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F1 Topic:ジャンプスタートとは認められず、レースの勝敗を分けたボッタスへの裁定

2017年7月11日

 なぜ、バルテリ・ボッタスはジャンプスタートとして、ペナルティを受けなかったのか。


 FOMは直後にリプレイ映像を流し、そこにボッタスのリアクション時間が0.201秒だったという説明を入れた。


 FIAは全車にトランスポンダーを搭載し、各グリッドの下に埋設した受信機によって、ジャンプスタートを取り締まっている。またスタートの合図となるシグナルがブラックアウトするタイミングも、コンピュータによってランダムに決められているため、人為的にボッタスに有利になるような操作は行われないようになっている。


 ただし、セバスチャン・ベッテルが「人間にはリアクションに費やす一定の時間があり、それは0.2秒程度だと思う」と言うように、たとえブラックアウトの後だったとしても、FIAが定めた一定の時間内にスタートした場合は、それはジャンプスタートと判定される。つまり、FOMが説明した「0.201秒」は、ボッタスが合法的にスタートしたことを意味している。


 だが、ベッテルはその数字を疑っている。なぜなら、フロントロウから斜め先にいるボッタスが、ブラックアウトする前に動くのをその目で見ていたからだ。 


「0.2秒? 僕は信じない。彼のスタートはもはや人間離れしていたよ」


 ベッテルの真後ろにいたダニエル・リカルドも同意する。
「僕は彼(ボッタス)がシグナルに反応したとは思えない。だから僕はバルテリがジャンプスタートしたように見えたと無線で言ったんだ」


 確かにリプレイ映像を見ると、ブラックアウトする前に、わずかにボッタスのマシンが動いているように見える。


 ただし、FIAのあるスタッフはこう説明する。
「ジャンプスタートというのは、ある一定の加速度を超えて動いた場合に認定される。つまり、その範囲内でわずかに動いた場合は、ジャンプスタートとは認められないんだ」


 そのような明確なデータがあるのなら、FIAはそのデータを開示するべきではないか。なぜなら、この日のレース審議委員会のメンバーには、ボッタスの同郷フィンランドの元F1ドライバーであるミカ・サロが加わっていたからだ。


 スポーティングレギュレーション38条3項では、ジャンプスタートした場合のペナルティは以下の2通りが科せられることになっている。


38条3項c)ドライブスルーペナルティ
38条3項d)10秒間のストップアンドゴーペナルティ


 オーバーテイクが数えるほどしかなかったこの日、コンマ6秒差でチェッカーフラッグを受けたボッタスとベッテルの勝敗を分けた最大の要因は、コース上でのバトルではなく、結果的にレース審議委員会の裁定となっただけに、FIAにはもう少しわかりやすい対応をお願いしたい。



(Masahiro Owari)




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