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F1イギリスGP決勝トップ10ドライバーコメント

2016年7月11日

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位

 今年ベストの週末だよ! レースが始まるころに雨が降り出してきたのは信じられなかったね。「まじかよ?」って思ったよ。そうなると誰もが苦労することになるからね。セーフティカーですらよく見えなかった。セーフティカーはすごくゆっくり走っていたから、リヤブレーキがどんどん冷えていった。温めようとしていたら、知らないうちに直進してすぐ目の前に物体が突然見えたんだ! 曲がることができて本当によかったよ。幸い問題はなく、その後はウエットコンディションの中でとてもいい感触で走ることができた。素晴らしい仕事をしてくれたチームに心から感謝する。
 
 観客についてだけど、こんなに大勢、いったいどこから来ているのかな? 本当に最高だ。他の国ではこんな光景は見ることはできない。イギリス人のF1に対する情熱が表れていると思う。こんな天候ですらね。土砂降りだっていうのに、彼らは「大歓迎さ!」って感じなんだ。


 夢にも思わなかったような出来事だ。もっと若いころには、F1ドライバーになることに伴う、他のことが目に入らなかった。ただただレースを恐れ敬っていたけれど、年を重ねるにつれて他のことを理解するようになってきた。栄光に浸り、それを享受しようとしている。いつかイギリス出身の若手がここで勝つ時には、彼にその瞬間を目いっぱい味わってほしいと思う。だけど今は僕の時間、僕らの時間だ。今日来てくれた皆、本当にありがとう。ただただ信じられないよ。

2016年F1第10戦イギリスGP表彰台
2016年F1第10戦イギリスGP表彰台

(決勝後の記者会見で語り)雨が降っていた時にはトリッキーなコンディションだった。先頭だったし、ミスをしないよう気をつけながら走ったけど、そういうレースが大好きだ。平坦でスムーズな道のりではないところがね。


 できるだけこのエンジンをセーブしようと心がけた。(ペナルティを受けずに使える)最後のエンジンだからね。だから可能な限り長く使いたいと思う。
 皆には僕のために祈っていてほしい。彼(ポイントリーダーのニコ・ロズベルグ)に追いつきつつある。この調子でいくよ。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=2位

 今日はものすごくペースがいいと思っていた。だから路面が乾いた後、プッシュしていこうと決めた。レース序盤は水しぶきがひどくて進行方向が見えづらかった。特にファーストセクターがひどかった。
 
 ニコを抜いた後、ルイス(・ハミルトン)に追いつけそうだと思った。そしたら彼はスリックに交換するためにピットに入ってしまった。


 僕らはピットに入るのが1周遅かったかもしれないけど、最終的に素晴らしいレースになったし、マシンはすごく好調だった。


 その後、ニコとは最高のバトルをしたよ。でも路面が乾いてからはメルセデスはストレートであまりにも速すぎた。
 
 後ろからのプレッシャーはなかったし、自分自身のレースに集中して、ついていこうとした。ターン1で何度か危ない瞬間があったので、そこでは慎重に行かなければならなかった。でも他の人たちも苦労していたんだってね。

2016年第10戦イギリスGP マックス・フェルスタッペンとニコ・ロズベルグ
2016年第10戦イギリスGP マックス・フェルスタッペンとニコ・ロズベルグ

 ベケッツでアウトから仕掛けるのは楽しかったよ。彼(ロズベルグ)はイン側に行ったから、「よし、アウトから行ってみよう」と思ったんだ。リスクのあるアクションだったけど、今日のマシンにはグリップがあったし、調子がいいと感じていた。あそこはランオフがあるから失敗しても行き場はあった。


 最終的に(ウイナーのハミルトンから)だいたい8秒差程度でフィニッシュできた。大きな前進といっていいと思う。ギャップは縮まってきているよ。


 ここのファンは素晴らしいね。歓声の大きさといったら信じられないほどだ。とても熱心に応援してくれた。もちろん彼らはルイスのファンだけど、僕のことも応援してくれたからすごくうれしかった。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 決勝=3位

 今回は週末を通してルイス(・ハミルトン)の方がいい仕事をした。彼は優勝に値するから祝福したい。


 完走できてすごくうれしかった。終盤ギヤボックスの問題がとても深刻になってきていて、リタイアせざるを得ない一歩手前の状態だったんだけど、幸い直すことができた。


 このコースでミディアムタイヤですごいペースを発揮できて、最高の気分だった。


 マックス(・フェルスタッペン)とのバトルはすごく楽しかった。少し時間はかかったけれど、アウト側から抜くことができた。


 週末を通してシルバーストンの雰囲気は本当に素晴らしかった。確かに観客の一部はルイスのことほど僕のことは好きじゃないんだろう。でもここは彼の国なんだから当然のことだ。大部分の人たちは僕のことを熱心に応援してくれたと思う。だからイギリスのファンは世界一なのだし、誰よりもレースに情熱を持っているといえるんだ。素晴らしいイベントにしてくれた彼らに感謝する。


 夏休み前の次の2戦が楽しみだ。そのうちのひとつはホームグランプリのドイツGPだからね。

レギュレーション違反を否定するニコ・ロズベルグ
レギュレーション違反を否定するニコ・ロズベルグ

(ギヤボックストラブルについて決勝後の記者会見で語り)すごく深刻なトラブルだった。7速にスタックしてしまい、コース上で止まってしまうところだった。それでチームから「デフォルトに変えろ」と言われ、直そうとした。
(無線制限の規則に反していないと確信しているかと聞かれ)イエス。


(ペナルティの裁定が出る以前に、Sky Sportsに対して語り)心配していない。チームは(無線規則について)何がだめで何がOKか、研究済みなんだ。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=4位

 チームにとって、そしてポイントの面で、とてもいい結果だと思う。フェラーリとの差を縮めることができたのは素晴らしいことだよ。でも僕自身にとっては単独走行で少し退屈だった。
  
 バーチャルセーフティカーの際に大幅に時間を失った。すごくついてなかった。それは僕らの力がおよばない問題だし、手の打ちようはなかった。単純に僕にとって悪いタイミングで出たというだけだ。そのせいで(セルジオ・)ペレスの後ろになってしまい、上位グループから10秒以上遅れることになった。その後、ピットストップがもうないとすると、それほどのギャップを縮めるのは不可能だ。上位勢のペースに対して僕があちこちでコンマ1秒ずつ縮めることはできても、1周0.5秒を稼ぐことはできない。


 戦う態勢でレースに臨んだんだけど、残念ながら今日はその機会がなかった。でも仕方ないことだし、ブダペストではもっとうまくいくよう期待する。


(F1iに対して語り)4位ばかりが続いている。今日は何かを賭けて戦うこともできず、戦う相手もいなかった。バトルをしたかったんだけどね。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=5位

 レーズ前半戦のコンディションは、かなりトリッキーだった。水煙で視界がひどく悪い場所もあり、ウエットタイヤはまったくグリップしなかった。それでもできる限り速く走ろうと試み、結果として何度かラインを乱した場面もあった。


 ミディアムタイヤに履き替えてからは、多少状況が良くなったものの、やはり楽ではなかったね。


 この週末が始まった時から、今回は厳しい週末になるだろうとわかっていた。今日は最善の結果を持ち帰ろうと努力したが、上位のドライバーと争えるだけのスピードはなかった。特にこういったコンディションでは、もっと強いダウンフォースと高いグリップレベルが必要だ。

2016年第10戦イギリスGP キミ・ライコネン(フェラーリ)
2016年第10戦イギリスGP キミ・ライコネン(フェラーリ)

 ハンガリーではもっとずっと楽なレースができると思う。これから先のレースでは、今日のようなことにはならないだろうし、もう似たような問題で苦しむことはないはずだ。もちろん、実際にはその時になってみなければわからないが、とにかく普通に戦える状態に戻ることを期待している。


(今回苦戦した原因について語り)ダウンフォースが足りない。そのためにこのサーキットでは苦労するんだ。しかもこういう複雑なコンディションだと、ダウンフォースが足りないことが大きなマイナスになる。今後のサーキットでは通常の状態に戻ると思うけど、ダウンフォースはどこに行っても役立つ。上位勢と同じレベルのダウンフォースをつけられれば、状況は変わってくるだろう。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=6位

 チームとしてはとても良い成績だった。2台揃ってポイント獲得だからね。でもあのターン1でのスピンがなければ、僕は5位をキープできたと思う。コントロールを失った瞬間、これで僕のレースは終わったと思ったけど、何とか立て直すことができた。ただ、あの時にタイヤにフラットスポットができてしまい、そこから先のレースではデグラデーションに苦しむことになった。


 僕は何とか(キミ・)ライコネンを背後に抑えておこうと必死でプッシュしていた。だから、彼に抜かれてしまうまでは、ペースを緩めてタイヤをセーブすることもできなかったんだ。


 僕らはミディアムタイヤでかなりのロングスティントを走らなければならず、デグラデーションの大きさを考えると、それは少しリスキーな戦略だった。それでも、チームが正しいタイミングで正しいコールをしてくれたので、最終的にはこのような成績につながった。
 特にレース序盤のコンディションは、ものすごくトリッキーだったね。乾きかけのラインができていく一方で、うっかり濡れたところにタイヤを乗せると、その瞬間に完全にグリップを失うような状況だった。最初はクルマを前に進めるだけでも大変だったよ。


 この週末は、ずっとクルマにあまり満足できていなかっただけに、大量のポイントを持ち帰ることができて本当にうれしいし、先週末の落胆も埋め合わせることができた。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=7位/

 もちろん、チームにとっては良い結果だったけど、レースの展開に関して、僕としてはちょっと残念な気持ちもある。今日はあまり運に恵まれなかったからね。特に、僕がすでにインターミディエイトに履き替えた後でバーチャルセーフティカーになり、順位を取り戻すチャンスを奪われたのが痛かった。


 その後は、僕の方がずっと速かったのに、フェリペ(・マッサ)のペースに延々と付き合わされてしまった。乾いているラインは1本だけで、オフラインにはまだたくさん水溜りがあったから、なかなかオーバーテイクを仕掛けられなかったんだ。


 全員がドライタイヤに交換した直後は、とても楽しかった。ターン1のあたりだけは、なかなか乾かなかったので、特に慎重に走る必要があったけど。僕はミディアムタイヤでものすごく長いスティントを走ることになり、最後の数周はデグラデーションを最小限に抑えながら最後まで走り切るだけで精一杯だった。


 あらゆる面で満足というわけではないものの、クルマのパフォーマンスは良かったし、結果としてポイントを獲れたのはいいことだ。


■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=8位

 今日のレースには満足している。決して悪くはなかった。ウエットからハーフウエットのレース前半はとても好調だった。実際、クルマは速かったし、フィーリングも良くて、一時は6番手まで上がっていた。


 ところが、残念なことにターン1でミスをしてしまった。あれはまずかったね! その後は少し自分を落ち着かせて、もう一度自信を取り戻す必要があった。それから着実に走り続けて、8位でフィニッシュラインを通過したのは満足できる結果だったけど、フォース・インディアの2台に勝てなかったのは残念だ。


 とはいえ、これで過去6レースのうち5回もポイントを獲得しているのだから、僕らが正しい方向へ進んでいるのは間違いない。とにかくこの調子でプッシュし続けないとね。


 次のレースが行われるハンガリーのコースは、僕らのクルマに合っているはずだから、またポイントを目指していい戦いができるのを楽しみにしている。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=9位

 今日はタフな一日だった。でも、僕はチームとクルマを信頼しているから、パニックになったり、ショックを受けたりする理由はない。


 ピットイン(スリックへの交換)の指示には何の問題もなかった。ただ、そのあとのスピンはいただけなかった。あれでアドバンテージを全部吐き出してしまったからね。


 終盤のペナルティ(他車をコース外に押し出したと判断され5秒加算)は大勢に影響はなかったし、決して故意にフェリペ(・マッサ)を押し出そうとしたわけではない。実際のところ、あそこで全然グリップしないことに驚いて、僕自身がコースオフしそうになり、そこでたまたま彼とサイド・バイ・サイドになっただけだ。僕はレーシングアクシデントだったと思っている。


 いずれにせよ、今日の敗因をしっかり理解する必要がある。こういう週末から学ぶべきことはたくさんある。これまでのレースと比べて、今日の僕らには明らかに競争力がなかったけど、少なくとも多少のポイントを持ち帰ることはできた。
 レースペースでレッドブルに勝てなかったのは、今年になってからは今回が初めてだ。2週間後にはまた状況が変わっているかもしれないが、次回までに元に戻っていれば、それでいいということにはならない。もっと深く踏み込んで、今回はなぜ競争力が落ちてしまったのかを理解する必要がある。


(F1iに対して、ペナルティについて語り)いろいろなことが起きたレースだった。僕はイン側にいた。彼はターン1で少しワイドになり、ターン3でイン側になった。そしてほぼ同時にブレーキを踏んだ。僕はターンインするたびに態勢を崩していた。彼をコース外に押し出そうなんて気はなかった。僕自身がコースオフしそうになっていたんだから。なのにスチュワードは、僕が故意にやったと判断し、ペナルティを科した。あれはレーシングアクシデントだと思うけどね。


■スクーデリア・トロロッソ
ダニール・クビアト 決勝=10位

 結果から言えば、ひどいレースではなかった思う。後方のグリッドからうまく浮上して挽回し、フェラーリにもついて行けたし、目標だったポイント圏内でレースを終えることができたのだから。


 今日の僕らにはかなりの競争力があり、実際のところ、もっとたくさんポイントを獲れてもおかしくなかったと思う。しばらくアンラッキーなことが続いていただけに、これは良い兆候に違いない! 個人的には満足している。本当に久しぶりに、サーキットでいい一日を過ごせたような気がするよ。


 このポジティブな状態からいろいろと学んで、シーズンの終わりまでこの調子を維持して行きたい。次のハンガリーでのレースが楽しみだ!



(AUTOSPORTweb)




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