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ルイス独走V、ベッテル2位。キミはスタートに泣く

2015年9月6日

 2015年F1第12戦イタリアGPは6日(現地時間)、伝統のモンツァ(アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ)で53周の決勝レースが行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが今季7勝目となる通算40回目のトップチェッカーを受けた。

 前日の予選でキミ・ライコネンが2位、セバスチャン・ベッテル3位と、母国の大声援を受けるフェラーリが今季初めて2台揃ってトップ3入りを果たした今年のイタリアGP。あわよくば、フェラーリのワン・ツーと少々早すぎる期待も聞こるなかで午後2時の決勝を迎えたが、レースはそうしたティフォシの悲鳴とともに始まることとなった。

 注目のスタート、ここで2番グリッドのライコネンがスタートの発進を完全にミス! アンチストールシステムが作動した最前列のフェラーリは瞬く間に後続のマシンに抜かれていき、一気に最後尾まで脱落してしまう。
 すると、3番グリッドのセバスチャン・ベッテルも、スタートを決めたハミルトンに早くからリードを許し、序盤から1周0.5秒のペースで前との差が拡大。10周目には6秒、15周を過ぎた頃にはリヤタイヤのグリップも失い始め、20周目には12秒以上の差で単独2番手を余儀なくされた。

 また、もう一台のメルセデスを駆る4番手スタートのニコ・ロズベルグも、目の前で立ち往生したライコネンを避ける間に6番手に後退。その後、すぐに5番手に復帰したが、4番手を走るメルセデスパワーのバルテリ・ボッタスの前に攻略は難航。ウイリアムズの背後には迫るものの、その影響でクリーンエアを阻まれブレーキの温度が上昇。一旦、前との間隔を置かざるえず、トップのハミルトンからは15周終了時点で約20秒差と、優勝の可能性を早くに失った。

 一方、独走状態に持ち込んだ先頭のハミルトンは、その後も安定したペースで周回を重ね、26周目にこの日唯一のピットストップを敢行。1周前にピットインしたベッテルの18秒前でコースに復帰すると、中盤以降も一人旅を続けた。
 しかし、その間後方では3番手争いに動きがあり、アンダーカットを仕掛けたロズベルグがウイリアムズ2台を一気に交わし表彰台圏内に進出。ウイリアムズはロズベルグの前を走っていたボッタスではなく、チームメイトの1秒前にいたフェリペ・マッサを先にピットへ呼び込んだが、ロズベルグの猛チャージの前に屈する形となった。

 その後、中盤から終盤にかけては、独走のハミルトン以下、ベッテル、ロズベルグ、マッサ、ボッタス、そしてフォース・インディアのオーダーで進むが、40周を前に3番手のロズベルグが徐々に2番手のフェラーリに接近する。しかし、フェラーリドライバーとして初のホームレースを走るベッテルは、少しづつリードを吐き出しながらも2番手を死守。50周目時点でも約1.5秒の差を保ち、3周先のチェッカーを目指した。
 すると、51周目にロズベルグのエンジンがブロー! 前日に今回持ち込んだ新しいパワーユニットに不具合がみつかり、すでに5戦を走っていたこの日のエンジンはフィニッシュ目前で無情の終わりを迎えることとなった。

 これで3番手にはウイリアムズのマッサが浮上したが、そのすぐ後ろにはチームメイトがつけており、最後の最後までバトルを繰り広げることに。しかし、なんとかポジションを守り切ったマッサが3位を確保。一度もトップを譲らなかったハミルトンと2位ベッテルに続き、2年連続連続で3位表彰台を手にした。4位ボッタスに続いたのはライコネン。彼は最後尾からの挽回で5位とダメージを最小限には抑えたものの、それだけにスタートの失敗が悔やまれる結果となった。

 なお、独走で優勝したハミルトンだが、レース終盤に「理由は後で説明する」との言葉に続き不可解な無線を受ける場面があった。前戦スパの高速サーキットでは、フェラーリのタイヤが突然バーストしていたこともあり、スローパンクチャーなども疑われたが、結局はスタート時のタイヤの内圧が規定値より0.3psi低かったため、タイムペナルティを受ける恐れがあったことが分かっている。なお、この件についてはスチュワードが調査を始めている。




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