【レースの焦点】“速さ”が足りなかったフェラーリ、問われるタイヤ一社供給の責任/F1第5戦スペインGP
2018年5月16日
開幕2戦を制したフェラーリに、みんなは王者のレースを期待する──。でも、それが歴史的なエンブレムを背負ったチームの難しさ。いまのスクーデリアは“挑戦者”なのだ。
現役のメンバーに限って言うなら、メルセデスの方が“チャンピオン経験者”はずっと多い。彼らには、シーズン序盤の悩みに翻弄されず、論理的に問題を解決するだけの自信とディフェンディングチャンピオンの精神力がある。もちろん、フェラーリとメルセデスという、チームとしての個性の違いもあるのだけれど──。
FP1ではハミルトン、FP2ではボッタスがミディアムを履いてロングラン。FP3ではふたりがソフトとスーパーソフトでアタックを行い、予選ではQ2でソフトを履いてタイムを出した後、ハミルトンがスーパーソフトでハーフラップのシミュレーション。
Q3はふたりそろってスーパーソフトで2回のアタックを行い、最後に1-2のタイムを記録しているのだから……。メルセデスはタイヤの変更にうまく対応し、ピレリが言うとおりの特性を引き出していた。
オーバーテイクを促進するためにはさまざまな議論が繰り広げられているが、天候コンディションにかかわらず『全チームが平等に作動させることのできる構造のタイヤ』『作動領域が広く特性が明確な各コンパウンド』『異なる作戦の選択肢』も必須。だから、一社供給の責任は重い。
「作動領域がものすごく狭い」というドライバーのコメントを、何度耳にしただろう?
物理のスペシャリストが集まるF1で、化学変化をともなうタイヤ技術はタイヤメーカーに一任されているが、マシンのパフォーマンスに与えるインパクトは本当に大きい。複数メーカーの参戦には反対意見も多いが、オーバーテイクを促進する方法としては、タイヤの技術競争の復活はとても有効なはずだ。
(Masako Imamiya)
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5/24(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
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予選 | 23:00〜 | |
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※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 161 |
2位 | シャルル・ルクレール | 113 |
3位 | セルジオ・ペレス | 107 |
4位 | ランド・ノリス | 101 |
5位 | カルロス・サインツ | 93 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 44 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 35 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 15 |
※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 268 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 212 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 154 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 79 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 20 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |