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【レースの焦点】奇跡に賭けたベッテルのソフト投入、無謀にも見えたフェラーリの苦渋の選択

2016年10月10日

「33ポイントのリードを築けたことは十分にわかっているけど、僕はそこに気持ちを集中しているわけじゃない。1戦1戦、目の前のレースを戦っていくだけだ。この週末もこのレースに勝つことだけを考えて上手くいったんだから、アプローチを変えるつもりはない」

 まったく綻びのない完璧な週末、危なげのないレースで完勝を飾ったニコ・ロズベルグは、チームのコンストラクターズタイトルを祝福しながら、自分にはまだ長い戦いが残っていると言った。残り4戦と計算せず「先は長い」と捉えているところに、彼が自分で見出した、自分に合ったタイトルへのアプローチが表れている気がした。

「金曜日にグリーンランプが灯った瞬間から」と表現するほど、最初からすべてが順調な週末。ひとつひとつプログラムを消化しながら、コーナーが連続するコースのリズムを体内に取り入れていった。セットアップも微調整程度。すべてのセッションでルイス・ハミルトンに先行し、ポールポジションからスタートを決め、チェッカーフラッグまでレースの主導権を握り続けた。

 夏休み以降は5戦中4勝。伝統のスパ、モンツァ、低速市街地のシンガポール、そして伝説のドライバーズサーキット鈴鹿へと、難コースを“初制覇”して自信を深めていく。トラブルが起こらないかぎり、ロズベルグの敗北を想像するのは難しい――鈴鹿は、そんな週末だった。ロズベルグは、そんなドライバーに成長した。

スタートで大きく順位を落としたルイス・ハミルトン
LAT


 3年連続でポールポジションはロズベルグ。ルイス・ハミルトンのスタートの失敗は、おそらく、そんな態勢を逆転しようと急いだ気持ちと無関係ではない。

 メルセデスのスタートにトリッキーな一面があることはトト・ウォルフも認めている。今回もクラッチに問題があったのかもしれない。ただ、スタートの不安定さがロズベルグにとって予選のプレッシャーを軽減する(=予選の勝敗だけでレースは決まらない)方向で働いているのに対して、ハミルトンにとっては疑心暗鬼の素、あるいは一発逆転のチャンスを“狙いすぎる”傾向を生んでいる。それが、マシンのスタート以上にハミルトンのスタートを不安定にしているのだ。

 8番手までポジションを落としたハミルトンは、そこから挽回するレースを戦うことになった。ソフトを履いた第1スティントこそバルテリ・ボッタスやニコ・ヒュルケンベルグに阻まれてペースが上がらなかったが、ハードに履き替えた第2スティント以降マシンは「ずっと快適」になり、バックストレッチでダニエル・リカルドをかわし、3番手を行くセバスチャン・ベッテルとの間隔も詰めていった。





レース

5/24(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
5/25(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
5/26(日) 決勝 22:00〜


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5位カルロス・サインツ93
6位オスカー・ピアストリ53
7位ジョージ・ラッセル44
8位ルイス・ハミルトン35
9位フェルナンド・アロンソ33
10位角田裕毅15

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2位スクーデリア・フェラーリ212
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5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム44
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム20
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
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