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ホンダF1田辺TD決勝後インタビュー:「ここ数戦、フェラーリやメルセデスに蓋をされていたが、新鮮な空気を吸えました」
2019年10月30日
前戦日本GPに続き、マックス・フェルスタッペンがスタート直後に接触してしまい、勝てるチャンスを失ったレッドブル・ホンダ。しかし予選では大本命のフェラーリ2台を抑えて、コースレコードを叩き出した。確かな速さを発揮できたメキシコGPの週末についてホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、「今までの重しを掛けられた感じから頭を出して、新鮮な空気が吸えた」と、述懐していた。
──決勝レースの振り返りをお願いします。
田辺豊治F1テクニカルディレクター(以下、田辺TD):初日二日目の速さをレース結果に結びつけられなかったのが、まずは残念でした。特にフェルスタッペン選手ですね。一方(アレクサンダー・)アルボン選手はきっちり仕事をこなして5位に入ったし、トロロッソ・ホンダも何とか(ピエール・)ガスリー選手が9位入賞できました。
──結果は期待したものではなかったとはいえ、今週末ある程度の手応えは感じたのではないでしょうか?
田辺TD:そうですね。ここ数戦メルセデスとフェラーリに、蓋をされた感じのレースが続いていた。それが今回の予選で最速タイムを出せました。気圧が低い特殊な環境下で、空力やパワーユニット(PU/エンジン)に大きな影響を受けながらも、速さを出すことができた。そのことはこの先の終盤3戦を戦う上でも、重しを掛けられた感じから頭を出して、新鮮な空気が吸えたかなと。
──次のアメリカも、ここでの成果が活かせますか?
田辺TD:オースティンはオーバーテイクもできますし、レッドブルが得意なコースでもある。パワーユニットも平地仕様のセッティングを見直して、最高の結果を出したいと思います。
──フェルスタッペンは鈴鹿のルクレールに続いて、今回はハミルトンと接触。単純に、運がなかったということですか?
田辺TD:う〜ん(と、考え込む)。

──スタートは、よかったですよね。
田辺TD:そうなんです。あそこでスリップに付いて、ブレーキングをギリギリまで遅らせた。そこで、やられてしまったわけですけどね。このところスタートがうまく行っているのは、これまでの失敗例を見直して改善を重ねていることが大きいです。スタートプロセスを車体側とも繰り返し確認していることも、効果的ですね。
──そのあとのレース展開は、ピット戦略も明暗を分けた印象です。
田辺TD:ええ。レッドブル・ホンダが2台とも2回ストップだったのに対し、メルセデス、フェラーリは分けてきた。その中では1ストップのドライバーが、結果的に上に行った。レースでのタイヤの劣化状況を読み切れなかったのと、もともとデグラデーションがよくなかったことで、1回ストップに踏み切れなかったのかもしれないですね。
──とはいえフェルスタッペンは5周目にハードに履き替えて、チェッカーまで走りきりました。
田辺TD:確かに。事前にそこまで読みきれず、踏み切れなかったということです。
──そもそもですが、田辺さんの感想としては予選での3グリッド降格が痛恨でしたか。
田辺TD:痛恨ですよ。それがなければ、今回スタートもよかったですから、順位を下げることはなかったはず。1コーナーをクリアに抜ける可能性も高かったし、そうすればずいぶん違った展開になっていたでしょう。たられば、ですけどね(苦笑)。先頭を走れば、いろんなことが有利なわけですし。
──クリスチャン・ホーナー代表は今回の速さには、ホンダの貢献も大きかったと言っていました。
田辺TD:それはわれわれも非常にうれしいですし、特殊な環境にきちんと合わせられたことはよかったです。これは必ず、今後の違うコンディションのレースでも活きるはずです。
(Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 336 |
2位 | ランド・ノリス | 314 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 273 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 237 |
5位 | シャルル・ルクレール | 173 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 125 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 88 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
9位 | アイザック・ハジャー | 39 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 650 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 325 |
3位 | スクーデリア・フェラーリHP | 298 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 290 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 102 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 68 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
第23戦 | カタールGP | 11/30 |

