ホンダ密着:パワーサーキットのカナダで直近ライバルに競り勝てた2つの理由
2016年6月12日
Q2の最後のタイムアタックでは、アロンソが自己ベストをコンマ3秒削ってフォース・インディアのペレスを逆転。10番手でQ3へ滑り込んだ。
今回、ホンダが投入した新しいターボは、ピークパワーを上げるために開発されたものではなく、ターボの効率を高めて、走りながらでも回生をより長い時間行えるよう改善されている。したがって、予選では新しいターボの効果はほとんど発揮されることはなかった。
では、どうしてモナコではトロロッソとフォース・インディアに歯が立たなかったのに、パワーサーキットのモントリオールでトロロッソに勝ち、フォース・インディアの1台に競り勝ったのか。その理由のひとつがブレーキング時の安定性があることは長谷川総責任者が指摘したが、それ以外にもうひとつある。それは燃料である。
マクラーレン・ホンダに燃料を供給しているエクソン・モービルは、今回ホンダとともに開発してきた新しい燃料をカナダGPに投入していた。その効果はエクソン・モービルによれば、「約5キロワット、パワーが増加し、コンマ1秒速くなっている」という。
アロンソがQ2のラストアタックで叩き出したタイムは、ペレスとの差はわずか1000分の57秒。もし、新燃料によるゲインがなければ、ペレスを上回っていなかったかもしれない。
そして、日曜日はいよいよ、新しいターボの性能が試される。昨年から2倍に増えた回生量でライバルたちとどんなバトルを演じるのか。2台そろってリタイアに終わった昨年の倍返しに期待したい。
(Text : Masahiro Owari)
関連ニュース
6/8(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/9(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/10(月) | 決勝 | 3:00〜 |
※モナコGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 169 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 113 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 71 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 54 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 42 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
※モナコGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 276 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 184 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 96 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 24 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |