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中野信治インタビュー:後進の視察中に起きた大クラッシュ「避けようもなく、不幸な要因とタイミングが重なった事故でした」
2019年9月4日
鈴鹿サーキットレーシングスクールの副校長を務めるなど、後進ドライバーたちの育成、指導に熱心に当たる中野信治氏が、スパ・フランコルシャンを訪れた。FIA-F2、FIA-F3を戦う松下信治選手や角田裕毅選手らの視察が主な目的だったが、そこでF2ドライバー、アントワーヌ・ユベール選手の死亡事故に遭遇。今の思いを語ってもらった。
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──モータースポーツに事故は付きものとはいえ、今回の死亡事故は非常に衝撃的でした。
中野信治(以下、中野):すごくショックだったし、映像を見た時も正直、目を覆いたくなりましたね。悲惨すぎる事故でした。
──スパ・フランコルシャンという伝統的なグランプリサーキットの、最も有名なコーナーといっていいオー・ルージュの先で起きた事故でした。オー・ルージュならではの事故といってしまえば、それまでです。しかしそれでも、避けられなかったのかという思いが消えないのですが。
中野:自分自身が走っていたわけではないので、実際の状況とか、細かい現場の様子とかはわかりません。ただこのサーキットは僕も何度も何度も走っているので、その自分の経験から言うと、あのコーナーは先がとにかく見えないんですね。たとえ目の前で事故が起きてたとしても、直前までわからない。それが今回の場合はさらに、瞬間的に立て続けに事故が起きて、おそらく旗を出す余裕もなかったと思います。
レーシングスピードでオー・ルージュを駆け上がったら、そこに止まってるマシンがいた。避けようがないですよね。本当に不幸な要因、不幸なタイミングが重なった事故だったんでしょう。大きな事故というのは、今回に限らずそういうものですけど。
──家族がレースに帯同していて、その目の前で起きた事故でもありました。
中野:それも本当に、痛ましいとしか言いようがありません。でも一方で、亡くなってからまだ24時間も経っていないのに遺族の方が気丈に公の場に姿を見せて、アントワーヌくんの仲間だったドライバーたちに囲まれて、グリッド上で黙とうを捧げた。レースが自分の息子を殺したと、たとえ憎んだとしても仕方がない状況だと思うんですが、お母さんはそうしなかった。モータースポーツという文化がヨーロッパにしっかり根付いていることを、改めて感じましたね。
(Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

