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【F1日本GPの焦点】メルセデスに2ストップ戦略を決心させた、ふたりのドライバーに対するフェアな精神と不透明なミディアムの性能
2019年10月16日
メルセデスが6年連続のコンストラクターズタイトルを決めた日本GP。すべての要素が求められるテクニカルサーキットで、バルテリ・ボッタスが優勝、ルイス・ハミルトンが3位という成績が彼らの実力を示した。
ただ、日曜日のマシンの速さを考えると「1-2位が可能だったはず」というハミルトンの言葉は、彼らの作戦が完璧でなかったことを意味している。緻密な計算で最強の作戦を編み出すチームだからこそ、土曜の走行がキャンセルされたこと、台風通過後のコンディション変化による影響が浮き彫りになった。
スタートではポールポジションのベッテルが失敗。“ジャンプスタート”のペナルティこそ免れたものの、赤いシグナルが消える一瞬前にクラッチをつないでしまい、慌ててクラッチを切り直した。そのため大きく出遅れたフェラーリを、ボッタスが難なく抜いていく。
左前方のベッテルを強く意識していたシャルル・ルクレールも、チームメイトの動きに動揺してリアクションが遅れた。結果、ベッテルの後方に留まったまま1コーナーに向かう。4番手スタートのハミルトンはルクレールのイン側から前に出ようとしたものの、十分なスペースがないと判断。タイトル候補者らしくリスクを避け、慎重にフェラーリ2台の後方に留まった。

5番手から会心のスタートを切り、アウト側のラインで車速を維持しつつハミルトンをかわし、ルクレールの左に並び、ターン2で前に出ようとしたのがマックス・フェルスタッペン。しかしイン側にいたルクレールはボッタス、ベッテルの後方でフロントのグリップを失い、アンダーステアを発生させて半車身ほど先行していたレッドブルと接触してしまう──。フェルスタッペンはここで受けたダメージが原因でリタイア。ルクレールもフロントウイングを壊し、3周でピットイン。最後尾までポジションを落とした。
コース上のオーバーテイクが数多く見られた日本GPだが、最も大きくレースを決定したのは上位5台がポジションを入れ替えたスタート直後だ。これによってフェラーリが予選で得たアドバンテージは消え、ボッタスとハミルトンが1-3番手を占め、ベッテルは2台のメルセデスの間で終始、厳しい戦いを強いられることになった。

「スタートでは赤いランプが消えるまでの時間が長かったけど、失敗は僕の責任」とベッテルは認める。ただし、いったんは審議対象になったスタートが無罪放免となったこともあって、何が起こったかに関しては言葉を濁した。
ロシアGPではキミ・ライコネンが同様のミスでドライブスルーのペナルティを受けたが、今回のベッテルの場合はジャンプスタートを検知するシステムの“許容誤差”であった、というのがFIAの説明。いずれにしても、フェラーリは貴重なトラックポジションを失った。作戦でメルセデスに対抗しようにも、レースペース、とりわけスティント終盤のタイヤ性能低下を考えると多くの選択肢はなかった。それはつまり、メルセデスにとって1-2フィニッシュを勝ち獲るチャンスを意味していた。
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※シンガポールGP終了時点
1位 | オスカー・ピアストリ | 336 |
2位 | ランド・ノリス | 314 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 273 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 237 |
5位 | シャルル・ルクレール | 173 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 125 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 88 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
9位 | アイザック・ハジャー | 39 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

※シンガポールGP終了時点
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 650 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 325 |
3位 | スクーデリア・フェラーリHP | 298 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 290 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 102 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 68 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

2025年F1カレンダー
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第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
第23戦 | カタールGP | 11/30 |

