FIA、F1中国GPでのベッテルの行為を受け2018年はスタートに関するルールを明確化
2017年9月24日
2018年シーズンのF1では、スターティンググリッドに正しくマシンを停止させないドライバーは、不正スタートと見なされてペナルティのリスクを負うことになりそうだ。
今シーズンの中国GPにおいて、セバスチャン・ベッテルがスターティンググリッドから横にずれた場所にマシンを停めたことがきっかけとなり、FIAはジャンプスタートを規定するルールの強化を検討してきた。
ベッテルはコース上の水たまりを避けるため、意図的にグリッドボックスの白線左側にマシンを停止させており、FIAのシステムではこのときのスタートは検知されていなかった。この件でベッテルに処分は下されなかったが、ルールを明確化することで、今後ドライバーが同じような戦略をとることは防げるようになるだろう。
現在のレギュレーションでは、スタートがフライングか、もしくはドライバーによるスタートでなかったかをトランスポンダーのデータによって判断する。しかし2018年の条項では位置に関する規定が含められることになった。
FIAの競技規則第36条13では次のように定められる予定だ。
第38条3c)および d)のペナルティのうちいずれかが、次に当てはまるドライバーに科せられる:
a)スタートシグナルより前にマシンを動かしたことが、FIAが承認し供給した各マシン上のトランスポンダーによって判断された者、もしくは、
b)スタートシグナル後に最初にマシンがグリッドポジションから動いた瞬間を、トランスポンダーが検出できないやり方で、スターティンググリッドにマシンを停止した者
スタートのタイミングを予測して動いたり、マシンをグリッドの不適切な位置に停車させたドライバーは、ドライブスルーペナルティか10秒間のストップ&ゴーペナルティを受ける可能性がある。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(AUTOSPORTweb)
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