【レースの焦点】スタートで“奪われたポジション”を取り戻したベッテル/F1ブラジルGP
2017年11月14日
スタートでレースを失ったのだと認めたボッタスは、一度も、ベッテルのDRS圏内に入ることができなかった。
高速の外周と低速のインフィールドで構成されたインテルラゴスは、競い合うマシンの特性によってオーバーテイクが可能なコースにも、不可能なコースにもなる。ターン12からの外周を上っていくトルクを備えたメルセデスも、インフィールドでフェラーリの後ろに接近することは難しい。逆にメルセデスが前にいたら──「抜くのはものすごく難しかったと思う」と、ベッテルは認める。
1位ベッテル、2位ボッタス、3位キミ・ライコネンは、同じ作戦を採らざるを得なかった。だから興味深いのは、予選Q1でクラッシュ、ピットレーンからスタートしたルイス・ハミルトンとライコネンの勝負だ。
ハミルトンはソフト43周→スーパーソフト28周。ライコネンはスーパーソフト29周(+Q2の3周)→ソフト42周と真逆の作戦で、第2スティントではハミルトンがタイヤの優位性を手にすることになる。
レース前半のハミルトンはまったく無理をせず、メルセデスのパワーを最大限に活かして鮮やかにポジションを上げた。ブレーキング競争すらしていない──。フェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソに追いついた時には、アロンソの後ろで、アロンソより先にリヤウイングを閉じていたくらいなのだから。
レース後半、5番手までポジションを上げてきたハミルトンには、マックス・フェルスタッペンさえ、長くは抵抗できなかった。
そのハミルトンが3番手ライコネンの後方1秒以内に入ったのは66周目。トップの3台がほぼ同じペースで走っていたところに0.5〜1秒速いハミルトンが追いついたのだから……と終盤の接戦を想像したところで、ハミルトンが左フロントをロックアップした。さらに2周後に再び、ターン1のブレーキングでロック。
接戦に見えても、ライコネンに不安がないことは彼特有のきれいな走行ラインが物語っていた。ソフトに交換してからのフェラーリは、今シーズンで一番“快適”なマシンだったはずだ。
「最後の3つのコーナーでは自分の方が速かったから、不安はなかった。彼らがフルパワーとDRSを使うとすごく速いことは分かっていたし、ストレートエンドでもっと迫ってくるのかと思ったけど、そうでもなかったよ」
勝ったベッテルがインテルラゴスの主役なら、ライコネンはエンドロールの最後に大きく表示される“名優”。表彰台の笑顔やチームに手を振る様子が、充実したレースであったことを示していた。
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5/17(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
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予選 | 23:00〜 | |
5/19(日) | 決勝 | 22:00〜 |
※マイアミGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
※マイアミGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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