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F1アゼルバイジャンGP予選:完璧なアタックでハミルトンがポール、フェラーリ勢は2列目

2017年6月24日

 6月24日現地時間17時、アゼルバイジャンGPの予選が始まった。日中は強い陽射しに照らされて60度近くまで上昇した路面温度だが、この時間になると気温は26度、路面温度は47度まで下がってきている。
 
 FP3でトラブルが発生したセバスチャン・ベッテルは予備的措置としてパワーユニット交換を行ない、予選までになんとか交換作業を間に合わせた。なお、噂されたアップデートは投入されていないという。同じくFP3でストップしたマックス・フェルスタッペンはマシン修復が間に合ったが、火災が発生したジョリオン・パーマーは作業が終わらず予選出走を見合わせることとなった。


 すでにグリッド降格ペナルティが決まっていたマクラーレン・ホンダ勢は、予定通り土曜日からスペアのパワーユニット(ICE、TC、MGU-H、MGU-K)に載せ換えた。加えてストフェル・バンドーンはFP3後にギヤボックス交換を行ない、6戦連続使用規定に抵触してさらに5グリッド降格が加算された。


 Q1のセッション開始と同時に大多数のマシンが一斉にコースイン。ニコ・ヒュルケンベルグに至っては開始1分前からピット出口に並んで開始時間を待つなど、トラフィックを嫌ってコースインのタイミングをはかる。全体的に硬いタイヤアロケーションということもあり、全車がスーパーソフトを履いてアタックに入っていく。


 クリアラップを取ることが難しい上にタイヤのウォームアップとフロントタイヤの温度キープが難しいコース特性ゆえに、どのマシンも連続走行でクールダウンラップを挟みながらタイムアタックを何度も繰り返す。


 アタック序盤でトップに立ったのはルイス・ハミルトンで1分42秒384、2位は0.160秒差でフェルスタッペン。暫定3番手タイムを出した直後、エステバン・オコンは「左のリヤとフロントを(ウォールに)タッチした」と報告して7週でアタックを終了する。


 半分が過ぎたところで上位勢はピットに戻るが、中団勢は2セット目を投入してアタックを続行。下位ではザウバーのパスカル・ウェーレインが15番手タイムを記録してQ2進出を果たし、最後のアタックでザウバーに邪魔されターン16でもコースオフしたフェルナンド・アロンソは16番手、バンドーンは実質最下位の19番手でともにQ1敗退となった。金曜からマシンに違和感を訴えていたロマン・グロージャンが17位、マーカス・エリクソンが18位で予選を終えた。


 Q1はハミルトンが1分41秒983までタイムを伸ばしてトップ、フェルスタッペンが2位に留まり3番手にキミ・ライコネン、4番手にダニエル・リカルドとレッドブル勢が好調を維持している。


 17時25分に始まったQ2でも開始直後から全車がスーパーソフトを投入。依然としてハミルトンがトップに立ち、バルテリ・ボッタスがこれに続く。フェルスタッペンはパワー低下を訴えエンジニアからの指示を仰ぐがタイムが上がってこない。ヒュルケンベルグはQ2終了を待たずしてマシンを降り14位で予選を終えた。


 上位勢は無難にアタックを終えて首位ハミルトンから2位ボッタス、3位ベッテル、4位フェルスタッペン、5位ライコネン、6位リカルドまでが1秒以内。


 ウイリアムズ勢とフォース・インディア勢が続き、トロロッソの2台とターン1で激しくタイヤをロックさせて壊してしまったマグヌッセン、前述のヒュルケンベルグ、そしてウェーレインがQ2敗退となった。


 Q3の1回目のアタックでボッタスは僅かにターン8で右リヤをバリアに接触させるが問題なくトップタイムを記録。ハミルトンはターン16でタイヤをロックさせてしまい0.154秒差の2位、フェルスタッペンが0.605秒差で3位で続いた。


 残り4分で2回目のアタック中だったリカルドがターン6でイン側の縁石を引っかけてリヤが流れ、出口アウト側のウォールにヒットしてストップ。これでセッションは残り3分33秒で赤旗中断となったが、この影響を最も大きく受けてしまったのが最終アタック中でセクター1を最速タイムで駆け抜けていたハミルトンだった。一方ボッタス、ベッテルはコースイン直前で難を逃れた。


 18時5分に再開されたQ3最後のアタックでハミルトンは完璧なアタックを見せてボッタスを逆転し0.434秒差を付けて1分40秒593でポールポジションを獲得した。



2017年F1第8戦アゼルバイジャンGP 予選 2番手バルテリ・ボッタスと3番手キミ・ライコネンのフィンランド勢
2017年F1第8戦アゼルバイジャンGP 予選 2番手バルテリ・ボッタスと3番手キミ・ライコネンのフィンランド勢

 ボッタスは自己ベストを更新したものの及ばず2位、最後のアタックで大きくタイムを更新したライコネンが1.100秒差で3位、ベッテルは1.248秒差の4位に留まった。その後ろにフェルスタッペン、フォース・インディア勢、ウイリアムズ勢というチームごとに並ぶ予選結果となった。



(Mineoki Yoneya)




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