F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

「損傷したウイングを引きずって走るなどありえない」元F1王者ハッキネン、フェラーリの対応に苦言

2019年10月17日

 2度のF1チャンピオンであるミカ・ハッキネンは、F1第17戦日本GPの決勝レースにおいて、フェラーリはダメージを負ったシャルル・ルクレールのマシンをすぐにピットインさせるべきであったうえに、壊れたフロントウイングによって“さらに悪い事態が引き起こされる”可能性があったと主張している。


 フェラーリは当初、オープニングラップでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと接触したルクレールのピットインを遅らせた。ルクレールは、マシンの挙動は壊れたフロントウイングのエンドプレートの影響を受けていないと主張したのだ。


 しかしフェラーリは、レースディレクターからルクレールがマシンを“危険な状態”で走行させていると指摘を受けて、結局彼をピットインさせた。この違反によってルクレールには10秒のタイムペナルティ、チームには2万5000ドル(約270万円)の重い罰金が科せられた。

2019年F1第17戦日本GP決勝 マシンにダメージを負ったまま走り続けるシャルル・ルクレール(フェラーリ)
2019年F1第17戦日本GP決勝 マシンにダメージを負ったまま走り続けるシャルル・ルクレール(フェラーリ)


 ハッキネンは、フェラーリは安全面からルクレールをただちにピットインさせる正しい行動をとるべきだったと考えている。


 レース後、ハッキネンは『Unibet』のコラムにおいて、「私の考えとしては、彼はただちにピットストップを行うべきだった。なぜなら大きく損傷したウイングを路面に引きずりながらレースをするなどありえないことだからだ」と綴った。


「パフォーマンスが落ちるし、タイヤを傷めてしまう。それに本人にとっても他のドライバーにとっても危険になる。高速で走行中にウイングの不具合をそのままにしないことは、非常に重要だ」


「思い出してほしい。1994年のサンマリノで起きたローランド・ラッツェンバーガーの死亡事故は、損傷したフロントウイングの不具合が原因だったのだ」


 メルセデスのルイス・ハミルトンは、決勝レースの序盤にルクレールの後ろを走っていたが、この時カーボンファイバーの大きな塊がルクレールのマシンからハミルトンの進路にまっすぐ飛んできて、マシンの右バックミラーを壊してしまった。


 ハッキネンは、結局のところこの事態から惨事を回避することができて、F1は幸運だったのだと主張した。


「我々は非常に幸運だったのだと思う。シャルルのフロントウイングのエンドプレートは結局外れたが、ルイス・ハミルトンのマシンの右ウイングのミラーを壊しただけだったのだから」


「もっと深刻な事態になる可能性もあった。今一度、我々はなぜヘイローのコンセプトが安全上これほどに重要な措置であるかを思い知らされることになった」


「個人的には、レースを続けたシャルルを責めてはいない。彼はマシンの調子はそれほど悪くないと言った。どのみち彼はコクピット内部からフロントウイングを見ることはできないのだ」


「しかしフェラーリ上層部はそれを見ることができた。FIAがレース後にペナルティを科したことは驚くにはあたらない」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




レース

5/17(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/18(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
5/19(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※マイアミGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン136
2位セルジオ・ペレス103
3位シャルル・ルクレール98
4位ランド・ノリス83
5位カルロス・サインツ83
6位オスカー・ピアストリ41
7位ジョージ・ラッセル37
8位フェルナンド・アロンソ33
9位ルイス・ハミルトン27
10位角田裕毅14

チームランキング

※マイアミGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング239
2位スクーデリア・フェラーリ187
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム124
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム64
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム42
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム19
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位BWTアルピーヌF1チーム1
9位ウイリアムズ・レーシング0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
第10戦スペインGP 6/23
第11戦オーストリアGP 6/30
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.5 第5戦中国GP & 第6戦マイアミGP