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予選Q3への可能性と課題。合同テストで見えたトロロッソ・ホンダの現在地/全チーム戦力分析(2)
2018年3月12日
F1バルセロナ合同テスト2回目が終了し、マシンの速さそして信頼性が見えてきた。今回は全チームの戦闘力を分析し10回にわたり連載していく。第2回目は今季からホンダPUを搭載するトロロッソだ。
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●トロロッソ(チーム戦力:70点)
トロロッソ・ホンダが8日間のテストで走破した周回数は822周。距離にして3826km。ホンダとしては、昨年マクラーレンと組んで行ったテストでの周回数が425周(1978km)だったから、課題としていた信頼性は大きく向上したことは確認できた。
トロロッソとしても、ルノーPUを搭載した昨年のテストで走り込んだ周回数の584周(2719km)を大幅に上回る距離を走ることができた。1回目のバルセロナテストの3日目が雪のために走行できなかったことを考えると、ホンダにとってもトロロッソにとっても、充実したテストだったはずだ。
ただし、課題も見えたことは確かだ。
まず絶対的なスピードが、ライバル勢と比べるとやや足りない。今年もメルセデス、フェラーリ、レッドブルのトップ3チームが第1集団を形成することは変わりない。それに続く第2集団はおそらくフォース・インディア、ルノー、ハース、マクラーレン、そしてトロロッソの5チームで形成され、ポイント争いが繰り広げられるものと考えられる。
合同テストのベストタイムだけを比較すると、トロロッソは5チーム中、4番目の速さ。つまり、現時点では実力で予選Q3へ進出できない。特にブレンドン・ハートレーが、まだ一発の速さをマシンから引き出すことに苦労しているようだ。
そうなると重要なのが、シーズン中のマシンのアップデートと、ドライビングシミュレーターを使用したドライバーのスキル向上だ。どちらもレッドブルテクノロジーのサポートが不可欠となるだろう。
もうひとつの課題は、耐久・信頼性の確保だ。今シーズンのPUの使用に関するレギュレーションは、ICE、ターボ、MGU-Hはそれぞれ年間3基までと、さらに厳しい条件となった。年間21戦を3基で割ると、1基あたり7グランプリとなる。フリー走行と予選を含めると、1グランプリで走行しなければならない距離は約700kmだから、1基あたりのマイレージは約4900kmとなる。
今年の合同テストで、ホンダは1回目のテストでは性能を確認するため、異なる仕様のPUを一日ごとに交換して使用。本格的な耐久性の確認は、2回目のテストから始められた。4日間を1基のPUで走り続ける予定だったが、初日に出端をくじかれた。ブレーキトラブルで午後は1周も走行できずにテストを終了しなければならなかったのだ。
2日目以降は、毎日100周以上を走行し、1日目に失ったの穴を少しでも埋めようとしたが、最終的に2回目のテストでの周回数は498周(2318km)に終わり、実走での耐久・信頼性の確認ができないまま終わった。
合同テストで、トロロッソ・ホンダは第2集団で戦える力があるところは見せられた。しかし、F1は8日間だけの戦いではない。年間21戦を戦い抜くために、チームはさらに成長しなければならない。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 77 |
2位 | セルジオ・ペレス | 64 |
3位 | シャルル・ルクレール | 59 |
4位 | カルロス・サインツ | 55 |
5位 | ランド・ノリス | 37 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 32 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 24 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 24 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 10 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 141 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 120 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 69 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 34 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 33 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |