【レースの焦点】波乱の展開で光ったリカルドの“レースクラフト”の質の高さ/F1第8戦アゼルバイジャンGP
2017年6月27日
新人ドライバーがマシンを壊すことなく、慎重にコースを学んでいくため“速く走るより大切なこと”を自覚できる環境を整えたのだ。土曜の予選でも、ウルトラソフト1セットで14周を走ったストロールは17位で予選を終えていた──。
そしてカナダGPの入賞を祝福するように、チームはアゼルバイジャンの週末、ドライバー本人が希望したとおり、セットアップの方向性をシーズン開幕当初のものへと戻した。
その結果「以前よりずっと、自信を持って走れるようになった」とストロールは説明する。バクーの週末も、何よりも大切なのは3日間一度もコースアウトすることなく、小さなトラブルさえ経験せず、順調に走行を重ねていくことだった。
LAT
セーフティカー先導時「ピットロードを通過するんだよ」とエンジニアが告げると「全員?」と18歳が聞き返す。ゴールの瞬間「わーっ、抜かれちゃった!!!」と叫ぶドライバーを、チームが「P3、最高のレースだったよ」と祝福する様子も微笑ましい。
豊富な資金を持つ若手を走らせるチームには、資金だけでなく、まだ未熟なドライバーを活かすために環境を整える義務があるのだ。その意味で、技術のボス、パディ・ロウに脱帽のレースでもあった。
冷静さを失わず、レースの空気を読む──その能力を最も発揮したのがリカルドなら、ルイス・ハミルトンやセバスチャン・ベッテルにはその力がわずかに欠けていたと言わざるを得ない。
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※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 161 |
2位 | シャルル・ルクレール | 113 |
3位 | セルジオ・ペレス | 107 |
4位 | ランド・ノリス | 101 |
5位 | カルロス・サインツ | 93 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 44 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 35 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 15 |
※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 268 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 212 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 154 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 79 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 20 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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