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ホンダ甘口コラム モナコGP編:トラブルフリーな週末で信頼性向上を再確認

2016年6月5日

 その点、マクラーレン・ホンダは期待していたほどの速さを示せなかったものの、致命的なトラブルやミスはなかった。2台でポイントを獲得したのは、メルセデスAMGとフォース・インディア、そしてマクラーレン・ホンダだけである。

 このような結果にたどり着けた理由のひとつに、ホンダのパワーユニットの信頼性が向上していることが挙げられる。しっかりと走り込むことができているからこそ、チームはパワーユニット交換などの余計な作業をする必要がなく、無駄なトラブルも招くことがなく、リズム良く仕事していた。
 モナコのピットは数年前の改修工事によって、ガレージそのものは広くなったが、ガレージの裏にあるはずのトランスポーターはなく、スペアパーツなどの置き場所は十分ではないため、グランプリ期間中にできるだけ余計な作業は増やしたくない。トラブルなく、走ることが大切だという理由もそこにある。

 今回のモナコGPが4レース目のパワーユニットとなる2基目を積んでいたバトンは9位入賞しただけでなく、しっかりと完走を果たした。前戦スペインGPでは4レース目のパワーユニットを搭載していたアロンソが、レース終盤に制御系のシステムエラーによってリタイアしたが、ほぼ予定していた距離は走破することができた。

 しかし、今回のバトンは完全なる4レース完走を達成した。アロンソは開幕戦に大クラッシュした際、パワーユニットを1基壊しており、バトンも2戦目のバーレーンGPで1基目をトラブルで失っているので、レース終盤は厳しい状況になるだろうが、昨年に比べれば雲泥の差だ。





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