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ロズベルグ完勝、フェラーリは2台揃ってリタイア

2015年11月2日

 2015年F1第17戦メキシコGPは1日(現地時間)、首都メキシコシティにあるエルマノス・ロドリゲス・サーキットで71周の決勝レースが行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグがポール・トゥ・ウインで6月の第8戦オーストリアGP以来、9戦ぶりのトップチェッカーを受けた。ロズベルグは今季4勝目、通算では12勝目となった。

 1992年以来、実に23年ぶりのF1開催となった第17戦メキシコGP。母国ドライバーのセルジオ・ペレスの活躍もあり、土曜までの2日間で20万近いファンを集めたエルマノス・ロドリゲスは決勝日のスタンドもほぼ満員に膨れ上がった。事前の予報では降水確率が90パーセントとも言われていたが、全車がグリッドについた13時(現地時間)のサーキットは日差しが差し込むほどの快晴に恵まれ、気温も23度、路面温度は56度にまで達した。

 注目のスタートではポールシッターのロズベルグがスリップストリームからオーバーテイクを狙った2番手ルイス・ハミルトンを冷静に封じてトップをキープすることに成功。一方、メルセデス2台の後方では3番手スタートのセバスチャン・ベッテルがレッドブルのダニエル・リカルドと接触して右リヤタイヤをパンク、スローダウンを強いられたベッテルは緊急ピットインを余儀なくされ最後尾までポジションを落とすこととなった。
 メルセデスに続く3位以下のオーダーは、ダニール・クビアト、リカルド、バルテリ・ボッタス、マックス・フェルスタッペン、フェリペ・マッサの順で、9番手スタートのペレスがひとつ順位を上げて8番手につけた。

 レース序盤、先頭を走るロズベルグは2番手ハミルトンとの差を1秒以上に広げてトップを走行。15周目以降は自分と同じ1ストップのドライバーが徐々にピットストップに向かうなか、その後も安定したペースで周回を重ね、2秒のリードを築いた26周目にようやくピットイン。翌周ピットインした2番手ハミルトンを3秒、3番手につけるレッドブルのクビアトには早くも20秒以上のギャップを広げるなど、危なげない走りでトップを快走した。

 一方、最後尾からの追い上げとなったベッテルはすぐにレースリーダーのロズベルグとほぼ同じラップタイムまでペースアップ。すると、これを見た2ストッパーの5番手ボッタスと7番手マッサのウイリアムズ勢が10周を前に早くもピットインしてベッテルと同じミディアムタイヤに交換する。だが19番手スタートのキミ・ライコネンの後ろ、9番手でコースに復帰したボッタスは22周目にようやくオーバーテイクを決めるもライコネンの抵抗にあってフェラーリと接触。幸いウイリアムズに大きなダメージはなかったが、弾き飛ばされる形となったライコネンはその場でリタイア。完全にツキに見放されたフェラーリはベッテルも11番手まで挽回したところで今度はスピン。再びポジションを落とす苦しい展開を強いられた。

 そんななか、レースリーダーのロズベルグは中盤以降も2番手ハミルトンに3秒のギャップを保ち順調に走行。45周を過ぎると、3番手を走るクビアトに30秒以上のリードを築くなど2台は早くも独走状態に持ち込んだ。するとメルセデス陣営は終盤のタイヤの磨耗を考慮して安全策の2ストップ作戦へ変更を指示。46周目にロズベルグがピットインすると、最初は抵抗していたハミルトンも2周後の48周目に渋々ピットイン。先頭でコースに復帰したロズベルグはなおもレッドブル勢に15秒のリードを持って終盤を迎えた。

 しかしレースが残り20周を切った52周目、フェラーリのベッテルがコースオフしてバリヤにクラッシュしてしまう。これでレースはセーフティカー(SC)が導入され、2回目のタイヤ交換を控えていたドライバーがこのタイミングでピットイン。1ストップ作戦でリードを築いていたドライバーも2度目のタイヤ交換を実施し、ロズベルグとハミルトンの優勝争いとともにレースは仕切り直しとなった。

 だが、58周目に再開されたレースはリスタートで再びハミルトンを抑え込んだロズベルグが、その後も追いすがるハミルトンに必要以上の接近を許さず。残り数周もペースをコントロールするなど、最後まで集中力を切らさなかったロズベルグはそのままトップでチェッカーを受け、23年ぶりのメキシコGPに新たなウイナーとして名を刻んだ。
 2位ハミルトンに続いたのは、SC明けの1コーナーでクビアトをオーバーテイクしたボッタスで、今季2度目の3位表彰台を獲得。5位はマッサの追い上げを退けたリカルドとなった。

 7位はフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ。終盤のセーフティカー直前までチームメイトに先行し実質6番手を争っていた地元期待のペレスはSC中もコースに留まりただひとり1ストップ作戦を遂行。惜しくも上位フィニッシュのチャンスは逃したが、ミディアムタイヤを50周以上も持たせる得意のタイヤマネジメントで8位入賞。スタンドのファンの期待に応えた。

 なお、パワーユニットの交換でジェンソン・バトンが70グリッドの降格、フェルナンド・アロンソも15グリッドの降格ペナルティでほぼ最後尾スタートとなったマクラーレン・ホンダは、アロンソがわずか1周でパワーを失いリタイア、バトンは完走を果たしたものの、16台中14位でのフィニッシュに終わった。

 メキシコGPの3日間の総入場者は約33万5000人(今年の日本GPは16万5000人)にのぼり、人気低迷が叫ばれる近年のF1において異例の大成功を収めた。




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10位角田裕毅14

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