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【F1データ主義】シーズン前半戦は完走台数が減少。レースの完走率を左右するカギは?
2020年7月12日
4カ月遅れで7月5日に再開幕したF1のオーストリアGPは、20台中、約半分の9台がリタイアするというサバイバルレースとなった。1年前に行われた2019年のオーストリアGPでは1台もリタイアすることなく、20台全車が完走していたことを考えると、大波乱のレースだったといっていいだろう。
最近の10年間のレースで、完走台数が11台以下となったのは、今年のオーストリアGP以外に1回しかない(※表1)。
【表1】
最近の10年間で完走台数が11台以下だったレース
■2015年
第1戦 オーストラリアGP 18台出走11台完走
3台スタートできず、4台トラブル
2015年のオーストラリアGPは、前年破綻しながらその年の開幕直前に参戦を発表したマノー(マルシャ)が、アルバートパーク・サーキットを訪れたものの、マシンの準備が整わず、一度もコースに出ることなく週末を終え、18台でスタートが切られた。同じ11台完走でも、2015年のオーストラリアGPは完走率が61%であるのに対して、2020年のオーストリアGPは55%と低い。
さらに2000年代以降のF1までさかのぼって、完走台数が11台以下だったレースを調べてみると、2000年から2008年までは24回ある(※表2)。2015年と2020年も含めた26レースを、それぞれの年の前半と後半に分けてカウントすると、7割以上の19レースが前半戦に集中していることがわかる。
前半戦、こと開幕戦でレースの完走率が低くなる理由は、ふたつある。ひとつは新車の信頼性がまだ確立していないことによる、マシントラブルが発生してリタイアとなること。もうひとつは、緒戦ということでドライバーのレース勘が完璧な状態でないことや、逆に結果を出したいという焦りによってアクシデントを誘発させるのではないか。
それに加えて、今年の開幕戦は新型コロナウイルス感染によって、開幕が約4カ月遅れた影響もあったと考えられる。
さらに開幕戦の舞台が縁石がアグレッシブなデザインとなっているレッドブルリンクとなったことも、マシンに想定外のストレスを与えたようだ。
今シーズンは史上初の7月開幕の後、これまた史上初となる同じサーキットでの2週連続開催となる。開幕戦で起きたトラブルは、第2戦シュタイアーマルクGPでも起こる可能性がある。もし、開幕から2戦連続で完走台数が11台以下となれば、2000年以来の椿事となる。
【表2】
上記以外の2000年代に行われたレースで完走台数が11台以下だったレース
■2008年(全18戦中、前半1レース)
第1戦 オーストラリアGP 22台出走9台完走
9台アクシデント、4台トラブル
■2006年(全18戦中、後半1レース)
第10戦 アメリカGP 22台出走9台完走
10台アクシデント、3台トラブル
■2005年(全19戦中、前半2レース)
第8戦 カナダGP 20台出走11台完走
3台アクシデント、5台トラブル、1台失格
第9戦 アメリカGP 6台出走6台完走
14台スタートせず
■2004年(全18戦中、前半3レース、後半1レース)
第6戦 モナコGP 20台出走10台完走
5台アクシデント、5台トラブル
第8戦 カナダGP 20台出走10台完走
6台トラブル、4台失格
第9戦 アメリカGP 20台出走9台完走
6台アクシデント、4台トラブル、1台失格
第14戦 ベルギーGP 20台出走11台完走
6台アクシデント、3台トラブル
■2003年(全16戦中、前半2レース、後半1レース)
第3戦 ブラジルGP 20台出走10台完走
7台アクシデント、3台トラブル
第8戦 カナダGP 20台出走11台完走
1台アクシデント、8台トラブル
第15戦 アメリカGP 20台出走11台完走
5台アクシデント、4台トラブル
■2002年(全17戦中、前半2レース、後半3レース)
第1戦 オーストラリアGP 22台出走8台完走
9台アクシデント、3台トラブル、2台失格
第4戦 サンマリノGP 21台出走11台完走
10台トラブル
第11戦 フランスGP 18台出走10台完走
1台アクシデント、7台トラブル
第12戦 ドイツGP 21台出走9台完走
2台アクシデント、10台トラブル
第17戦 日本GP 19台出走11台完走
2台アクシデント、6台トラブル
■2001年(全17戦中、前半4レース、後半1レース)
第3戦 ブラジルGP 22台出走11台完走
6台アクシデント、5台トラブル
第6戦 オーストリアGP 22台出走11台完走
1台アクシデント、9台トラブル、1台失格
第7戦 モナコGP 22台出走10台完走
5台アクシデント、7台トラブル
第8戦 カナダGP 22台出走11台完走
5台アクシデント、6台トラブル
第12戦 ドイツGP 22台出走10台完走
3台アクシデント、9台トラブル
■2000年(全17戦中、前半3レース)
第1戦 オーストラリアGP 22台出走9台完走
3台アクシデント、9台トラブル、1台失格
第2戦 ブラジルGP 20台出走10台完走
1台アクシデント、8台トラブル、1台失格
第7戦 モナコGP 22台出走10台完走
7台アクシデント、5台トラブル
(Masahiro Owari)
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5/17(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
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予選 | 23:00〜 | |
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |