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F1第バーレーンGP決勝トップ10ドライバーコメント

2018年4月9日

 2018年F1第2戦バーレーンGP決勝でトップ10に入ったドライバーたちが日曜日を振り返った。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=1位


2018年F1第2戦バーレーンGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 シーズンを最高の形でスタートしたよね。こうなるとは思ってもみなかった。オーストラリアのレースはこことは違った。開幕戦と比べると、ここでは僕らには速さがあり、実力で勝利をつかんだ。だから前回よりもずっとずっとうれしいんだ。すごくきついレースだったけどね。アドレナリンが収まるまで時間がかかった。


 でも来週僕らがどの位置に来るのか、まだ分からないよ。状況が目まぐるしく変わるから、予測するのは難しい。中国はまたコースの特性が違って、こことは違う課題が突き付けられる。マシンを向上させるために努力していく必要がある。もっとバランスを改善しなければ。でも、ここと同じような感触を持てれば、好調だといっていいと思うよ。


(スティントの)終盤、ペースが落ちたために、(バルテリ・)ボッタスが追いついてきた。彼の方針を見届けることができないまま、ポジションを守るために先にピットに入った。2回ストップで走るつもりだったから、ソフトタイヤを選んだ。でも、戦略を変えなければならなくなった。タイヤは終わりかけていたけれど、一時的に問題なくなり、また10周か12周後ぐらいに状態が悪くなって、最後の5周は本当に大変だった。


 オーストラリアで勝った時よりうれしい。自分たちの速さで勝利をつかんだからだ。だからものすごくハッピーだよ。ただ、メカニックがけがをしたことは悲しい。いい治療を受けていると思うから、早くよくなるよう願っている。


(優勝記者会見で語り)こんな状況だったからこそ、なおさら勝てたことがうれしい。残り10周ぐらいの時に、無線で「すべてコントロールできている。問題ない」と言った。放送されたかどうか知らないけど、あれは嘘だ。本当は、何ひとつコントロールできてなかったんだ!


 チームからバルテリのペースを聞いて、僕にはそのペースでは走れないと思った。走りながら計算したよ。あと10周、そのペースで走られたら、追いつかれてしまう、と分かった。


 でもできる限り、クリーンに走ろうと心がけた。ストレートで彼がかなり近づいてきたけど、幸い周回数が足りずに抜けなかった。本当によかった。


(自分の後にピットストップしたメルセデス勢が)ミディアムタイヤを履いたと知った時、チェックメイトだと思った。僕らはもう1回入らなければならなかったからだ。そういうプランだった。


 でも戦略を変えた。タイヤをできるだけ労わって走り、持たせようと考えた。それがうまくいったんだ。


■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 決勝=2位


2018年F1第2戦バーレーンGP決勝 優勝したセバスチャン・ベッテルと2位のバルテリ・ボッタス

 レース終盤は(トップを走るセバスチャン・ベッテルに)かなり近づけたのに、勝てなくて残念だ。あれほど近づけたからこそ、レースが終わってから、何かもっとできたのではないかと、すべてのラップ、すべてのコーナーについて思い返してしまう。


 それでも僕はいいレースをしたと思っている。何ひとつミスをせず、全力を尽くした。決勝前にミディアムタイヤを試してはいなかったのに、とてもうまく走れたし、かなり長いスティントで持たせることができた。
    
 最後の3周だけ、タイヤに苦しみ出した。セバスチャンとの距離が縮まると、いろいろなことが難しくなってしまった。最終ラップは本当に厳しくて、何度かひやっとする瞬間もあった。


 最終ラップのターン1で彼に近づいた時が一番のチャンスだったと思う。でも彼には僕がしようとしていることが分かっているようだった。コーナーでふくらんだりすることもなく、ターン4にもすごくいい形で進入していった。あそこで防御することが大事だということ、僕が何かするかもしれないということを分かっていたんだ。


 今日のペースは予想していたよりもよかった。それでフェラーリにプレッシャーをかけることができた。


 今年はかなりの接戦だから、面白いシーズンになりそうだ。バーレーンのようなコンディションでは僕らはまだパフォーマンスが十分でないから、向上に努めなければならない。ポジティブな要素もいくつかあったけど、一番重要なのはこの週末からしっかり学ぶことだ。


■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=3位


2018年F1第2戦バーレーンGP決勝 ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンのバトル

 楽なレースではなかった。今日はダメージを最小限にとどめることが一番の目標だった。トップ3に入れたのはチームにとっても僕自身にとっても素晴らしい結果と思う。ギヤボックスに問題がなければもちろんその方がよかったが、いずれにしても自分のレースペースにはすごく満足できた。


 スタートは大成功だったけど、それをうまく生かせなかった。グリッドから動き出してすぐに何台か抜いて、イン側に寄った。そしたら前のマシンも右に寄り始め、それを避けようとしたら、左から何台かに抜かれてしまった。それで1周目に結局ポジションを落とした。


 前のグループを早い段階で抜いてしまわなければならないことは分かっていたが、ようやく抜いたころにはトップ集団は15秒も先に行ってしまっていた。つまり序盤の数周でレースを失ったようなものだ。


 今はフェラーリが優勢だ。この2戦、彼らはそれを示した。ただ差は小さいから、僕らはもっといい仕事をしなければならない。上海は僕にとって絶好のチャンスだ。僕らが持つ強みを発揮できればいいね。
(スタート直後にマックス・フェルスタッペンと接触したことについて語り)マックスと当たったが、あれは不必要な接触だった。僕は彼を避けようとした。僕がアウト側だったけどほぼ並んでいる状態だった。でも僕は引いたんだ。それなのに彼はこっちに寄せてきて、僕に全くスペースを残さなかったから、最後には当たってしまった。


 マシンが壊れていなくて本当によかったよ。おかげでレースを続けることができた。彼は愚かな動きをした。そのせいで自分が完走できなかったんだ。最近、ミスが多いように思う。


 ドライバー同士はある程度相手を尊敬する気持ちを持つべきだ。あの場面をちゃんと見てみる必要はあるけど、あれは相手を尊重するような動きには思えなかった。


■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 決勝=4位


2018年F1第2戦バーレーンGP決勝で4位入賞したピエール・ガスリー

予選で6番手、決勝で4位だなんて、信じられない。今晩ベッドにもぐって一日を思い返してみるよ。そうしたら実感が湧いてくるかもしれない。


とにかくチームと一緒にお祝いしたい。バーレーンでお祝いできる場所、どこかないかな。なんとか見つけよう。


ルノーやマクラーレンと戦うことになるだろうと考えていた。ハースがストレートで速いのも知っていた。でも4位でフィニッシュするとは思いもしなかったよ。前でリタイアが出たのは少しラッキーだったけど、マシン自体が素晴らしくて、ペースがすごくよかった。


今日、グリッドで(バルテリ・)ボッタスや(ダニエル・)リカルドの近くに並んだ。最高の気分だったよ。すごい経験だった。


10周か11周くらいすると、ブレーキに問題が起きた。ターン11でブレーキを失い、ペースががくっと落ちた。1.5秒くらい失ったと思う。『何が起きているんだ?』と(チームに)聞いていたら、すぐに症状が消えた。


あれは怖かったけれど、その後はすべてが完璧にうまくいった。戦略はとてもよかったし、マシンは速かった。すごくいいラップを走れたし、最高の気分だった。


今週末、僕らが一歩前進したのは間違いない。他のレースでも速いかどうかは分からないけど、今日はチーム、ホンダ、僕にとって素晴らしい一日だったのだから、とりあえず今はこの時を楽しみたい。


■ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 決勝=5位

 今日のレースに満足している。10ポイントを獲得できて良かったし、ようやく僕らのシーズンが本当に幕を開けた感じだ。特にピットストップに関して、このチームを心から誇りに思うよ。オーストラリアからここへ来るまでの間、彼らはつらい思いをしてきたからね。チームは冷静さを保って、基本に立ち返った。そして、今日は最高の仕事をして結果を出した。僕の前にいた、トロロッソの(ピエール・)ガスリーと4位を争うことはできなかったが、それでも5位に入ったことをよろこんでいる。 


■ルノー・スポール・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=6位

 今日のレースでは、できる限りのことをやりきった。それはポジティブにとらえることができるだろう。前方を走るクルマと戦えるほどのペースはなく、その点では少し残念だったが、間違いなく言えるのは、中団グループの争いがきわめて接近しているということだ。
 
 なかなか忙しいレースで、ひたすら燃料をセーブしながら、周囲のクルマとも競り合わなければならなかった。それについては、自分ではかなりうまくやれたと思う。    


■マクラーレンF1チーム
フェルナンド・アロンソ 決勝7位

 今回もとてもいいレースができた。ピットストップ、戦略、信頼性においてチームはいい仕事をしたと思う。皆が完璧な作業を行ったことで、2台揃ってポイントを獲得することができた。


 スタートをうまく決めて、何台かオーバーテイクした。周囲のドライバーたちより新しいタイヤを履いてスタートしたから、もう少し上に行けるかと思っていたが、それでも上位グループのなかのポジションを維持するだけの速さはあった。


 週末全体を振り返ると、すべてのセッションで苦労していた。予選の出来はひどいものだったから、決勝で7位と8位がとれたのはよかったと思う。


 2戦で16ポイント稼げたから、今後に期待できる。ただ、今週末のパフォーマンスがあまりよくなかったことは分かっている。今回のように競争力のない状態が続くことがないように、努力して改善する必要がある。自分たちにポテンシャルがあることは分かっている。このマシンにはいいところと悪いところがあり、悪いところは改善しなければならないんだ。これから新パーツが導入されるけど、マシンがどういう状態であろうと、日曜には限界までプッシュして、必ず結果を出す。今日はそれを改めて証明できたと思う。


(13番グリッドから1周目に9番手に上がったことについて)オープニングラップで(予選での出遅れを)取り戻せたよね。ミラーを見たら、(ルイス・)ハミルトンが後ろにいるのが見えた。『いまどのあたりにいるのか分からないけど、ハミルトンが後ろにいるなら、悪くないはずだ』と思った。


 でも(ルノーのニコ・)ヒュルケンベルグと戦ったり、ハースにチャレンジしたりするには、ペースはまだ足りない。


 本当に苦しい週末だったけど、最終的には2台揃って入賞し、チームのために大量のポイントを取ることができて救われた。でも今日は運に味方された部分があったから、自分たちのパフォーマンスを向上させる必要がある。


 レースはマシンのパフォーマンスだけで戦うものじゃない。燃料をセーブしたり、タイヤをうまく使ったり、スタートと1コーナーをうまくやったり……たくさんの要素があるんだ。僕らはだいたい、土曜よりは日曜の方がうまくやれる。


 おかしな週末だった。遅すぎて、本当に苦労した。特に予選は大変だった。予選パフォーマンスを改善しなければならない。後方グリッドからスタートすると、レースがより困難になるからね。


 それでもオーストラリアで5位、ここで7位、つまり10点と6点を稼いだ。バルセロナでヨーロッパラウンドが始まる前にすでに16ポイント獲得したんだから、その点にはすごく満足している。


■マクラーレンF1チーム
ストフェル・バンドーン 決勝8位

 スタート直後にはこんな結果が可能だとは思わなかったよ! ひどいスタートだった。蹴り出しの時にホイールスピンが起きて、ターン1を抜けた時点では最後尾まで落ちてしまっていた。でもそこからすごい挽回を見せて、8位でフィニッシュしたんだ。しかも今回もダブル入賞という結果になって、すごくうれしいよ。


 僕らの場合、予選ペースよりレースペースの方が優れているということが、今回も証明されたね。コース上でたくさんのマシンをオーバーテイクした(注:レーシングディレクター、エリック・ブーリエによれば11回)。ターン1で何度も大胆なオーバーテイクを成功させたんだ。だから僕にとってはすごいレースだったし、バトルを楽しんで走れたよ。


 今日は目標を高いところに置いて、いい戦略で走った。周囲のマシンよりレースペースがよかったから、こういう好結果を出すことができたんだ。


 レースペースと予選ペースがどうしてこれほど違うのかを知るために、分析する必要がある。今後改善されると思うし、予選でもっと上位を取れれば、決勝で楽に戦って、さらに上位でフィニッシュできるだろう。近いうちに結果を出せると思っているよ。


 たくさんのプランが進行中なんだ。F1では効果が見られるまで時間がかかることは分かっているが、日曜のレースには自信を持っている。それを今日、改めて示せたよね。この調子で努力を重ね、向上していこう。


■アルファロメオ・ザウバーF1チーム
マーカス・エリクソン 決勝=9位

 シーズンのこれほど早い時期に、久々のポイントを獲得できるなんて信じられない気分だ。このチームがアルファロメオと共に刻む、新たな歴史の幕開けになったと思う。サーキットにいるスタッフばかりでなく、ファクトリーの人々も含めたチームの全員の努力が、とてもいい形で報われた。


 今日は戦略がうまく機能したが、燃料をたくさん積んだ状態から、あのタイヤでレースを最後まで走りきろうとするのはひとつのチャレンジだった。ドライバーとして頭を使うことを要求されたし、タイヤを使いすぎないように戦うべき場面を正しく選ぶ必要があったんだ。チーム全体として素晴らしい仕事ができた。僕としても最高にハッピーだよ。このポジティブな道を、さらに進んで行くのが楽しみだ。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 決勝=10位

 とてもタフなレースで、本当にひと息つく余裕さえなかった。最初から最後までずっとプッシュして、誰かと戦い、誰かを追っていたからだ。


 僕は中団グループの争いのド真ん中にいた。そして、残りわずか2周というところでカルロス(・サインツJr)をオーバーテイクして、最後の1ポイントを獲得できたのは、奮闘へのいいご褒美になった。


 8番手グリッドからスタートしたことを考えると、レースでもっと多くのポイントを獲れなかったのが少し残念ではあるけど、この状況の中で最善を尽くしたと思う。この週末、何よりも良かったのは、メルボルンの時と比べてクルマが確実に改善されたことだ。来週の中国で、さらに高いパフォーマンスを発揮するために、同じ方向で努力を続ける必要がある。



(AUTOSPORTweb)




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ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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