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レッドブル&HRC密着:ポールを逃したフェルスタッペンに焦りなし。ハードを2セット残したタイヤ戦略に自信

2023年10月29日

 初日のフリー走行1回目から土曜日のフリー走行3回目までトップタイムを叩き出していたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。しかし、予選ではフェラーリ勢がQ3に入って驚異的な速さを見せて、逆転でシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得しただけでなく、チームメイトのカルロス・サインツも2番手につけ、フロントロウを独占した。フェルスタッペンとポールポジションのルクレールとの差は0.097秒、2番手のサインツとは0.030秒差だった。


 今回のF1第20戦メキシコシティGP(メキシコGP)の予選上位の順位は、Q3でのコンディション変化によるものと考えられる要因で、1回目のアタックで決まった。1回目のアタックで新品タイヤを使用したのはフェラーリ勢2台とダニエル・リカルド(アルファタウリ)、そしてフェルスタッペンだった。


 その1回目のアタックで、フェルスタッペンは8コーナーのアウト側の縁石にフロアを打ちつけてしまった。もし、あの縁石乗り上げがなかったら、フェラーリを上回るタイムを出していた可能性は十分ある。


 したがって、フェルスタッペンとレッドブル陣営に焦りは感じられない。

レッドブル&HRC密着
2023年F1第20戦メキシコシティGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 フェルスタッペンが日曜日のレースで逆転できるという自信を抱くのには、ほかにも理由がある。それは残りの持ちタイヤの内訳だ。


「僕はハードタイヤを2本持っているから、レースではアドバンテージになるだろう」


 フェルスタッペン以外にハードタイヤを2本持っているのは、角田裕毅(アルファタウリ)だけ。昨年のメキシコシティGPに投入されたタイヤはC2、C3、C4だったのに対して、今年は1ステップ軟かいC3、C4、C5。つまり、上位勢で万能タイヤとも言えるC3タイヤを2セット持っているのは、フェルスタッペンだけなのである。


 さらにフェルスタッペンは「ターン1ではいろいろなことが起こり得る」と笑う。じつはスタートラインから1コーナーまでが長いエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、後続にスリップストリームを使用されるフロントロウが必ずしも有利と限らないからだ。2年前もフェルスタッペンはここで2列目からメルセデス勢を一気に抜いた経験がある。


 予選後の記者会見では、予選2番手のサインツがこう言った。


「僕はダーティなほうからスタートするので、マックスにやられるかもしれないなあ」


 それを聞いていたフェルスタッペンは返して笑った。


「(ポジションを)入れ替える?」


 果たして、フェルスタッペンの余裕は日曜日のレース後まで続くだろうか。

レッドブル&HRC密着
2023年F1第20戦メキシコシティGP予選後会見 左から2番手カルロス・サインツ(フェラーリ)、PPシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)



(Masahiro Owari)




レース

5/17(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
5/18(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
5/19(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※マイアミGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン136
2位セルジオ・ペレス103
3位シャルル・ルクレール98
4位ランド・ノリス83
5位カルロス・サインツ83
6位オスカー・ピアストリ41
7位ジョージ・ラッセル37
8位フェルナンド・アロンソ33
9位ルイス・ハミルトン27
10位角田裕毅14

チームランキング

※マイアミGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング239
2位スクーデリア・フェラーリ187
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム124
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム64
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム42
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム19
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位BWTアルピーヌF1チーム1
9位ウイリアムズ・レーシング0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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