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F1第6戦モナコGP、決勝トップ10ドライバーコメント

2016年5月30日

 2016年F1第6戦モナコGP決勝、トップ10入りしたドライバーたちがレースを振り返った。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位

 44勝目を挙げるのに、これほどふさわしい場所はないんじゃないかな。モナコで勝ったのは8年ぶりなんだ!


 特別な一日だ。記憶にある限り、最もきついレースのひとつだよ。ミスを一切せずに走り続けた。そしてトップに立ったなんて信じられない。このへんは毎日歩いて、ここで勝った偉大なドライバーたちに思いを馳せる。ファンジオ、モス、ヒル、そしてセナ。僕の名前がまたこのリストに加わるなんて本当に素晴らしい気分だ。


 戦略上の決断において大きく貢献できるなんて、めったにないことだ。チームが最初にピットに入るよう求めてきた時、路面が乾きつつあるけど、タイヤの感触がすごくいいと思った。そのことを話したら、ステイアウトするよう指示された。それがものすごくうまくいったんだ。


 タイヤに気をつけながら走り、インターミディエイトで走り始めたドライバーたちのタイムを見て、自分もペースを上げた。彼らと同レベルのタイムで走れたから、「路面が乾くまでこのままいけるな」と思った。
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 その時期はすごくトリッキーだった。最初のふたつのセクターがほとんど乾いていたからね。スリックに換えてコースに戻ると、路面が氷のようだった。接戦だったから、かなりプッシュしなければならなかったので、きつかった。


 彼(ダニエル・リカルド)のピットストップが失敗していなければ、僕は前には出られなかっただろう。でもこういうことは理由があって起こるものだ。今日僕は44勝目を挙げる運命だったんだ。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=2位

 ピットに入ったらタイヤがなかった。


 レースについては何も話したくない。外から見ると、僕らはいいショーを披露したということになるんだろうけど、こんな風な形でエキサイティングな展開になるべきじゃなかった。


 2戦続けてひどい目に遭った。最悪だ。辛いよ。


 呼ばれてピットに入った。僕が判断したわけじゃない。だからチームはちゃんと(タイヤ交換の)用意を整えておくべきだった。


 ウエットでも速さがあった。序盤は後続を引き離し、インターミディエイトに交換した。その後、僕らはルイス(・ハミルトン)とレースをする状況に自分たちを追い込んだ。そんな必要はなかったのに。


 どのコンディションでも僕が一番速かったと思う。でもまた(こういうことが起きたん)だ。2位は実力に見合う結果ではない。


 惨めな気持ちでここにいたくはない。2戦連続でこういうことが起きたんだ。


(Formula1.comのインタビューに答え)今どういう気持ちか? 毒づかずに言うのは難しいよ。2戦連続でトレーラーにひかれたみたいな気分だよ。


 なんとかできる限り努力してバルセロナのことを受け入れた。でも今日のことをポジティブにとらえることはできない。こんな目に遭いたくない。惨めだよ。モナコで表彰台に立ったんだから、本当ならハッピーで感謝でいっぱいの気持ちでいるべきなんだけど。

2016年F1第6戦モナコGP ダニエル・リカルド 決勝2位
2016年F1第6戦モナコGP ダニエル・リカルド 決勝2位

 でも何て言えばいいのか分からない。何もいいことは言えない。今朝雨が降っているのを見て、また自分の力を発揮するチャンスだと思ったんんだけどね。


(ピットストップについては)彼らが僕を呼んだんだ。ぎりぎりになって入ることにしたんじゃない。


(チームと今回のミスについてじっくり話をする予定かと聞かれ)今日は話さない。何もいい結果にはならないだろう。


 ここから立ち去りたい。今はそれだけだ。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=3位

 モナコでポディウムに上がるのは、本当に特別なことだ。特に今日はコンディションがひどく難しかったことを考えると、僕の生涯のベストレースのひとつだね。


 とにかく一瞬も気が抜けず、いつミスをしてもおかしくない状況だった。僕のレースのカギとなったのは戦略で、その点で今日の僕らは完璧な仕事をした。


 最初の難しい判断は、インターミディエイトに履き替えるタイミングの見極めだった。僕らはできるだけ交換を遅らせることにして、チームからはピットに入るタイミングは任せると言われていた。結果としてこの戦略が正解だった。チームメイトを含めて、何台かの前に出ることができたからね。

2016年F1第6戦モナコGP セルジオ・ペレス 決勝3位
2016年F1第6戦モナコGP セルジオ・ペレス 決勝3位

 そして、もうひとつの重要なポイントになったのがスリックへの交換だ。僕はロズベルグや(・セバスチャン)ベッテルより1周早くピットに入り、ここでも彼らの前でコースに戻れた。その後はソフトタイヤがとても良く機能してくれた。ていねいに扱って最後までもたせる必要があるのはわかっていたが、フィニッシュまでずっと背後のベッテルからのプレッシャーがあったから、タイヤをいたわるのも簡単ではなかったよ。


 チームの全員が、この成績に値する仕事をしてくれた。そして、このポディウムフィニッシュを特にビジェイ・マリヤに捧げたい。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=4位

 難しいレースだったね。本当ならもっと上位に入れたはずだ。ピットでタイヤを履き替えて、フェリペ(・マッサ)の後方でコースに戻ったところまでの戦略的判断は正しかったけど、あそこですぐに彼を抜くべきだった。あの時点でポディウムに上がるチャンスを失ったと思う。


 彼の背後を走っている時、僕はインターミディエイトを履いていて、まだものすごく滑りやすかったし、ちょっとしたミスが取り返しのつかない結果になる可能性があった。だが、それでも何とかしてフェリペを抜くしかなかったんだ。

2016年F1第6戦モナコGP セバスチャン・ベッテル
2016年F1第6戦モナコGP セバスチャン・ベッテル

 昨日(予選)は良い仕事ができず、本来の力にふさわしい順位を得ることができなかったけど、この週末を通じて僕らはとても速かったと思う。ピットストップは文句なしで、チームは最高の仕事をした。だから、それ以外の部分の責任は僕にあるし、ポディウムに上がれなかったことをみんなに謝りたい。


(セルジオ・)ペレスとの差を詰めようとしてあらゆることを試し、何度か近いところまで迫ったけれども、最後にウォールに「キス」しないですんだのはラッキーだった。ともあれ、最終的にはそれなりにポイントも稼げたし、まだ6戦を終えたばかりで先は長い。


■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
フェルナンド・アロンソ 決勝=5位

 ドライビングと集中力の面で、本当にタフなレースだった。


 セーフティカー先導でレースがスタートした。視界はほぼゼロだった。その後インターに履き替えたけれど、今週末このタイヤを使うのは皆、それが初めてだった。誰にとっても未知の領域だったんだ。


 ドライタイヤに換えた後も、路面の乾いたラインはとても細くて、ラインから0.5センチ外れただけでクラッシュしてしまっただろう。今日はミスすることは一切許されなかった。


 それでも僕らはいい結果を達成した。2台揃ってポイント獲得というのは、それなりに満足すべき結果だろう。僕らはしっかり進歩し続けている。今回のリザルトは、僕らが達成してきたことを証明している。正しい方向に向かっているんだ。
 
 まだ目指す位置にはいない。僕らが望んでいるのはトップに立って、優勝や表彰台を争うことだからね。でも今の物事の流れには満足している。
(決勝の間)一時は表彰台も可能かもしれないと考えた。ピットストップの後、残り50周の段階で5番手だったんだ。トリッキーなコンディションだったから、このまま生き残れれば可能かもしれない……少しの間だけど、そう考えた。


(Crash.netに語り)前で2台リタイアが出たら(表彰台に上がることが)可能だと思ったんだ。一瞬、そう思ったけど、結局それは不可能だったね。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=6位

 挽回してある程度のポイントを稼いだとはいえ、僕にとっては少々残念なレースだった。最初のピットストップのタイミングが悪かったと思う。それでトラックポジションを失い、ちょうどコースが混んでいるところへ出てしまったからだ。


 結局、それからずっとトラフィックから抜け出せず、僕のレースはその時点で損なわれた。今日はポディウムに上がれるだけのペースはあっただけに本当に悔しい。だが、それもまたレースであり、特にモナコでは良くあることだ。


 それでも最終ラップの最後のコーナーで、何とか(ニコ・)ロズベルグを抜くことができた。タイヤはすり減っていたし、ちょうど小雨が降り始めたところで、クルマを真っ直ぐに走らせるだけでも容易ではなかったけどね。僕の方が最終コーナーの立ち上がりが良くて、フィニッシュラインでの差はちょうどクルマ1台分くらいだったと思う。


 でも、総じて言えば、やはり僕としては大きなチャンスを逃したと感じている。クルマはドンピシャに決まっていて、自信を持ってドライブできたし、フィーリングも良かったけど、それを結果につなげないと意味がない。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 決勝=7位

 レースではいい日もあれば悪い日もある。今日は僕にとって悪い一日だった。優勝を争えるだけの速さがなかった。理由を理解する必要がある。


 ブレーキに問題があった可能性がある。まだ確信はないけれど。


 レース序盤、ウエットタイヤで走っていた時、限界までプッシュできる気がしなかった。だからチームからルイス(・ハミルトン)を前に出すよう求められた時、素直にそれを受け入れることに決めた。その瞬間、ものすごく辛かったけどね。


 でも僕のペースは彼よりずっと遅くて、ルイスにはチームのために優勝できるだけのスピードがあるのは明らかだった。


 僕らには以前からこういうルールがある。自分が前にいても、後ろを走っているチームメイトに勝つチャンスがある場合には、彼にそのチャンスを与えるというルールがね。


 その後はうまくいかなかった。ピットストップの時、ピットレーンが混雑していたためにボックスで待機しなければならなかった。その間に何台かに前に行かれてしまい、突然6番手に落ちた。


 モナコで後方に落ちると、それで終わりだ。前には出られない。終盤は後ろを走るニコ(・ヒュルケンベルグ)の方が状態がいいソフトタイヤで、僕のウルトラソフトは終わってしまっていた。小雨が降るなか、タイヤの温度が下がってグリップを失った。それで彼に前に行かれてしまったんだ。


 ざっとまとめると、こういうことだ。今日の結果にはものすごくがっかりしている。ホームレースでもう一度勝ちたかったのに、うまくいかなかった。きつい思いをしたから、受け止めるのに一日は必要だと思う。でもその後は、カナダに改めて集中し、もっと強くなって戻ってくるつもりだ。


(ハミルトンに譲るのは辛かったかと聞かれ)マシンの感触が最悪だったことの方が辛かった。


 こういうコンディションでは全く自信を持って走れなかった。モナコでそうなるのはいい気分ではない。限界までプッシュすることができなかった。プッシュしたらウォールに突っ込んでしまったかもしれない。


 それが一番辛かったことだ。その時点で、マシンの感触がこれでは優勝争いはできないと分かったからだ。


 ひとつ分かっているのは、ブレーキに温度の問題があって、効きが悪かったことだ。でもそれがすべての原因なのか判断するのはまだ早い。分析する必要がある。


■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=8位

 本当のところを言えば、8位フィニッシュでもあまりうれしくはない。今日は大量得点の絶好の機会だと思っていたのに、そのチャンスをつかめなかったからだ。


 僕自身はクルマをウォールに当てることもなかったし、3種類のタイヤのどれを使っても速かった。その点では満足しているけど、ピットストップでポジションを下げてしまったのが残念だ……。あれによって、獲れたはずのポイントを投げ捨ててしまったのだから、どうしてあんなことが起きたのか、しっかり原因を追求する必要がある。


 いずれにせよ、8位で4ポイントを獲得したのだから悪くはない、と言われるかもしれない。実際、モナコに来る前にそう言われたのなら、僕もそう思っただろう。でも、6番手からスタートして、あれほど混乱したレースになったのだから、もっと上位でフィニッシュできたのは間違いないんだ。


 雨の中でモナコの市街地コースを走ったのは、実は今回が初めてで、僕のいままでの生涯で一番難しい仕事だった!


■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ジェンソン・バトン 決勝=9位

 序盤数周のウエットコンディションではマシンがほぼ走れないような状態だった。リヤタイヤに熱を入れることがなかなかできず、ブレーキを踏むたびにリヤホイールがロックし、少し恐ろしい状況だった。


 正しいタイミングでインターミディエイトに交換した。最初の判断は難しかった。僕はタイヤに関する判断を下すのがすごく得意だけど、ここは1周がすごく短いし、皆が続いて僕と同じように動いたので、大きな差は出なかった。その後、パスカル(・ウェーレイン)のマノーに引っ掛かり、オーバーテイクすることができなかった。


 僕らは戦略面で正しい判断をしたと思う。それに伴ってトラフィックの影響を受け、少しロスした。それは僕にはどうにもならなかった。でもチームが正しい判断を下したことは確かだ。


 今日はたくさんポイントを獲得できた。ドライだったらこれだけのポイントをつかむのは無理だっただろうからよかったよ。
(タイヤ交換の後、ウェーレインの後ろに出たことについて語り)チームと僕のコミュニケーションがあまりうまくいかなかった。マノーがいると知っていたら、(あのタイミングで)僕はピットに入らなかったと思う。このコースでは抜くのは不可能だからね。


 彼ら(チーム)は(ウェーレインが近いうちに)ピットインすると予想していたんだろう。でもそうではなかった。


 タイヤのパフォーマンスという点では正しい判断だったが、トラフィックという面でよくなかった。


(F1iに対して語り)マノーの前でコースに復帰すべきだった。ラップタイムが4秒違ってもオーバーテイクが不可能だった。だからあれはちょっとしたミスだ。


 でもチームのため、自分のために僕はレースをしている。チーム全体にとって素晴らしい結果だったと思う。


 このポイントは僕らが競争力が高かったためにつかんだんじゃない。正しい判断をしたからつかめたんだ。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 決勝=10位

 難しい一日だった。ウエットでスタートし、ラップタイムが1分40秒台から次第に上がっていくというレースだった。完走するのが困難なレースだったと思うから、なんとか最後まで走り切れたのはポジティブな要素といえるだろう。


 ここまでで今年一番きつい週末だった。1点でもノーポイントよりはいい。



(AUTOSPORTweb)




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