F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル、ウイリアムズも無線制限には反対「F1はチームスポーツ」

2016年7月12日

 レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、F1の無線交信の制限は「ナンセンス」であり、「あまり意味があるとは思えない」と述べた。


 先週末のイギリスGPで、メルセデスは無線を使ってニコ・ロズベルグにギアボックスのトラブルを回避する方法を教え、これが「ドライバーは単独で、外部からの助けを受けずにドライブしなければならない」と定めたスポーティングレギュレーション第27.1項に違反すると見なされた。スチュワードは、メルセデスが「問題を回避するには、7速ギアをなるべく早く通過するようにシフトしろ」と指示したことがルールに違反するとして、競技結果に10秒を加算するペナルティを科した。


 メルセデスは当初、この裁定に対して控訴する姿勢を見せていたが、のちに控訴をしないことを明らかにしている。
 ロズベルグがペナルティを受けた結果、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位に繰り上がった。しかし、ホーナーはむしろライバルチームに同情を寄せ、「あのルールはナンセンスだ。あまり意味があるとは思えないが、ルールとして存在する以上は仕方がない」と語った。


 また、ペナルティの裁定が出る前の時点で、ホーナーは、違反に対する罰がタイム加算や戒告といった軽いものであれば、「これからは、タイムペナルティや戒告くらいですむなら、あえて違反をした方が被害が小さいと考えて、あれと似たようなメッセージがたびたび送られることになるだろう」と予想した。


 さらに彼は、ハイブリッドカーの複雑さを考えれば、あのようなメッセージが必要な場合もあると考えているようだ。「最近のクルマは技術的にきわめて複雑で、メルセデスがドライバーをリタイアさせずにすむように、あのメッセージを伝えたいと考えたのは理解できる。今回の件とは別の話として、こうしたルールが本当にF1にとって良いものなのかについて、今後検討を要すると思う」


 ウイリアムズのテクニカルディレクター、パット・シモンズも、無線の制限には反対する立場をとっている。彼は、この規制が実は明確なレギュレーションではなく、解釈の余地が多く残る「テクニカル・ディレクティブ(技術指示)」であることが問題だと指摘した。


「あの規制は好きじゃないね。私に言わせれば、F1はチームスポーツなのだから、ドライバーとチームが協力しあうべきなんだ」
「テクニカル・ディレクティブはルールではなく、『意見』にすぎない。チャーリー(ホワイティング)があれを書き上げ、『無線で伝えていいのはこれだけで、あとはすべて違反だ』と言ったんだ。つまり、あれは『ドライバーは単独で、誰の助けも受けずにドライブすること』という、ものすごく曖昧なルールについての、彼なりの解釈でしかない」


「たとえば、私たちが耳にした無線交信について、チャーリーに『あれは本当に問題ないのか?』とたずね、彼が『ああ、問題ない』と答えるといったことが、実際によくあるんだ。レースのたびに、ピットウォールではそんな議論が起きている」


 メルセデスのトト・ウォルフは、FIAとチームの間でこの無線制限について再考すべきと考えている。
「このルールは、FIAとチームとの間で考え直す必要がありそうだ。コミュニケーションは一切ダメだというのなら、単純にクルマから無線機を外してしまえばいい。だが、もうずいぶん前から、コミュニケーションはドライビングの一部になっている。そのあたりについて、よく話し合う必要がある」



(Translation:Kenji Mizugaki)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/21(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP