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ハースF1代表、イタリアGP後にマシンへの疑義を申し立てたルノーを非難。正式に控訴手続きを開始

2018年9月14日

 イタリアGP決勝後にルノーからロマン・グロージャンのマシンに技術規則違反の疑いがあるとの申し立てがあり、その後の調査の結果、最終リザルトでグロージャンが失格となった件に関して、ハースF1代表のギュンター・シュタイナーがルノーを名指しで非難した。


 これは、グロージャンの乗るハースF1マシンVF-18のフロアに、技術規則と最近公布されたFIA指示に抵触する部分があった、とスチュワードが結論づけたもの。


 ハースはカナダGPでアップデートしたフロアの構造に関して、イタリアGP以前の段階でFIAから注意を受けていた。そして同時に、もし修正しないままレースに臨めば、他のチームから疑義が申し立てられる可能性があることも伝えられていた。


 しかし夏季休暇期間中は作業が禁止されており、特定部分の修正を迅速に行なうための時間が限られているとして、ハースは予めFIAに対して猶予期間の設定を求めていた。


 シュタイナーは、ルノーが決勝終了後に意義を申し立てたことについて、あるチームが別チームのマシンに疑義を抱いた場合、申し立てはレース前に行なって対応の時間を与えるべきだと取り決めたチーム同士の協定に違反していると主張している。


 シュタイナーの見るところでは、ルノーは今回の決勝レースでハースに奪われたポイントとコンストラクターズ選手権4位のポジションを、レース以外のところで取り戻そうとしたのだという。


「決勝レース終了後の抗議は長い期間にわたって行なわれてこなかった、というのが私の見解だ」と、シュタイナーはシンガポールで語った。


「かなり長い期間だったはずだ。私は今回の抗議には若干驚いたが、それもすぐに落ち着いた。私ならどうしただろうか? 私ならそうした行動は取らなかった。過去に多くの人がしていたのと同じ行動を取ったと思う」


「しかしルノーにとっては、コンストラクターズ選手権4位の座を確実なものにしておく必要がある。彼らは5位への転落を防ぐために何かしなければならないと考えたのだろう」


「(レース前に)修正が行なわれていなければ、疑義を申し立てると言うことだってできたのだ」とシュタイナーは付け加えた。


「私が言っているのは、そういうことだ。なにしろ前回こうした事態が起きたのは、私がこの世界に入るよりも前だったのだから」


「ルノーがレース後に申し立てを行なった理由は、私には分からない。いずれにしても彼らが取れると考えた方策のひとつだったのだろう。ルノーは自分たちにとって必要と判断したことをしたわけだが、チーム内では多くの人が疑問を持っていただろうし、それは正しいことだ」


 ハースはイタリアGPの結果をくつがえすため、正式に控訴の手続きを開始した。11月初旬にはFIAによる聴聞が予定されているが、シュタイナー自身は、裁定はどちらにも転び得ると考えている。


「スチュワードは、我々の主張を理解していなかったのだと思う」とシュタイナー。


「そのために失格となったが、控訴審では我々がこれまでの経緯をもっと説明できるだろうし、スチュワードにもより理解してもらえるはずだ」


「最終的に我々の主張が受け入れられるかどうか、確率は半々だ。私は、我々が勝つ自信があると断言するつもりはない。何が起こるかは誰にも分からないからね」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




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