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【F1データ主義】予選タイム&最高速の比較から見える、車体とパワーユニットの性能差

2020年7月20日

 今年のハンガリーGPの予選は、昨年と勢力図が一変。さまざまな意味で衝撃的な結果となった。そこで昨年との比較をすることで、なぜ勢力図が大きく塗り変わったのかを分析する。


 まず車体の性能だ(データ1参照)。ハンガロリンクはパワー感度(パワーユニットの性能がラップタイムに占める割合)が小さいサーキットであるため、車体の性能差が出やすい。車体に関するレギュレーション変更はほとんどないため、ほとんどのチームが昨年よりもラップタイムが速くなっている。


 今年はメルセデスの速さが目立っているように映っているが、マクラーレン、アルファタウリ、ウイリアムズもメルセデス同様、約1秒速くなっており、これが本来あるべき姿なのかもしれない。


 一方レッドブルは昨年より0.2秒遅くなった。こちらのほうが異常事態。特にレッドブルは昨年ポールポジションを獲得していただけに、遅くなったことでメルセデスを楽に独走させる結果となった。


【データ1】
予選タイム比較(2019年-2020年)
2台のうちラップタイムが速いほうのマシン同士で比較


■メルセデス
1分14秒590-1分13秒447 ↑1.143秒


■レーシング・ポイント
1分17秒109-1分14秒377 ↑2.732秒


■フェラーリ
1分15秒043-1分14秒774 ↑0.269秒


■レッドブル
1分14秒572-1分14秒849 ↓0.277秒


■マクラーレン
1分15秒800-1分14秒966 ↑0.834秒


■アルファタウリ
1分16秒687-1分15秒508 ↑1.179秒


■ルノー
1分16秒566-1分15秒661 ↑0.904秒


■ウイリアムズ
1分17秒031-1分15秒698 ↑1.333秒


■ハース
1分16秒013-1分16秒152 ↑0.929秒


■アルファロメオ
1分16秒041-1分16秒506 ↓0.465秒


 では、レッドブルが遅くなったのは、本当に車体性能だけが問題なのか。パワー感度が低いとはいえ、パワーユニットの性能がまったく関係していないわけではない。そこで、予選での最高速も2019年と2020年で比較してみた(データ2)。


 すると、レッドブル・ホンダは昨年よりもトップスピードは上がっていた。アルファタウリの最高速が落ちたのは、Q3に進出したピエール・ガスリーのパワーユニットにQ2の最後のアタックからトラブルが発生して、予選モードでの性能を出しきれなかったからだと思われる。


 またここでもフェラーリPU勢が遅くなっていることがわかるが、意外にもルノー勢の最高速低下も目立っている。


 メルセデスPUも昨年より速くなっているが、ホンダがそれを上回っているところを見ると、レッドブルが車体に大きな問題を抱えているように見える。


【データ2】
予選最高速比較(2020年-2019年)
2台のうち最高速が速いほうのマシン同士で比較


■メルセデス(メルセデスPU)
312.5km/h-309.9km/h ↑2.6km/h


■レーシング・ポイント(メルセデスPU)
313.2km/h-309.9km/h ↑2.8km/h


■フェラーリ(フェラーリPU)
304.3km/h-315.6km/h ↓11.3km/h


■レッドブル(ホンダPU)
312.0km/h-307.5km/h ↑4.5km/h


■マクラーレン(ルノーPU)
306.7km/h-312.1km/h ↓5.4km/h


■アルファタウリ(ホンダPU)
309.6km/h-311.2km/h ↓1.6km/h


■ルノー(ルノーPU)
307.0km/h-311.7km/h ↓4.7km/h


■ウイリアムズ(メルセデスPU)
308.5km/h-308.6km/h ↓0.1km/h


■ハース(フェラーリPU)
306.4km/h-310.0km/h ↓3.6km/h


■アルファロメオ(フェラーリPU)
306.9km/h-313.1km/h ↓6.2km/h



(Masahiro Owari)




レース

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