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F1ハンガリーGP 決勝トップ10ドライバーコメント

2016年7月25日

 2016年F1第11戦ハンガリーGP、決勝トップ10に入ったドライバーたちがレースを振り返った。
 
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位

 ここにどんな秘密があるのか分からない。もちろん、チームが優れていて、すべてがうまくひとつにまとまることがカギなんだけど、このサーキットではアグレッシブなドライバーが成功を収めるようだ。
 
 今日は記憶にある限り、ここで走ったなかで一番暑かったのではないかと思うほどの気温の高さで、タイヤをうまく管理して走るのがとても難しかった。だからなんとかやり遂げることができてうれしい。
 
 懸命に作業にあたってくれたチーム、そしてここに来てくれたファンに感謝したい。どういうわけか、僕はブダペストに行くといつも熱狂的に応援してもらえる。すごくうれしいし、おかげでいい週末になった。


 タイヤがどれぐらい持つか分からなかったから、タイヤライフに関して賢く消費していくよう心がけ、一方で必要なときにプッシュできるようにしなければならず、そのバランスを取るのはとても難しかった。 
 
 レースはとても順調で、「今のところミスしていないな」と思っていたら、ターン12でロックアップしてコースオフしてしまったよ。それで「集中して態勢を立て直すんだ」と自分に言い聞かせ、幸いうまくやることができた。
 

2016年第11戦ハンガリーGP ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ(メルセデス)が記念撮影
2016年第11戦ハンガリーGP ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ(メルセデス)が記念撮影

(ポイントランキング首位に立ったことについて語り)まだポイントスタンディングのことはあまり考えていないけど、ここでやるべきことをしっかり成し遂げたから、最高の気分なのは間違いない。絶好調だったわけじゃなかったからなおさらだ。たとえば、シルバーストンの時ほど強さはなかった。それでもここ数戦はとてもうまくいっているし、そういうときの好調さを今後も保っていきたい。
 
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 決勝=2位

 スタート直後の1コーナーで勝利を失った。ふたつポジションを落としたんだ。勝ちたいと思っていたし、勝てる可能性は高いと自信を持っていたからがっかりしている。
 
 ベストのスタートではなかった。だからターン1ですぐにダニエル(・リカルド)をとらえて2番手を取り戻せたのはよかった。でもルイス(・ハミルトン)の後ろになってしまい、このコースではオーバーテイクするのが不可能だった。
 
 決勝中、ペースはとてもよかったから、それはとても前向きな要素だけど、残念なことにそれを最大限に生かすことができなかった。
 
 でも第二のホームグランプリが1週間後に開催される。ホッケンハイムに行くのが楽しみだよ。2014年に優勝しているから、今年も勝つために全力でプッシュしていくつもりだ。


(スタート直後のことについて語り)ターン1で、ダニエルがアウト側に、ルイスがイン側にいて、行き場がなくなり、引かなければならなかった。ターン2でアウト側からダニエルを抜いたのは気持ちがよかったけれど、勝利を失ったのも事実だ。ルイスにできる限りプレッシャーをかけようとしたが、このコースではオーバーテイクは不可能だった。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=3位

 今日表彰台に上れてすごくうれしい。結局のところ優勝するのは無理だったからね。
 
 スタートでチャレンジしてみた。蹴り出しがすごくよくて、エイペックスではメルセデス2台が僕の視界に入っていなかったので、トップに立ったと思った。でもコーナー出口でルイス(・ハミルトン)にかわされ、ターン2ではニコ(・ロズベルグ)にアウト側から抜かれた。
 
 でもあの時トップに立っていたとしても、彼らのペースはよかったから、僕らより1周長くステイアウトしてオーバーカットできたと思う。だから今日は3位が最大限の結果だった。
 
 最後の3周、セブ(ベッテル)がかなり後ろから接近してきた。僕のタイヤは終わりに近づいていたから、3位でチェッカーを受けることができてよかった。
 
 ここで3年連続表彰台に上ったというのもすごいことだよね。僕と相性がいいんだろう。すごくうれしい。
 
 今シーズンは、金曜と土曜はすごくうまくいっているけれど、ここ数戦の日曜はどういうわけか満足いく結果を出せずにいた。だから今週末、金曜から日曜までうまくまとめることができたのは重要なことだ。やれると信じていた。 
 

2016年第11戦ハンガリーGP ダニエル・リカルド(レッドブル)、3位を獲得
2016年第11戦ハンガリーGP ダニエル・リカルド(レッドブル)、3位を獲得

 1週間後に次のレースがあるから、またハッピーになるチャンスがあるということだよ。


 最初はメルセデスに対抗できる競争力があると思っていた。でもファーストスティントが終わるころには、彼らのペースが上がってきていた。
 
 ソフトを履いたセカンドスティントの初めは戦えそうだと思ったけれど、結局メルセデス勢は淡々とやるべきことをこなし、次第に強さを見せてきた。
 
(早めのピットストップについて説明し)その時点ではメルセデスと戦えそうだと思っていた。彼らは苦しんでいるのだろうと思い、アグレッシブなやり方で彼らに近づこうとしたんだ。その時点では、ポジションを守るというよりも優勝を狙っていた。でも僕らがピットに入ると、彼らは簡単にボリュームを上げたわけだ。残念なことにね。
 
 今年、また表彰台に上がれてうれしい。前回(手中に収めかけた勝利を失って2位になったモナコ)は複雑な気持ちだったけれど、今日は心から楽しんでいるし、笑顔も戻ったよ。スーパーハッピーだ!
 
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=4位

 もっと上位の成績を期待していたよ。レースのスタートは良かった、というか、良すぎたのかもしれない。ここはターン1までの距離が長くて、思ったより早く前のクルマのスリップから出ざるをえなくなってしまったからね。結局、その後はしばらく5位から抜け出せなかったから、スタートで順位を上げられなかったのが残念だ。
 
 そこからは、戦略とピットストップで順位を上げるしかないとわかっていたので、(マックス・)フェルスタッペンに対するオーバーカットを試みて、それには成功した。レース終盤にはライバルより僕らの方がペースが良くて、おそらくコンマ2秒くらいは速かったと思う。ただ、残念なことに、オーバーテイクができるほどのペースの差はなかった。追い越しさえできれば、もっといいレースができたはずだ。
 

2016年第11戦ハンガリーGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2016年第11戦ハンガリーGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 でも、最後の最後まであらゆる手を尽くし、戦略も決まって、終盤にはこっちの方がペースが速かったとしても、やはりここは世界で最もオーバーテイクが難しいコースのひとつなんだ。
 
 予選での順位がもう少し良かったら、何の問題もなく3位に入れたと思う。僕らには勝つという使命があり、4位フィニッシュでは満足できない。まだ改善すべき点もいろいろとあるが、メルセデス勢との差は見た目ほどには大きくないと思っている。彼らにはタイヤをいたわる余裕があり、周回を重ねるうちに、それが大きなギャップになったようだ。
 
(Gazettaに対して語り)今日はレッドブルより劣っていたとは思わない。リザルト上はそうかもしれないけど、純粋にペースを見れば、そうじゃないんだ。終盤(前を走るダニエル・リカルドより)僕の方が1秒近く速かったこともあったけど、このサーキットはモナコみたいにオーバーテイクが難しい。
 
 土曜の予選でいい結果を出す必要がある。そうすれば決勝で優勝候補になれるだろう。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=5位

 今日は表彰台を獲得できるだけの速さがあったんだけどね。
 
 いいスタートを切ってターン1の入口でルイス(・ハミルトン)に接近できたと思ったら、行き場を失ってブレーキングを遅らせることができなかった。
 
 最初のピットストップの後は、タイヤがフレッシュな状態の時にフェラーリに引っ掛かってしまい、すごくいらいらした。序盤は速さがあったのに、フェラーリに対するギャップを築こうとして、前のクルマに近づきすぎたから引かなければならなかった。そしたらピットストップを終えてコースに復帰すると、フェラーリ2台の後ろになってしまったんだ。その時点で僕のレースは終わったも同然だ。
 
 ずっと他のマシンの後ろを走り、オーバーテイクの可能性を探ることで、タイヤが傷み、レースが進行するにつれてチャンスが遠ざかっていった。
 
 キミ(・ライコネン)とのバトルについてだけど、僕は単純に自分のポジションを守っていただけだ。懸命にプッシュしつつ、ロックアップしたりミスをしないように心掛けた。
 
(ライコネンがフェルスタッペンの走りは規則に反すると主張していることについて)ドライバーはいつだって言い訳を探すものだ。僕は常に(規則で許されている)1回しかラインを変えなかった。だから何の問題もない。
 
(Formula1.comに対して語り)1回しかラインを変えていないのにペナルティを受けるなんて、それはおかしすぎるよね。


 彼が来るのが見えたけど、すごく楽観的な動きでイン側に飛び込んできた。彼はロックアップして僕のリヤにヒットした。あり得ることだよ。
 
■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=6位

 今日の僕のクルマは本当に好調で、動きも良かった。スピードはあったんだ。ただ、言うまでもなく、ここではオーバーテイクは難しい。残念ながら、昨日の予選の結果が響いて、僕は本来の実力に見合った位置でレースができず、それにふさわしい成績も残せなかった。それが何より悔しいところだ。
 
 マックス・フェルスタッペンとのバトルに関しては、判定をするのは僕ではないけれども、彼の動きには疑問の余地があったと思う。彼はまず右へ動き、僕は左へ行った。ところが、彼がまた戻って来たので、僕は彼に追突しないように避けるしかなかった。結果として、こちらはフロントウイングを壊し、その後のアタックは一段と困難になった。
 
 それ以降も僕が何とかして仕掛けるたびに、彼は僕が行こうとする方向をふさいできた。それをやられると、もうどこにも行き場がなくなってしまう。彼のドライビングが正当かどうかを決めるのは、僕の仕事ではない。だが、あれほどひどいブロックではないのにペナルティを与えられた例を、僕はいくつも見てきた。今日、僕は最大限の努力をした。それでも最後までフェルスタッペンを抜けず、前方のドライバーを追い上げられなかったのが残念だ。
 

2016年第11戦ハンガリーGP キミ・ライコネンとマックス・フェルスタッペン
2016年第11戦ハンガリーGP キミ・ライコネンとマックス・フェルスタッペン

 なんとか彼(フェルスタッペン)に当たらないよう努力した。半分でも避けることができてよかった。
 いろいろな規則があって、前にいるクルマは(1回は)ラインを変えることができると決められているけれど、後ろの人間が方向をいったん決めた後、前のクルマがそれをふさぐように動いたら、避けるのは難しい。


■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
フェルナンド・アロンソ 決勝=7位

 週末通してずっと7位だったね! 今日の午後はその上に行きたかったけど、それがかなわなくて残念だった。それでも僕らは今日、2番手集団のトップだったと思う。今はメルセデス、レッドブル、フェラーリには誰も届かない。彼らは別次元なんだ。それ以外のミニ選手権で僕らは戦っていて、その中では競争力が高かった。今日は最大限の結果を出したと感じる。 
 
 でも週末の流れには満足している。この調子でさらに進歩していきたい。こことシルバーストンは全く性格が異なるサーキットだけど、両方でまずまずの競争力を示せた。来週末のホッケンハイムも楽しみだ。
 
■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=8位

 今日このブダペストで、僕らは堅実なレースができたし、結果にも満足している。スタートでフェルナンド・アロンソに抜かれてしまったとはいえ、悪くないレースだったと思う。マクラーレンのペースにもついて行くことができた。金曜と土曜のプラクティスの様子から言うと、彼らと同じペースで走れるとは思っていなかったんだ。まあ、やはり彼を抜くことはできなかったけどね! 
 
  この週末の幕開けはひどいものだったから、誰かが「レースでは8位に入れるよ」と言ったとしても、僕は絶対に信じなかったはずだ! そう考えると、僕らは自分たちに満足し、よろこんでもいいと思う。状況を好転させるためにチームがすばらしい仕事をした。彼らの仕事に感謝したい。おかげで自信を持ってドイツへ向かえるよ。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
バルテリ・ボッタス 決勝=9位

 レースのスタートはとても良かった。まずはフォース・インディア(ニコ・ヒュルケンベルグ)の前に出ることが重要だったからね。それ以降は、ほぼ計画どおりにレースを進めていった。
 
 スーパーソフトタイヤは、予想していたよりもずいぶん長く持ったので、最初のスティントは少し長めに走った。ソフトでの僕らのペースは、だいたい予想したとおりだった。あのスターティングポジションを考えれば、今日はこれ以上は望めない順位でフィニッシュして、ポイントを持ち帰ることができた。
 
 ホッケンハイムでは、もっと多くのポイントを獲れると思うし、フォース・インディアとのポイント差を広げられるように努力するつもりだ。
 
■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=10位

 今日のレースに関しては、あまり喜ぶ気にはなれない。僕らにとっては、かなり厳しいものだったからだ。
 
 スタート直後のターン1では、位置取りが悪くてポジションをひとつ下げてしまい、一段と厳しい状況になった。今日のレースでの最大の問題は、最初のピットストップの後、(ダニール・)クビアトのトロロッソと(フェリペ・)マッサのウイリアムズの後方に出る形になって、どうしても彼らを抜けなかったことだ。このコースではオーバーテイクはとても難しい。前のクルマに接近するとすぐにダウンフォースを失い、タイヤをダメにしてしまうんだ。僕のレースを決定付けたのもそれだった。 
 2回目のピットストップでは(ジョリオン・)パーマーに抜かれてしまったが、あれは実際には僕のミスだった。チームのみんなに謝らないといけない。ピットストップで僕がうっかり半クラッチ状態にしたために、クルマが動いてしまった。それでメカニックたちがタイヤを取り付けるのに手間取り、少しタイムロスがあったんだ。 
 
 次のドイツでのレースも、今回と似たようなものになるだろう。使えるタイヤのコンパウンドは同じで、あのコースには中速コーナーがたくさんある。今日、僕らは厳しいレースになってもポイントは持ち帰れることを証明した。ただ、今後のレースではさらにいい仕事をして、より多くのポイントを稼ぐ必要がある。



(AUTOSPORTweb)




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