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F1アメリカGP技術解説(1)レッドブルRB19の絶対的優位が崩れた要因
2023年10月26日
F1アメリカGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンはシーズン15勝目を挙げたが、通常ほどの余裕は見られなかった。その理由は何なのか、F1i.comの技術分野担当ニコラス・カルペンティエルが分析、マシン細部の画像も紹介する。
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フェルスタッペンは3年連続でアメリカGPを制したものの、2位でチェッカーを受けたルイス・ハミルトン(メルセデス)との差はわずか2.225秒しかなかった。そこまで苦戦した理由は、主に以下の3つが考えられる。
まずフェルスタッペンのスタートが、グリッド3列目だったことだ。そのためレースでは、何台ものライバルをオーバーテイクしなければならなかった。しかしサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は非常にタイヤ摩耗の激しいサーキットである。日曜日の気温の高さを見越して、特にリヤタイヤを保護するため、レッドブルはレースに向けて弱アンダーステアのセットアップを採用した。いうまでもなくフェルスタッペンにとって、最も速さを発揮できるセッティングではなかった。
第二の要因は、フェルスタッペンがスタート直後からブレーキに問題を抱えていたことだった。レース前、レギュレーションに従ってチームはパルクフェルメでブレーキディスクを交換した。クリスチャン・ホーナー代表によれば、フェルスタッペンは「ペダルのフィーリングがいつもと違う」と何度も訴えていた。その結果、ピレリタイヤのデグラデーションをいつもほどにはコントロールできなかった。さらにバンピーな路面では、ブレーキングに一貫性を持たせることは難しい。それがタイヤ温度の上昇を招き、さらにグリップを失う悪循環となった。
第三の要因は、RB19はいつもより高い車高で走っていたことだ。レッドブルは、フェラーリやメルセデス以上の慎重策を取ったのだ。
グランドエフェクトカーである今のF1は、車高を低くすればするほどダウンフォースが増し、パフォーマンスが向上する。しかし多くのF1マシンはポーパシング(高速走行時の激しい縦揺れ現象)を避けるため、ある程度、車高を妥協せざるをえない。一方でレッドブルのRB19は、優れたフロア形状と独創的なサスペンションのおかげで、ライバルたちより低い車高で走ることが可能だった。
しかしCOTAの非常に荒れた路面に対応するため、レッドブルのエンジニアたちは車高を上げる解決策を取った。それによるダウンフォースの減少を少しでも防ぐには、リヤウイングを立てるしかない。その結果、強みのひとつである優れた最高速を失うことになったのだった。
(第2回に続く)
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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5/17(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
5/18(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
5/19(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 161 |
2位 | シャルル・ルクレール | 113 |
3位 | セルジオ・ペレス | 107 |
4位 | ランド・ノリス | 101 |
5位 | カルロス・サインツ | 93 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 44 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 35 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 15 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 268 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 212 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 154 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 79 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 20 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |