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ホンダF1田辺TD会見:精神的にも厳しい終盤戦。王者不在の週末も「持てる力を100%発揮する」
2020年12月4日
レイアウトに変化はあるものの、先週と同じバーレーン・インターナショナル・サーキットでの2連戦。「移動がない分、身体は少し楽」と語るホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターだが、さすがに疲れの色は隠せない。例年でもシーズン終盤となれば、疲れがたまる。それが今年は新型コロナウイルス禍のなかでの開催とあって、感染防止に細心の注意を払いながらレースを戦ってきた。
いつもは冷静なコメントに終始する田辺TDだが、この日は珍しく「いつになったら皆で自由に談笑したり、ご飯を食べたり、勝ったら抱き合って喜ぶことができるのか」と、心情を吐露していた。
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──2戦連続のバーレーンです。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):移動がない分、身体は少し楽ですね。今週末は外側のレイアウトを使って、ストレートと主に4つのコーナーという組み合わせで、新たなチャレンジになります。距離が短い分、予選でのポジション取りがどれほど重要なのかなど、フリー走行の段階からいろいろ見ていくつもりです。
──全開率がかなり高いと思いますが、最も全開率の高いモンツァと比べてどうでしょう。
田辺TD:モンツァほどではないと思っていますが、実際に走って確認ですね。いずれにしても、トップレベルの全開率です。
──同じバーレーンでの開催とはいえ、タイムテーブルは数時間遅くなっています。その影響というか、レース現場で大変さを感じていますか?
田辺TD:さっきも同僚たちと話していたのですが、イギリスとの3時間時差はトルコと同じなのですが、先週はトワイライトレースに合わせたスケジュールで1週間過ごした。それが今週は、ナイトレースのスケジュールに合わせないといけない。けっこう疲れるよねと、言い合っています。
それとバーレーンもロックダウン中で、昼間に気晴らしというわけにもいかない。疲れがたまっているのを、感じています。
──ロックダウンは具体的に、どれほど厳しいのでしょう。街中にまったく出られないのですか?
田辺TD:基本的には出ていません。レストランに行くのは絶対ダメですし、確かタクシーも乗れない。なので空港ホテルとサーキットを往復する毎日です。来週のアブダビは、島からも出られないはずです。
──食事もほとんど3食サーキットですか。
田辺TD:ホテルで食事する場合も、ルームサービスですね。あとはウーバーイーツで、配達を頼む人もいる。レース週末が始まれば、基本は3食サーキットですね。
──かなり精神的にきついですね。
田辺TD:きついですよ。イタリアではピザとワイン、スペインだったら生ハムとか、そういうのを長年やってた人たちが、今年は幽閉状態ですからね。まあバーレーンはそういう食の楽しみは、他ほどはないですけどね。それでも、きついです。
■ハミルトン不在の第16戦も「持てる力を100%発揮する」
──ルイス・ハミルトンが新型コロナウイルス陽性で、欠場を決めました。今年のレッドブル・ホンダはメルセデス、なかでもハミルトンに勝てない1年でしたが、その意味で今週末のハミルトンのいないレースはどう捉えてますか。
田辺TD:いつもメルセデスがいる、いつもハミルトンがいるというのとは、今週末はちょっと違う。とはいえ我々の持てる力を100%発揮するという点は、まったく変わりません。
──メルセデスは、ドライバーふたりは特に厳格な隔離状態でやっていたはずですが、それでも感染しました。これだけ気をつけてもかかる恐れがあるというのも、別の意味でのストレスですか。
田辺TD:トト(ウォルフ/チーム代表)の話を聞いていても、かなりドライバーに厳しい生活を強いていたようです。それでも、感染してしまう。他にもパドック内で、何度もPCR検査をするなかで、陽性者が何人か出ています。ひとり陽性者が出ると、車やオフィスを共有していた場合、何人もが濃厚接触者として隔離措置が取られる。すでに最小人数でレースチームは運営されてますから、非常に厳しい状況になります。
ファクトリーから助っ人を呼ぼうにも、たとえばアブダビに直接入ろうとしたら、12日前、7日前、3日前、到着直前、到着直後の5回の検査で陰性を証明しないと、サーキットに入れない。もし自分が感染したら、みんなに多大な迷惑をかけてしまう。そういうプレッシャーをいつも感じながら、毎日過ごしてますね。
──本当に大変ですね。
田辺TD:皆で自由に談笑したり、ご飯を食べたり、勝ったら抱き合って喜ぶとか、そういうことができる日がいつになったら来るんだろうと思ってしまいます。
──来週の最終戦が終わった時には、今年は今までと違う1年が終わったという感慨を抱くんでしょうね。
田辺TD:そう思います。レースのプレッシャー、肩の荷が降りたという部分と、1年間コロナにかからないように過ごせたという安堵。それは、感じるでしょうね。ただシーズンが終わっても、すぐには状況は変わらない。イギリスのオフィスでも、同じように気をつけながらやっていかないといけない。いつまでかわかりませんが、細心の注意を払って行動するしかないですね。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | ルイス・ハミルトン | 347 |
2位 | バルテリ・ボッタス | 223 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 214 |
4位 | セルジオ・ペレス | 125 |
5位 | ダニエル・リカルド | 119 |
6位 | カルロス・サインツJr. | 105 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 105 |
8位 | シャルル・ルクレール | 98 |
9位 | ランド・ノリス | 97 |
10位 | ピエール・ガスリー | 75 |

1位 | メルセデス | 573 |
2位 | レッドブル・ホンダ | 319 |
3位 | マクラーレン | 202 |
4位 | レーシングポイント | 195 |
5位 | ルノー | 181 |
6位 | フェラーリ | 131 |
7位 | アルファタウリ・ホンダ | 107 |
8位 | アルファロメオ | 8 |
9位 | ハース | 3 |
10位 | ウイリアムズ | 0 |

第13戦 | エミリア・ロマーニャGP | 11/1 |
第14戦 | トルコGP | 11/15 |
第15戦 | バーレーンGP | 11/29 |
第16戦 | サクヒールGP | 12/6 |
第17戦 | アブダビGP | 12/13 |

