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【技術特集】ホンダF1パワーユニットは、なぜあれほどに壊れ続けたのか(2):オイルタンク問題で困難に直面

2017年12月26日

 2017年のホンダ製F1パワーユニットは、まるでガラスのように脆い存在だった。フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンは、PU由来のトラブルで計9回のリタイアに見舞われ、合計390ものグリッド降格ペナルティを科された。これほどの信頼性の低さを、いったいどう理解したらいいのだろうか。F1i.comで技術分野を担当するニコラ・カルペンティエが分析する。


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●メルセデスはいかに克服したか。
 ホンダが直面したオイルタンクの形状については、実はメルセデス製パワーユニットの生みの親であるアンディ・コーウェルも、かつて同様の困難に見舞われていた。それをどう克服したか、メルセデス・ハイパフォーマンスの統括責任者はこう語っている。


「6気筒のうちの1番ピストンをできる限り前方に配置して、同時にコンプレッサーはエンジンブロックの真向かいに置きたかった。しかしそこには、オイルタンクが付くことになっている。そこでわれわれはコンプレッサーを、オイルタンクの真ん中に持って行く解決法を考案したんだ。そしてそれは当然、オイルタンクを設計するエンジニアにかなりの負担を掛けることになった。コンプレッサーやエンジンブロックの開発者にも、非常に厄介な仕事だったと思う」


 ホンダもメルセデスと同じコンセプトを踏襲した。しかしその決断に至った当初は、完成の域に達するのにそれがどれほど大変なものか、しっかり理解できていなかったようだ。オイルタンクの不具合自体は、長谷川前総責任者によれば、「数日のうちに解決できた」という。


 しかしその間に開幕前のウィンターテストはどんどん過ぎて行き、マクラーレン・ホンダMCL32はまともな周回ができないまま、新車開発の貴重な機会は失われていったのだった。


(第3回に続く)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Translation:Kunio Shibata)




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