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ホンダF1田辺TD カナダGP初日インタビュー:フェルスタッペンのウォール接触は影響なし。「PUに関しては、ほとんどメニューをこなせました」

2019年6月8日

 F1第7戦カナダGPの初日フリー走行。ホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)を搭載する4台は、ピエール・ガスリーの12番手が最高位と、期待したほどの速さを発揮できなかった。マックス・フェルスタッペンが計測ラップでウォールに接触したアクシデントがあったにせよ、全般的に速さに欠けたことは確かである。


 ここは名うてのパワーサーキットで、パワーユニットの優劣がタイムに大きく影響する。とはいえ初日に限れば、レッドブルもトロロッソも車体側のグリップ不足が伸び悩みの主な原因と思われる。


「明日以降に向けて、両チームともやることはたくさんある」「(パワーユニット側で)助けることがあるかどうか、これからさらに確認する」というホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターの言葉からも、車体側の苦慮が窺えた。


──今回(フェルスタッペン、ガスリー、ダニール・クビアトの3人が)CE(コントロールエレクトロニクス)とES(エナジーストア)を交換しましたが、これは事前に予定していたものだったんですか。
田辺豊治F1テクニカルディレクター(以下、田辺TD):そうですね。(アレクサンダー)アルボンはすでに(第3戦中国GPで)クラッシュした際に、2基目を入れてますよね。それ以外のドライバーたちは今回交換して、機能確認した上でストックしておくことにしていました。いつでも出し入れできるようにですね。


──規定は年間2基ですから、基本的にはそれで回す予定ですか?
田辺TD:はい、基本的にはそうです。ただ急きょ交換が必要にならないとも限らない。今後エンジンやターボなどでペナルティを受ける場合が出たら、いっしょに入れてしまうことも十分にあり得ます。いろんな使い方を、考えています。


──フェルスタッペンがFP2でウォールに接触したことで、ロングランが十分にできなかったのではないでしょうか。
田辺TD:若干ですね。大きな影響は受けていません。パワーユニットに関しては、ほとんどメニューをこなせました。


──フェルスタッペン自身も、あの事故で一発タイムは出せませんでしたが、クルマの調子はいいと言っています。パワーユニットに対しても、満足していたようでしたか?
田辺TD:大丈夫ですね。

■パワーユニット側もパフォーマンスアップに向け作業を継続


2019年F1第7戦カナダGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第7戦カナダGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

──明日以降に向けての手応えはありますか。
田辺TD:初日の結果を見る限り、両チームともやることはたくさんあると思います。パワーユニット側はその作業は終わってますが、こちらで、少しでもパフォーマンスアップに繋げたいと思います。


──メルセデスはスペック2を入れましたが、田辺さんの印象としてはさらに速くなった感じでしょうか。
田辺TD:わからないですねえ。


──あまり大きな進化ではないとのことですが。
田辺TD:大きいと、困ってしまいます(苦笑)。


──フェラーリの速さは、予想通りですか。
田辺TD:それもわからないですが、ただここまでのフェラーリは直線スピードに優れていて、そこで稼いでいる。なのでここは、相応に速いだろうという予想はしていました。ただタイヤの兼ね合いや、それからここは路面の改善幅が非常に大きいですから、初日だけでは見えない部分も多い。


─中団勢トップにマクラーレンが入りましたが、トップとの差もいつも以上に接近しています。
田辺TD:これも初日ですからね。よくわからないです。


──2日目以降、路面のグリップが急激に増すだけに、初日のコンディションにセッティングを合わせ過ぎない方がいいんでしょうか。
田辺TD:う〜ん。そこもよくわかりませんね。トラクションはあった方がいいし、曲がらないよりは曲がった方がいい。ブレーキも奥まで突っ込める方がいいし、そういうのは路面が改善すれば余裕に繋がる部分ですよね。すべて、あるに越したことはないと思います。


──コンディションがどうであれ、トップ3強の3番目という位置は変わりそうにないですか。
田辺TD:残念ながら、そう思います。



(Kunio Shibata)




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