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【特集】チーム関係者が語るF1世界チャンピオン(1):「セブは完璧さとスピードのレベルが違う」

2018年1月9日

 F1チームで重要な役割を果たしている関係者たちがそれぞれの視点から現役の世界チャンピオン4人について語るF1i.comの連載企画。第1弾はレッドブルF1のモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコ博士が4度の世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルについて語る。 


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2009年〜2014年はレッドブルのドライバーとしてレースを戦ったセバスチャン・ベッテル

「セブは偉大なドライバーの資質をすべて持っている。速さ、集中力、細部へのこだわり、そして人生のすべてをレースに捧げる覚悟」
 そう語るのは、レッドブル若手ドライバー養成システムの総責任者で、ベッテルの4連覇を間近で見続けてきたヘルムート・マルコ博士である。


「セブの凄いのは、誰よりも早くマシンの性能を100%引き出せる能力だ。たとえ1周しか走れなくてもね。他のドライバーが限界を見極めるのに何周も費やしている間、セブは悠然とガレージで構えている。そしてセッション終了間際に、あっという間にトップタイムを出してしまうんだ」


「無知な人々は、『エイドリアン・ニューウィのマシンに乗れば、誰でもあれだけの勝利は挙げられる』と言っていたものだが、それはまったくの間違いだよ」


 ベッテルの特質を、マルコ博士はこうも言っている。
「自分の期待した通りの挙動をマシンが示さなければ、最高の速さを発揮できない。セブは、そんなドライバーでもある。言いかえれば、完全に自分の好みのマシンを要求する。その望みがかなった時のセブの速さは、ほとんど手がつけられないほどだ。彼の考える限界ぎりぎりまで、自信を持って攻めて行けるマシンが必要なんだ。そのセッティングに到達するためなら、セブはどんなに長時間の作業も厭わない」



2013年に4年連続の世界チャンピオンを獲得したセバスチャン・ベッテル

「実際レースの週末、セブほど夜遅くまでサーキットに残っているドライバーは、いまだに他にいないんじゃないかな。自分の手足のように操縦できるマシンを手に入れるのは、言うまでもなくすべてのドライバーの望みだ。しかしセブはその完璧さとスピードのレベルが違う。もちろん不安定な挙動のマシンでも、セブはそれなりに走らせることはできる。でもそれではセブは、とうてい満足できないんだ」


 ベッテルの性格については、「ドイツ人らしからぬところがある」と、マルコ博士は言う。
「特に物静かだったり、感情を表に出さないわけじゃないからね。コクピットの中では、むしろイタリア人と言った方がいい(笑)。無線での喋りは、レッドブル時代から感情むき出しだったよ」


「ミハエル(シューマッハー)の集中力も並外れてたが、極力感情を表に出さないようにしていた。それに対してセブは、自分に正直に行動することを重視しているように見える。それは必ずしも、セブの弱点ではないと思うね」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Translation:Kunio Shibata)




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