する可能性が高く、そうなればシューマッハーが持つ最多タイトル獲得記録に並ぶことになる。
「どのスポーツでも、過去や現在で誰が最高かという意見があるけれど、比較するのはほとんど不可能だと思う」とハミルトンは語った。
「誰がそうで誰がそうでないかといった類の話はすべて、僕にとっては重要ではない。重要なのは過程だ。僕らがそこに至るまでに何をしたか、どのような障害に直面したかということ。そして誰もが異なる道のりを経ている」
史上最高のF1ドライバーは誰なのかを考えるとき、異なる時代を戦ったドライバー同士を比較するのは難しい。近年では1シーズンに約20戦が開催されているが、1950年代はほとんどのシーズンが7戦や8戦、あるいは9戦で構成されていた。1960年代は9戦から12戦であり、1970年代は最多で16戦だった。
5度のF1世界王者のファン・マヌエル・ファンジオは、参戦した51戦中24戦で優勝しており、その勝率は47.06パーセントだ。3度の世界王者ジャッキー・スチュワートは99戦中27戦で優勝し、勝率は27.27パーセント。199回の出走中51戦で優勝した4度の世界王者アラン・プロストの勝率は、25.62パーセントとなる。
ミハエル・シューマッハーは307戦中91戦で優勝、勝率は29.64パーセントであるが、2010年にメルセデスからF1に復帰していなかった場合、この数字は大きく異なるものになっていた。シューマッハーが2006年末で引退した時点での記録は249戦中91勝であり、勝率は36.54パーセントだったのだ。復帰した2010年から2012年までの3年間で、彼はメルセデスから58戦のF1に参戦したが、優勝は一度もしていない。実際、その3年間でシューマッハーが表彰台に登壇したのは、2012年のヨーロッパGP(バレンシア)で3位を獲得した際の一回だけだ。
メルセデスは当時チームを築き上げている最中だった。2013年にシューマッハーに代わってハミルトンが加入、その翌年2014年からメルセデスは常勝チームになった。
■スチュワート「今のドライバーの方が記録を達成することがたやすい」
ハミルトンは261戦中91勝をあげて、34.87パーセントの勝率を誇っている。スチュワートは、現在の方がシーズンあたりのレース数が多いため、より多くのレースを勝つことが可能であると述べ、記録だけでハミルトンを史上ベストドライバーとみなすべきではないと主張している。スチュワートはまた、「私のなかではファン・マヌエル・ファンジオが史上最も偉大なドライバーだ」「今のドライバーの方が圧倒的にプレッシャーが少ない状態で戦っている。ファクトリーに行ってシミュレーターに乗ることもできるのだ。まるで違う世界だ」と語っている。
ハミルトンはその発言に次のように言及した。
「僕は過去の伝説的なドライバーたちに対して大きな敬意を持っている。たとえ僕について、年がら年中否定的な話をし続けている人に対してもだ」とハミルトンは皮肉を込めて語った。
「彼らのことを今も高く評価している。違う時代を戦っていたことは分かっているからね。彼らにとってそれは信じられないくらい厳しいものだった。20年前を振り返ってみるとね……」
「僕は、自分の話をこれから参入して後に続く若いドライバーたちにするつもりはない。なぜなら古株のドライバーの責任は、できる限り明るく輝いて、彼らを勇気づけることにあるからだ」
「誰かが現れる。マックス(・フェルスタッペン)か誰かが、僕が最終的に達成した記録を追いかけるんだ。彼がその記録を破らないでいることを願うのは、誤った考えだ。ポテンシャルを完全に生かせるよう、彼らを励ますべきなんだ。そして結果として彼らが記録を達成するなら、素晴らしいことだと思う」
ハミルトンは2014年以来、平均10勝を挙げ続けている。
「願わくば、より多くの記録を破り、記録を作りたいものだ。僕はまだ終わっていない。もっと向上できると感じるし、今も最高レベルの走りができると思っている」とアイフェルGPで優勝した後にハミルトンは語った。
(grandprix.com)
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3/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
3/23(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
3/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 51 |
2位 | シャルル・ルクレール | 47 |
3位 | セルジオ・ペレス | 46 |
4位 | カルロス・サインツ | 40 |
5位 | オスカー・ピアストリ | 28 |
6位 | ランド・ノリス | 27 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 18 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 16 |
9位 | ランス・ストロール | 9 |
10位 | ルイス・ハミルトン | 8 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 97 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 93 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 55 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 26 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 25 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 6 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第3戦 | オーストラリアGP | 3/24 |
第4戦 | 日本GP | 4/7 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |