今宮純のテスト分析:なぜソフトを履かなかったか
2016年2月28日
2年連続コンストラクターズ3位のウイリアムズはERSや一部パワーユニットのトラブルに追われ、空力チェック走行に切り替えた。メルセデス筆頭ユーザーの彼らだが、今季最新スペックをフォース・インディアほど巧くレイアウトできなかったようだ。つまずいたFW38、挽回ソリューションを次回テストまでに実行しなければならない。唯一ニューマシンでないザウバーは地道に昨年後期Bバージョンの“セットアップ反省”に励み、進化型C35へとつなぐデータを蓄積。ライバルとなりそうなのはマノーとハース、序盤は信頼性で優位を保ちたい。
テスト2日目、ホンダのF1新首脳人事が明らかに。2年目に背水の陣で臨むマクラーレン・ホンダには、もっと早い決断が求められた。すでにRA616Hの基本コンセプトは前体制下で決定済みだ。昨年末から変更を繰り返したターボ・コンプレッサー・ユニット開発に時間を要し、ICEの“骨格部分”でも試行錯誤が続いた。テスト前から実走信頼性に不安があったので、ニューMP4-31のベース性能確認を優先するためにテスト仕様が準備され、2日目までは周回をこなせた。だが、3日目から異なる部分で漏れが発生、最終日には昨年と同じく修理対策不能で走行中止に陥った。
ホンダ新体制スタッフには、すでに決まっている年間開発プログラムを早急に補強、あるいは見直すという対策が急務となった。「いつ勝てるかなど言えない」──マクラーレンと本田技研の両トップは、同じことを言う。課題はひとつ、パワーユニットの信頼性にかかっている。マノー以上、ハース以下の走行距離1196kmは事実上の最下位。中4日のインターバルで、3月1日にスタートする最終テストが開幕前の大きな関門だ。
(今宮 純/Text : Jun Imamiya)
関連ニュース
5/17(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
5/18(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
5/19(日) | 決勝 | 22:00〜 |
※マイアミGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
※マイアミGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
2024年F1カレンダー
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |