【あなたは何しに?】F1日本GPの土曜夜にコース上へ、チームを縁の下で支える松崎淳エンジニア
2017年10月18日
F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに、レースに来たのか?」を尋ねる連載企画。今回はフォース・インディアでタイヤ&ビークルサイエンス部門シニアエンジニアを務める松崎淳。日本GP予選後の夜になにやらコース上で作業をしているが……?
——————————
日本GPの土曜日の夜、グランドスタンドでフェラーリのドライバー2人によるトークショーが行われるていたころ、コースへ歩いて行く人がいた。フォース・インディアでタイヤ&ビークルサイエンス部門シニアエンジニアを務める松崎淳だ。
「予選の後、グリッドが変わったので、測り直しに行ってきます」
そう言って、仲間のエンジニアとまずはコースへ向かう松崎の手には、小さな機械があった。路面を計測する機械である。グリッドへ行く前に、まずピットレーン出口の路面を数分間かけて計測していた。
松崎が路面を計測するのは、鈴鹿に限ったことではない。ただし、計測するのは基本的に木曜日の夜。気になるコーナーの路面やグリッドが主だ。
日本GPでは予選の後、上位勢のグリッド降格などがあり、暫定グリッドが変わった。そのため、セルジオ・ペレスとエステバン・オコンのポジションアップされたグリッドを測りに行ったのだ。
「グリッドによって、路面はそんなに変わらないんですが、念のために。当然、イン側とアウト側は違うので」という松崎。測り直しに行ったということは、木曜日に計測していたグリッドは7位と8位だったということになる。つまり、この残業は松崎にとって、うれしい誤算だった。
「最近は、予選ポジションがだいたい決まったところになっているので、ドライバーに何番を測ったらいいか尋ねることもあります。いつだったか、『6番』と言うので、そこらへんを測っていたら、12番だったこともありました(笑)」
それくらい現在のフォース・インディアは、どのグランプリでも安定したパフォーマンスを披露している。
「人と予算だけで順位が決まるのであれば、レースをやる必要はない。それだけでは決まらないから、レースは面白い。やっているほうは大変ですが」と言う松崎。
チーム史上初の2年連続コンストラクターズ選手権4位を、残り4戦でも縁の下で支える。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
5/17(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
5/18(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
5/19(日) | 決勝 | 22:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |