カナダGPのオーガナイザーたちは12日、同GPが2004年のスケジュールから脱落することを示す、バーニー・エクレストンからの書簡を公表した。
このイベントが来季のカレンダーから外されるというニュースは、先週の8日に明らかになった。カナダGPのチーフ・エグゼクティブであるノルマン・レガール氏が、メディアに対して状況を知らせるために、記者会見を開いたのだ。
しかし、エクレストンはすぐに反応し、PA通信に対して、それは事実に反すると述べた。
だが、今回レガール氏が公表した書簡では、ほとんど疑問の余地はないようだ。とはいえ、タバコ問題は“煙幕”として利用されており、書簡に記されている「様々な他の問題」も関わっているようだ。
「他の問題」が何を指すのか、まだ明らかではない。しかしBBCスポーツ・オンラインの報道によれば、エクレストンはこのコースのアップグレードを望んでいるという。マレーシアGPを開催するセパンのような、施設とインフラの面で一流といえるコースに引けを取らないように、改修されることを望んでいるというのだ。
エクレストンの書簡には次のように書かれている。「カナダGPは、様々な問題が解決しない限り、2004年FIAフォーミュラワンのカレンダーには含まれないことをお知らせする」
「来年、プロモーターの合意にある26.2条項(反タバコ法に関するもの)が適用される見込みであるため、カナダGPは来年のカレンダーには含まれない」
レガール氏は、AFP通信に対してこう語った。「私は今日(11日)エクレストン氏と電話で話したが、私たちはやはり2004年のカレンダーには依然として載っていない」
「2004年のカレンダーに復帰するチャンスも、わずかながら存在していると思う。バーニー・エクレストンが、フランスやイギリスでのように、マシンがタバコ広告なしでレースをすることを受け入れてくれるならばね」