予選トップ3のハミルトン、ベッテル、ボッタス ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン 2017年第1戦オーストラリアGP　セバスチャン・ベッテル（フェラーリ） バルテリ・ボッタス 2017年F1開幕戦オーストラリアGP 2017年第1戦オーストラリアGP　キミ・ライコネン（フェラーリ）

　2017年F1第1戦オーストラリアGP、予選トップ10に入ったドライバーが予選日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン　予選＝1位
　フェラーリと僕らは僅差だと思う。明日は冬のテストの間に注ぎ込んできた努力をすべて実践に移すべき時だ。バルテリ（ボッタス）も移籍して初めての予選でいい仕事をしたと思う。僕らにとって素晴らしい予選になった。

（Sky Sportに対して語り）明日はかなり接戦になる。フェラーリがものすごく近づいてきた。僕らも努力し続けるよ。その結果、皆が本物のレースを見ることができるだろう。それを誰もが願っていた。　

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル　予選＝2位
　12カ月前のことを考えれば、僕らが進歩したのは明らかだ。チームとして一丸となって努力し、いい形で冬を過ごした。変化の冬だったが、すべてがうまくいった。

　あのラップに100パーセント満足していたわけじゃない。かなり満足ではあったけど、ロスした部分があったからね。ポールを取りたかったが、いずれにしても届かなかったと思う。でも、開幕戦でフロントロウを確保できたというのは、長いシーズンの出だしとしてすごくよかった。

　決勝で何かできることがあると思う。昨日よりもずっといいペースを発揮できるんじゃないかな。僕らにとってこの冬は大きな意味があった。たくさんの変化があり、チームはより強力になった。（フェラーリの）皆は明日に向けて闘志を燃やしているし、やる気に満ちている。大きなチャンスだからね。　

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス　予選＝3位
　3位は理想としていたポジションではない。完璧なラップを走ることができなかった。だからこの結果にはあまり満足していない。ただ、このマシンを作ってくれた人たちのことは心から誇りに思う。F1の新時代への準備について、僕はほんの短い期間しか目にしていないけれど、それでも彼らの努力が報われたのはとてもうれしいよ。

　肝心なのは明日だ。僕はレーススタートがとても得意だ。明日も同じ流れでいければいいね。　

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン　予選＝4位
　最初のセッションから自分で自分の状況を難しくしてしまった。セクターすべてをうまくまとめることができず、それがラップタイムに響いた。でもマシンの感触はとてもいい。あとは自分がもっとうまくやるだけだ。
　パッケージはとてもいいんだ。でもここはかなり特殊なコースだ。
　　

　今年は結果をしっかり出せるといいね。去年はいろいろな意味で疑問を投げかけられた。でも僕らは正しい行動をとっていると思う。ただ時間が必要なだけだ。

■レッドブル
マックス・フェルスタッペン　予選＝5位
　全体的に厳しい週末になっている。望んでいたほど走りこむことができなかった。予選で初めて、妨げられることなく連続してまとまった数の周回を走ることができたようなものだ。

　今朝はバランスがあまりよくなくて、リズムを見つけることができなかった。それでいくつかのことを試してみたら、残念ながら思ったような効果が出なかった。予選に向けていくつかポジティブな要素を見つけ、1周1周築き上げていき、それによって改善することができた。バランスはよくなり、とてもいい予選を走ることができた。今はマシンのバランスは改善したけれど、もっと向上させなければならないのは明らかだ。パワーだけの問題ではない。ストレートで効率のいいマシンを作ったから、コーナリングでグリップが低下してしまう。

　開幕戦ではだいたいこの辺の位置だろうと予想していたからがっかりはしていない。明日は素早くクリーンなスタートを決めて、前のドライバーたちを最後まで逃がさないこと、それが僕にとって重要だ。それができれば何かチャンスが生まれてくるかもしれない。今夜も改善のために取り組み、明日の決勝のためにもう少しペースを見つけたい。

（ロイター報道の発言で）まだパワーは劣っているし、グリップレベルもフェラーリやメルセデスと同じレベルには達していない。明日はいいスタートを決められるかどうかにかかっている。フェラーリとメルセデスにチャレンジできるようなペースはないからね。現実的に考えるとそうなる。

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン　予選＝6位
　満足な1日だったよ。僕らにとっては、本当に信じられないような予選だった。ケビンが同じ位置にいないことは残念だけど、マシンはここ最近よりも好調だ。週末をとおして、いくらかの進歩があった。理解し、分析できる要素はまだたくさんあるものの、全体的には素晴らしい幕開けだ。

　最初の予選が好調というのは良いことだ。マシンの改善を続ければ、早い段階で良いポジションにつけられるということだからね。そこが僕らの基準となって、接戦になる6番手から10番手で戦える。そのあたりにずっといられて楽しく過ごせるなら、素晴らしいことだよ。

　明日のスタートがどんな感じになるのかは、まったくわからない。練習では、うまくいったこともあれば、そうではなかったこともある。1回目となる明日は、成功するといいね。

■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ　予選＝7位
　いい予選セッションだった。自分の予選、自分が走ったラップに満足している。シーズン最初の予選で、新しいウルトラソフトタイヤを使ったのも初めてだった。昨日（トラブルで）走行する機会を失ったからだ。全体的にハッピーだよ。6位ならもっとよかったけど、ロマン（グロージャン）はすごくいいラップを走ったから、そのタイムに届かなかった。でも決勝では戦えるはずだ。シーズン開幕戦をいいレースにしたいと思っている。

■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr.　予選＝8位
　良い1日だったけれど完璧とは言えないね。バランスの面で、昨日とは比べものにならないほど悪い状態から予選をスタートした。マシンは安定感に少し欠けていて、金曜日のように自信を与えてくれることはなかった。最初から攻めた走りをするのではなく、少しずつ進めていかなくてはならなかったよ……。

　だから完璧なスタートを切ったわけではないけれど、良い形で終われたよ。接戦だったのでQ3進出は簡単ではなかったが、最後にはすべてがまとまって、結果には間違いなく満足している。

　両方のマシンをQ3に進出させられて、チームとしても本当に満足できる予選になった。明日のレースをスタートするには、8番手はいいポジションだし、とても面白いものになると思う。かかってこい！

■スクーデリア・トロロッソ
ダニール・クビアト　予選＝9位
　両方のマシンがQ3に進出できたのが良かったし、土曜日の結果には満足していいと思う。数週間前のバルセロナでは走行時間を少し失ったりもしたので、ここに来てから、昨日もまる1日かけて改善を進めてきた。夜の間の作業で急に良くなって、今日の予選ではアタックをうまくまとめることができた。接戦だったけどね！

　ここの路面状況は読めないから、Q1は誰にとっても難しく、僕らはデータを集めて素早く順応しなければならなかった。そして、それをやり遂げた。
　チームは今週末ここまで申し分のない作業をしてくれたので、全員の素晴らしい仕事ぶりを賞賛したい。

　今日の結果には満足している。前進が遂げられたし、マシンはかなり速く、自信を与えてくれる。明日のレースでは、これを良い結果につなげられると期待している。　

■レッドブル
ダニエル・リカルド　予選＝10位（※ギヤボックス交換により5グリッド降格）
　身体は大丈夫だけど、もちろん気持ちの上では、少しがっかりしている。なんとか大局的な見方をしなければ。Q1で起こるよりはよかった。

　Q2で大きく進歩して、うまくいきそうに思えた。でもQ3で（最初のラップが）うまくまとまらず、ターン14で足をすくわれた。不意打ちをくらった。

　コーナーに入っていったら、リヤが乱れて、ついてないことに態勢を立て直したり、クラッシュを避けることができなかった。

　僕はバリアに突っ込むようなことがほとんどないドライバーだ。それだけに悔しい。おかげで5位か6位ではなくて10位に沈んでしまった。それに、メカニックたちの仕事を増やしてしまった。本当に大変な思いをさせることになった。

　僕は自分の仕事をするつもりだ。明日はしっかり走り切ってポイントを持ち帰る。名誉を挽回するつもりだ。

（AUTOSPORTweb）

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