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ホンダF1田辺TDレース後会見:「今日の結果は素直に喜ぶべきもの」4台すべてが“プッシュ気味”にパワーユニットを使用
2020年7月20日
前日の予選まで、劣勢に陥っていたレッドブル・ホンダ。しかしレースではマックス・フェルスタッペンが素晴らしいスタートを決め、最後はバルテリ・ボッタス(メルセデス)の猛追もかわして、今季最高位となる2位表彰台を獲得した。
フェルスタッペンの卓越したドライビングが、この結果の最大の要因だったことは間違いない。一方でホンダ製パワーユニット(PU)も、「これまでの使い方を一歩進め、積極的にプッシュした」と、田辺豊治テクニカルディレクターは技術面の貢献を明らかにしてくれた。
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──マックス・フェルスタッペンが今季最高位の2位表彰台を獲得しました。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):はい。開幕戦からここまでの3戦、昨日の予選までは非常に厳しいものでした。その状況からすると今日のレッドブル・ホンダの結果は、素直に喜ぶべきものだったと思います。
フェルスタッペンがいきなりクラッシュした時にはどうなるかと思いましたが、チームスタッフが素晴らしい仕事をしてくれました。いつ再び雨が降り出すかわからない天候に対しても、チームは的確な判断でピットインの指示を出していました。
マックスの素晴らしいドライビングとレース戦略が相まって、2位表彰台を獲得することができました。終盤はボッタスに激しく追われましたが、去年のように急激にタイヤが垂れることもなく、2位を守り切った。(アレクサンダー)アルボンも苦しい週末でしたが、よく5位を勝ち獲ってくれました。
──アルボンがシャルル・ルクレール(フェラーリ)を追っていた際に、「もっとパワーがほしい」と無線で訴えていました。ホンダ側は、それに対してどんな対応をしたのですか?
田辺TD:パワーモードに切り替えました。この時に限らず、今回はレース状況を見ながら、比較的プッシュ気味にパワーユニット(PU)を使うようにしました。相対的な戦闘力を上げるために、PU側も少しでも貢献しようということです。それはアルボンに限らず、4台全部で行いました。レース展開のなかで必要に応じて、そういう使い方をしました。
──ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)のマシンからは白煙が上がるのが見えたのですが、PU側にダメージはありましたか?
田辺:見た目はかなり悪かったですが(苦笑)、データ上はPUにダメージは出ていません。念のために、これからしっかり確認してみます。
──フェルスタッペンのスタートダッシュは、してやったりという感じでしたか。
田辺:マックスは本当に、素晴らしいスタートを決めてくれました。技術的にも、設定通りのいいスタートが切れましたね。我々の実力レベルのスタートが切れ、それが相対的な結果として、あそこまでのジャンプアップに繋がりました。
──ウエット路面でスタートし、序盤はその状態が続きました。濡れた路面に対するエンジンセッティングにも、問題はなかったのでしょうか?
田辺TD:確かにウエット路面ではこの週末ほとんど走れてなかったのですが、限られたデータを解析してどのような挙動になりそうかは、ある程度見えていました。それを基に、セッティング対策を施しました。その結果、ドライバーからは特に否定的なコメントはなかったですね。
──メルセデスとはパワーユニットでも、差を付けられている印象です。今後、どのように追い付いて行こうと考えていますか。今季は開発が凍結されているわけですが、追い付く手段はありますか?
田辺:使い方を工夫することが主な改善領域になると思っています。次戦のシルバーストンは今回とまったく違うセッティングになりますが、メリハリのある使い方で最善を尽くすつもりです。
──今季は1基で8レース使用することが想定されています。最新仕様のスペック1.1は耐久性をさらに高めて、レースで使える幅を広げることが目的とのことですが、今回のレースはそれをうまく活用したということですか。
田辺TD:そうですね。ベンチテストで確認された耐久性の範囲内で戦うのはもちろんなのですが、スペック1.1になったことで耐久性の絶対値は確実に上がっています。それが今回、寄与してくれたということですね。
──一方で開幕2戦では、そこは少し抑え気味だったということですか?
田辺TD:そうではありません。何というか、全体の貯金額は決まっている。それをどう使うか、いつまでに使い切るかという考え方を、少し変えてみようかということです。
──積極的に、前借りしていきますか?
田辺TD:前借りではないですね。現状を少しでも改善するためには、PUをどう使うのがベストか。その結果として、今回プッシュしたということですね。
──ボッタスに追われていた終盤5周なども、その使い方だった?
田辺TD:はい、そうです。
(Kunio Shibata)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 362 |
2位 | ランド・ノリス | 315 |
3位 | シャルル・ルクレール | 291 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 251 |
5位 | カルロス・サインツ | 240 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 189 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 177 |
8位 | セルジオ・ペレス | 150 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 566 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 537 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 512 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 366 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
7位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 36 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 14 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |