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【今週の気になるニュース】フランク&クレアのチーム離脱に、FW14Bの売却。不安が残るウイリアムズの現状

2020年9月4日

 今週、ここまでで最も気になったニュースは、9月3日(木)に飛び込んできた『フランク・ウイリアムズとクレアがチームを離脱、43年の家族経営に幕。チームは新オーナーのもとで継続』という一報だろう。


 というのも、ウイリアムズの副代表を務めているクレア・ウイリアムズが、先週の第7戦ベルギーGP金曜日のFIA記者会見で「オーナーは変わりましたが、私はここにいます。私は自分の役職である副チーム代表の仕事を続けます。そして、私の父はまだチームの代表のままです」と語っていたばかりだったからだ。


 気になるのは、この決断がクレア自身によって下されたのか、新オーナーによって下されたものなのかだ。


 1週間前のベルギーGPの発言を考えれば、クレア自らの決断ではないというのが自然な見方だろう。しかも、クレアの退任を発表した直後に、ウイリアムズ・グランプリ・エンジニアリングの新しい取締役も発表されているからだ。


 ウイリアムズ・グランプリ・エンジニアリングとは、F1チームを経営するウイリアムズの親会社で名車が展示されているウイリアムズ博物館の経営なども含んでいる。


 クレア退任と新しい取締役発表が同日に行われたということは、新オーナーはウイリアムズの株式を買収したときに、すでにウイリアムズ家の一掃を考えていた可能性が高い。

クレア・ウイリアムズ(ウイリアムズ 副チーム代表)
2020年F1第7戦ベルギーGP クレア・ウイリアムズ(ウイリアムズ 副チーム代表)


 そこで気になるもうひとつのニュースが、同じ9月3日に報じられた『ベッテルがマンセルのウイリアムズFW14Bを購入。1992年チャンピオンカーを自身の名車コレクションに加える』というものだ。このニュースではFW14Bの入手ルートまでは明かされていないが、もしそれがウイリアムズ博物館にあったFW14Bだったとしたら、不安が残る。というのも、新オーナーはウイリアムズ家を追い出しているだけでなく、すでにウイリアムズの遺産を売却し始めていることになるからだ。


 もしこの推測が間違っていなければ、クレアが1週間前のベルギーGPで語った「ウイリアムズというチーム名は残ります」という言葉さえも疑わしくなる。


 ただし、今回のクレアの退任がクレア自らの決断だったとしても、不安は残る。それは、あれだけF1を愛していたクレアと父フランクがチームを去るには、それなりの理由があったということになるからだ。


 この発表を行ったチームのリリースは、こんな言葉で締め括られている。


「そして最後に、父に感謝を伝えたい。彼がこのチーム、スポーツと私たち家族に与えてくれたすべてに感謝しています」


 どちらにしても、今回のニュースは悲しい結末しか待っていない。

ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2020年F1第7戦ベルギーGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)



(Masahiro Owari)




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