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F1中国GP決勝トップ10ドライバーコメント

2017年4月10日

 2017年F1第2戦中国GP、決勝トップ10に入ったドライバーがレースを振り返った。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 ポールラップがうまくきまったことで有利なグリッドポジションを確保し、スタート自体もすごくうまくいった。今、自分のスタートにすごく満足しているから、この調子で続けていきたいね。


 決勝中、トリッキーなコンディションだったから、冷静さを保って走る必要があった。セーフティカー出動の際にピットストップをした後、ペースが遅かったためにタイヤが冷えてしまった。そういうときはミスをしやすいものだから、そうならなかったことに感謝している。


マシンの上でガッツポーズするハミルトン
マシンの上でガッツポーズするハミルトン

 最後の20周、セブ(ベッテル)も僕も全力でプッシュし、ファステストラップを交互に出した。これこそレースだ。いつか、セーフティカーが入らずに、今日のようなギャップが存在しない状態で戦える日が来るだろう。楽しみだよ。タイムはほとんど同じで、時にはセバスチャンにかなわない時もあった。最高の週末だったよ。今日のような状況を整えてくれたチームに感謝したい。こういう週末が実現する裏には、何百人もの人たちが僕を表彰台のトップに立たせるために頑張っている。僕はそのなかのひとつの要素に過ぎないんだ。


 セーフティカーがなければ、互いに全力で走り、レースの間ずっと、(ベッテルとの)ギャップは2秒ぐらいにとどまっただろう。ラップタイムはほとんど同じだった。それに彼は他のマシンの後ろで足止めをくったのも不運だった。 


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位
 今日の結果には満足できる。レースはすごく面白かったし、見ていた人も楽しかったと思う。序盤は難しいコンディションで、何が起こるのか分からないような感じだった。そのため少し慎重になりすぎたかもしれない。


 路面はどんどん乾きつつあり、僕らは早めにタイヤを換えることに決めた。スリックを履いて有利に事を運ぼうとしたんだ。でもその直後にセーフティカーが出動した。ついてなかったよ。それが最終結果にどれぐらい響いたかは分からない。その時点からフィニッシュまではかなり時間があったからね。それでも何らかの影響はあったと思う。


 僕は自力で順位を上げていかなければならなかった。(ダニエル・)リカルドとのホイール・トゥ・ホイールのバトルは緊迫していたよ。こういうふうにオーバーテイクするのは好きだ。単純にDRSを開いて抜くんじゃなくて、リスクを冒して順位を手に入れるというのがね。でもそのころにはルイス(・ハミルトン)とのギャップは大きく開いていた。彼にプレッシャーをかけ続けるためにプッシュした。追いつくためにはどれぐらいの速さで走ればいいか、エンジニアに聞きながらね。


2017年F1第2戦中国GP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2017年F1第2戦中国GP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 今日は彼らに匹敵するペースで走れたと思う。彼が速いときもあれば、僕が速いこともあった。次のバーレーンでも僕らがメルセデスと戦えるとしたら、それはまたいいニュースになる。僕らはもっともっとよくなるよ。


(早々にタイヤ交換したことについて語り)インターはかなりデグラデーションがひどいと分かっていた。コースのところどころが乾いていたから、リスクを冒したんだ。ドライタイヤの方がかなり速いと思っていたら、セーフティカーが出動した。それでかなりポジションを落とす結果になった。


 セーフティカーに関しては僕らはついてなかった。でもルイスが一番いい仕事をしたのは確かだ。
  
 彼がミスをするかもしれないから、攻め続けた。サイド・バイ・サイドでなかったとしても、レースができて楽しかったよ。


マックス・フェルスタッペン 決勝=3位
 スペシャルなレースだった。今朝起きた時には表彰台に上れるなんて思いもしなかったよ。


 オープニングラップはすごくうまくいった。9台抜いたと思うよ。すごいことだよね。あっという間に何台もオーバーテイクできたのは、コンディションのおかげだ。路面が乾いていけば、追い抜きが難しくなるのは分かっていた。僕はウエットで走るのが元々好きだから、序盤の楽しいコンディションを最大限に活用した。最初の11周で7位まで上がった。そのことが最終順位に役立ったのだと思う。


ガッツポーズをするフェルスタッペン
ガッツポーズをするフェルスタッペン

 マシンバランスが終盤どうなるのか、未知の部分があった。昨日の予選であまり走れなかったし、今日は温度がかなり下がったからだ。アンダーステアがひどかったけれど、なんとか3位を守り抜くことだけを考えていた。こういったバランスの問題プラス、決勝終盤、前のマシンとの差が2秒以内の時にすごく走りづらかったことで、ブルーフラッグが振られていても追い抜くことができなかった。この問題については調査すべきだ。


 終盤はダニエル(・リカルド)とのバトルになったが、僕のマシンは楽にディフェンスできるような状態じゃなかったから、厳しかったよ。でも、最終的に順位を守り切ることができてうれしい。見応えのあるレースだったと思うし、チームにとってもよかった。


 ドライでの純粋なペースはまだ表彰台に上れるほど速くはないと思うけど、今日のあらゆることを考え合わせると、僕らはすべてを“マックス”に生かし切ったと言えるよ。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=4位
 複雑な気持ちだ。表彰台まであと一歩だっただけに、つかむことができなくてがっかりしている。でもチーム全体としては、3位と4位という、いい結果を出すことができた。


 ファーストスティントではフロントタイヤをうまく機能させ続けることが難しくて苦労し、それによって大量に時間を失った。それが結局表彰台に届かなかった原因だと思う。


 最初のピットストップの後はバランスもスピードもよくなり、失った時間を多少取り戻し、トップグループとのギャップを縮めることができた。レース終盤、マックス(・フェルスタッペン)がタイヤで苦労しているのが分かった。でも彼の後ろに追いつくと、僕も同じようにタイヤに苦しみ始めた。チームは僕らを戦わせてくれたけど、DRSゾーンにいても十分近づくことができず、うまく追い抜きのアクションを決めることができなかった。観察していると、ヘアピンへのイン側のラインはまだかなり滑りやすい状態だった。結局、オーバーテイクを成功させられるほどは一度も近寄れなかった。今年はDRSの効果がかなり下がっていることがはっきり分かった。それがマイナスに働いたね。


ライコネンを抑えるリカルド
ライコネンを抑えるリカルド

 チームとしてはこの結果を喜ぶべきだ。今日はたくさんのことを学べたけれど、メルセデスやフェラーリとのギャップを縮めるためには、まだまだ努力し続ける必要がある。


 ファーストスティントはフラストレーションがたまった。フロントタイヤがあっという間にだめになって、他のマシンに抜かれてしまった。でも2回目のピットストップでフロントウイングを調整してダウンフォースを足したら、フロントタイヤが機能し、かなり速くなった。


(セバスチャン・ベッテルとのバトルについて語り)正直言って、ちょっと退屈していたんだ。それで、タイヤ同士を当てて観客の皆に喜んでもらおうと思った。


 わざとじゃないと言ったらうそになるかもね。ダメージにはならないことは分かっていた。ファンのためにちょっとしたスモークでも上げられればいいかと思ってね。 


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=5位
 あまりいいレースではなかった。フレッシュタイヤを履いた時にはマシンの感触はよかったが、フロントがあっという間にだめになって苦しんだ。このサーキットはかなりトリッキーだから、そうなるとラップタイムを大きくロスすることになる。


 それでも本来ならもっといい結果を出せたはずだ。もう少しタイヤを早く換えることもできたと思う。とはいえ、レースが終わった後で言うのは簡単だ。これからデータを見て状況を理解しなければならない。理想とは程遠い結果に終わった。でもこれが今日の僕らが出した結果だ。来週にはもっとうまくやれることを願っている。
  

 僕としては、ある時点でピットストップする必要があると感じていた。トラフィックから抜け出すために、もっと早くピットに入りたかった。でもそれはかなわなかった。僕の方ではそういう気持ちが強くなっていったけれど、(ピットストップをするまで)時間がかかった。理由は今の時点では僕には分からない。
 
 後から言うのは簡単だけど、それでも僕らはもっといい仕事をすべきだった。ピットストップを済ませた後、もうレースは終わったも同然だった。レッドブルに追いついたけど、遅すぎたんだ。マシンの速さはそれなりにあったのに、結果はよくなかった。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=6位
 すごくがっかりしている。いいスタートを決めたけれど、その後はあまりうまくいかなかった。ピットストップで時間を多少ロスしたのは確かだけど、僕自身のミスで失った時間に比べたら、ないに等しい。


 セーフティカーの後ろを走りながら、タイヤに熱を入れようと努力していた。でもアグレッシブにやりすぎて、マシンのコントロールを失ってしまった。完全に僕の責任だ。今日失ったポイントのこと、チームのことを考えると本当に残念だ。


 スピンの後、タイヤがうまく機能するまでに数周かかった。でも最終的にはまずまずのペースで走れた。セカンドスティントでソフトタイヤを選んだのは正しい選択だったと思う。今日、マシンは強かった。勝つ力があったのは間違いない。でも上位勢に追いつく間にレースが終わりに近づいていき、自分が失った時間を取り戻すことができなかった。


 今夜バーレーンに発つ。次のレースが来週あるのがありがたい。ミスを犯したら、もう取り戻せない。だから何とか忘れて、次の時に挽回できるよう努力するだけだ。鏡の中の自分をじっくり見つめて、もっと強くなって戻ってくる。


 本当にばかげたミスをしたものだ。そのせいで僕らは今日、たくさんのポイントを失った。 


■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=7位
 いや、本当にスゴいレースだった! 言葉ではうまく言い表せないよ! グリッドについてからスリックでレースをスタートしたいと言ったら、チームのみんなは僕が完全にイカレたと思ったらしい。今だから笑える話だけど、他のマシンのタイヤウォーマーが外されて、レースエンジニアから「スーパーソフトを選んだのは僕らだけだ」と言われた時には、さすがに自分の判断に自信が持てなくなったよ……。


 グリッドについて、スタートの時刻が迫ってきて、今日のように難しい判断を強いられた時には、ものすごいプレッシャーを感じるものだ。もうその時点で、チームとして好成績をあげるチャンスをふいにしてしまう可能性もあるからね……。だけど、僕は自分自身に「いいから、自分を信じろ」と言い聞かせた。そして、まさにその一言が効いたんだ!


 スタートからターン4くらいまで、ドライビングがものすごく難しくなることは予想していたし、実際に予想していたとおりになった。ただ、ターン6以降はコースもすっかり乾いていて、このギャンブルは当たったと確信することができた。でも、今日のこの成績は、タイヤチョイスだけによるものではない。ダンプ状態でのペースが良かったからこそ、ここまで来られたんだ。セーフティカーピリオドの後、フェラーリ、レッドブル、メルセデスにどんどん追いついているのに気付いた時には、めっちゃテンションが上がったよ!


 とにかく信じられないようなレースだった。クルマには何の不満もなかったし、最終的に7位でフィニッシュできたのは素晴らしい結果だ。この週末全体について、チームに感謝したい。みんなも心から喜んでくれているはずだ!


■ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 決勝=8位
 いいレースができて、楽しかったよ。レースの全体を通じてクルマの状態も良かった。かなりひどいスタートだったから、プッシュして挽回できたことに満足している。クルマは快調で、フロントタイヤをいたわりながら走れたことと、チームと協力しながらクルマを適切なウインドウ内に維持できたたことが、この結果につながったと思う。
 

 チームのレースマネジメントが良かったし、インターミディエイトからスーパーソフトに履き替えさせてくれたのも良い作戦だった。ただ、コース上での追い越しは、なかなかたいへんな仕事だったね。それでもグリップはあったから、ライバルとは少し違うラインを通ったりしながら、背後に迫っていくことができた。やはりポイント圏内で戦うのは、下位を争うよりずっと面白いよ。このチームでレースができて本当にうれしいし、今後のレースも楽しみにしている。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=9位
 レースをエンジョイした上に、またポイントを持ち帰ることができてうれしいよ。スタート直後は、ちょっと難しい状況に陥った。スタートで大失敗をして、ターン1までに5、6台に抜かれていたんだ。クラッチをつないだ時にホイールスピンをさせてしまってね。1周目のうちにいくつか順位を取り戻したものの、今度はターン10で(ランス・)ストロールと接触してタイヤがパンクした。彼は全然スペースを残そうとしなかった。たぶんインサイドにいた僕が見えていなかったのだと思う。


 ドライタイヤに履き替えたタイミングは完璧で、スーパーソフトを選んだのも正しい判断だった。おかげでタイヤ交換直後からいいリズムに乗れて、(フェリペ・)マッサと(ダニール・)クビアトをオーバーテイクできた。戦略に関しては、あとから振り返ってみれば、もう少しうまくやれたかもしれないと思うのが常だけど、今日はこのクルマのペースに相応しい順位でフィニッシュできたと思う。今回もまた、チーム全体にとって素晴らしい成績を残せた。そして、12戦連続のポイント獲得は本当に見事な業績だ。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 決勝=10位
 レースをトップ10でフィニッシュしたのだから、うまくリカバリーできたと思う。ただ、自分ではあと2つくらいは上の順位を取れたかもしれないとも感じている。僕らは正しい戦略を選び、適切なタイヤでレースをスタートした。ところが、僕とチームとの意思の疎通がうまく行かず、2周目にピットに入りながら、タイヤ交換をせずにそのままピットレーンを通過しなければならなかった。チームは僕が入ってくるとは思っていなかったんだ。あれで少なくとも15秒は失ったね。レース開始直後の数周は、みんなが続々とピットを訪れていて、その混乱の中で生じたミスだった。あのような形でタイムロスがあったのは残念だけど、最終的に1ポイントを獲得できたのはポジティブなことだ。
 

 今日はずっとクルマのフィーリングが良かったし、10位入賞という結果は、土曜から日曜にかけて大きく進歩できたことを示している。来週のバーレーンは、メルボルンや上海とは違って、僕がすでによく知っていて過去に好成績をあげているコースだ。2015年にはGP3でポールを獲ったし、他にもいい思い出がたくさんある。またバーレーンでレースをするのを楽しみにしているよ。そして、できれば今年もいい思い出を作りたい。



(AUTOSPORTweb)




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3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
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