「今日はクルマ自体とても安定して走行していました。2台そろってトップ10となったことが理由ではありません。中国ではタイヤのデグラデーションに悩まされましたが、ロシアの路面はスムーズで高速コーナーも少ないことから、ロングランが安定していました。予選でいいポジションにつけることができれば、今回はレースでもいい勝負ができそうです」

「そのためには、燃費が重要なファクターとなるかもしれません。ロシアGPはバーレーンGPよりも燃費が厳しく、燃費に関しては今シーズンここまでで最もタフなレースが予想されるからです。ただ、フリー走行の段階で、中国GPよりもクルマのバランスがとれていて、ロングランのペースが良いので、燃費をセーブしていない状況で、できるだけ長く走り続ける設定を見出すことが、土曜日以降へ向けての我々の課題です」

　ホンダが次にトークンを使用する時期について、長谷川総責任者は「何も決まっていません」と語るにとどめた。今年使用できるトークン数は32。すでに21トークンを使用しているメルセデスと、26トークンを消化しているフェラーリに対して、18トークンしか使用していないホンダが、どのような戦いを見せるのか。前半戦、最大のパワーサーキットでの戦いは、マニュファクチャラー同士の真剣勝負の場となりそうだ。

（Text : Masahiro Owari）

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