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テクニカルディレクターが語る新車の手ごたえ:トロロッソSTR11

2016年3月16日

 F1シーズン開幕前すべてのテストを終えたチーム関係者が語る、2016年ニューマシンの手ごたえ。トロロッソはテクニカルディレクターのジェームス・キーに聞いた。

──2016年の新車STR11の開発は、例年以上に困難だったと聞いています。

 そのとおり。私の経験上、ここまで翌年のエンジンが決まらないままマシンを開発したことはないよ。

──どれくらいの妥協を強いられたのでしょうか。

 それを説明するのは難しい。たしかに、もっと早くパワーユニットがフェラーリと決まっていれば、冷却系など、さまざまレイアウトに関して、もっと良いソリューションを見つけられていたかもしれない。しかし空力に関していえば、それほど大きな妥協は強いられていないんだ。空力はコンペティティブだったSTR10のフィロソフィを引き継いでいる。

──昨年から、どのように進化させたのでしょうか。

 STR10は中高速コーナーで抜群のスピードを誇ったマシンだった。STR11では昨年、抱えていた弱点である「低速コーナーでのパフォーマンス」を改善するアイデアを、いくつか試している。

──プレシーズンテストでの感触は?

 中高速コーナーでのパフォーマンスは昨年と同等をキープしているとドライバーたちは言っている。しかし低速エリアでのパフォーマンスについては、まだ正直よくわからない。というのも、テストが行われたバルセロナは低速コーナーが2カ所しかないからだ。それにプレシーズンテストでは路面温度に対してタイヤが硬すぎるため、本来のグリップ力が得られていないから判断が難しい。いずれにしても我々のマシンは依然として中高速エリアで高いパフォーマンスを発揮しているので、今後も、このエリアの開発を進めていくことになるだろう」

──低速コーナーでのパフォーマンス以外に、課題はありますか。

 やはり、パワーユニットが1年落ちというディスアドバンテージがあることだ。パワーユニットによる不利な点は昨年もあったが、それは信頼性不足だった。しかし今年はスタート時点で、すでに出遅れているようなもの。さらにシーズン中、みんなはトークンを使って開発できるが、うちのパワーユニットは1年を通してまったく開発されない。したがってシーズンが進めば進むほど、差は広がっていく。それに対抗するには空力開発でカバーすることと、序盤にできるだけ多くのポイントを獲得していくことが重要になってくるだろう。

(尾張正博/Text : Masahiro Owari)




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