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[MI]R.シューマッハとバトンが表彰台へ

2004年10月13日

 日本グランプリは世界王者ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の完勝で幕を閉じた。シューマッハにとっては今季13勝目。ただしハンガリー以来4戦ぶりとなる。台風接近で土曜日がサーキット閉鎖となったため、日曜日午前中に行われた予選でポールポジションを獲得したシューマッハは、後続の追撃をほとんど受けなかった。追いかけたのは2位スタートのラルフ・シューマッハ(BMWウイリアムズF1チーム)で、序盤はそれなりに近い位置を走っていたが、その後は引き離され、ゴール時点では14秒差だった。
 ラルフ・シューマッハは長い負傷休場から復帰したばかりだが、これが今季初表彰台となった。
 「スタートはよく、そのあとも意外なほどミハエルについていけた。今日はクルマの調子がよかったね。いい作戦を選んだことが、この結果につながった」
 そしてタイヤ選択が正しかったと明言した。
 「ミシュランなら必ず正しいタイヤを選べる。それはまちがいないよ」
 上位の2人が3ストップ作戦だったのに対して、ジェンソン・バトン(ラッキーストライクB・A・Rホンダ)は2ストップ作戦を選んだ。さらに5位グリッドからスタートで3位まで上がったことが奏功し、今季10回目の表彰台を獲得した。チームメイトで地元の佐藤琢磨(ラッキーストライクB・A・Rホンダ)は、その後ろだった。この2人が獲得したポイントにより、B・A・Rはコンストラクターズ選手権2位にかなり接近した。
 フェルナンド・アロンソ(マイルドセブン・ルノーF1チーム)は、オープニングラップ11位から中団グループをかきわけて順位を上げ、最後は5位に入った。デビッド・クルサード(ウェスト・マクラーレン・メルセデス)は、序盤はアロンソの前だったが、最後のピットストップで抜かれた。クルサードにとっては今シーズン最も力強いレース展開のひとつだったが、6位を争っていたルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)とクラッシュし、両者リタイヤとなった。これにより、キミ・ライコネン(ウェスト・マクラーレン・メルセデス)とファン‐パブロ・モントーヤ(BMWウイリアムズF1チーム)がそれぞれ6位、7位に上がった。モントーヤはもともとライコネンの前を走っていたが、シケインでオーバーラン気味になって後ろに退がった。
 


 その他のミシュラン勢は、10位ジャック・ビルヌーブ(マイルドセブン・ルノーF1チーム)、11位に移籍後緒戦のヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)、12位クリスチャン・クリエン(ジャガー・レーシング)、14位オリビエ・パニス(パナソニック・トヨタ・レーシング)と続いた。パニスはこれがF1キャリア最後のレースとなった。

ピエール・デュパスキエ
(ミシュラン・モータースポーツディレクター)
 「今回のグランプリは異例のスケジュールで進行しました。しかし予選とレースを同日に行うという課題を、ミシュランのエンジニアとスタッフはとてもよくこなし、タイヤを準備する上でのトラブルは一切ありませんでした。ミシュランは幅広い種類のクルマに効率的にF1タイヤを供給できることを、今回も証明しました。ほとんどのチームがレース中のいずれかの段階でトップ6を走ったのです。ピットストップによる一時的な順位ではなく、実質的なトップ6です」
 「今週末1度も走っていないタイヤでしたから、さすがにレース中のバランスが苦しかったクルマもありました。それでも、F1カレンダーで最も苛酷なサーキットのひとつで、ミシュランの2種類のコンパウンドが速く、安定した性能を発揮したことには満足しています」




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