F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:トロロッソ代表、的確なフィードバックを返す山本尚貴に感銘。「山本は素晴らしい第一歩を刻んだ」

2019年10月11日

 F1第17戦日本GPの初日、フリー走行1回目に、先日スーパーライセンスが発給されたばかりの山本尚貴がピエール・ガスリーに代わってトロロッソ・ホンダ STR14をドライブした。トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、山本尚貴の走りをどのような思いで見ていたのか。


「私はホンダと仕事を開始した昨年から、『2019年の日本GPには、ぜひ日本人ドライバーを乗せたい』と伝えていた。すでに日本に山本という素晴らしいドライバーがいることを知っていたからだ」


「スーパーライセンスが発給されるまで、少し時間を要したが、山本にはF1をドライブする資格と才能が十分備わっていることは、これまでの彼の走りとレッドブルでのシミュレーターによるトレーニングの結果を見て、わかっていた。だから、心配というよりも、この日が訪れることを楽しみにしていたよ。日本GPの初日に日本人ドライバーが鈴鹿を走行する瞬間を、日本人ではない私も少し興奮しながら見ていた」


 台風19号が接近しつつある状況の金曜日に、FIAは土曜日の全イベントを中止にすることを発表した。幸い山本尚貴が走る金曜日の午前中は雨雲が近づくことなく、フリー走行1回目はドライコンディションで行われた。90分間のセッションで、山本は20人のドライバー中、最も多い30周をミスなく走行し、F1初ドライブを終えた。

2019年F1第17戦日本GP フリー走行1回目で17番手タイムをマークした山本尚貴(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第17戦日本GP フリー走行1回目で17番手タイムをマークした山本尚貴(トロロッソ・ホンダ)


 ベストタイムは1分32秒018。ポジション的には17番手に終わったが、チームメイトのダニール・クビアトから0.098秒という僅差。その走りをトスト代表はどのように評価しているのか?


「初めてのF1にもかかわらず、山本は冷静で、とてもいい仕事をした。シャシーサイドへの細かなフィードバックだけでなく、タイヤに関するフィードバックも非常に的確だった。本当にF1をドライブするのが、これが初めてなのかと、とても驚きながら彼の走りを見ていた」


 山本尚貴とトロロッソの契約は、とりあえず日本GPの金曜日に走ることだけ。今後の予定は未定だ。しかし、山本尚貴はこのF1初出走を単なる思い出にするつもりはない。トストもそれは理解している。


「今シーズン、彼がF1をドライブするのは、これが最後になると思うが、山本の今後の挑戦をわれわれも楽しみにしている。今日はそのための一歩にすぎない。そして、それは素晴らしい第一歩となったと言っておこう」


 トロロッソの2020年のドライバーラインアップはまだ決定していない。山本尚貴に31周目を走るチャンスは訪れるのか? その答えを知るのは、もう少し先のことになるだろう。



(Masahiro Owari)


レース

6/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
6/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ216
2位ランド・ノリス201
3位マックス・フェルスタッペン155
4位ジョージ・ラッセル146
5位シャルル・ルクレール119
6位ルイス・ハミルトン91
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン23
10位ニコ・ヒュルケンベルグ22

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム417
2位スクーデリア・フェラーリHP210
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム209
4位オラクル・レッドブル・レーシング162
5位ウイリアムズ・レーシング55
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
7位マネーグラム・ハースF1チーム29
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム28
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー26
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号