【レースの焦点】上海的オーバーテイクの創造力
2015年4月14日
ただし、ニコの言葉にある「必要以上に」は、ハミルトンから見ると正論には当たらない。彼にとっては勝てるペース=必要なペース。ロズベルグが特に問題視したのはソフトを履いた第2スティントだが、ハミルトンにとってはフェラーリにアドバンテージがあるソフトを「可能なかぎり長くもたせること」が大きなテーマだった。金曜日のFP2、フェラーリではベッテルがソフトで合計19周以上走行する性能確認を行っていたが、ハミルトンはその手前で大きな性能低下を経験していたから──。
ソフトコンパウンドに特性が合ったフェラーリは、メルセデス以上の耐久性を引き出してくる。その一方でベッテルは、とりわけミディアムが苦手。しかしメルセデスにとってもフリー走行の時点ではタイヤ2スペックの差が大きく、フェラーリと作戦を違えてミディアム主体でレースを組み立てるリスクを冒すわけにもいかなかった。両チームが予選で新品ソフトを1セット温存した時点で、ソフト対決は明らか──メルセデスとフェラーリの4台が揃ってニューソフトを装着した第2スティントをどこまで走れるかというのは、チーム対チームの威信をかけた戦いでもあった。タイヤと作戦で負けたマレーシアを思えば、ハミルトンがそこにこだわったのも理解できる。
「僕は自分のレースに集中していただけ。抜きたいならニコはトライすることができたはずだ。でも、彼は一度も仕掛けてこなかった」
ハミルトンはこう言って“利己的”と批判したロズベルグの言葉を一蹴した。確かに、もしもニコがスタートで前に出ていたら……2秒後方から、おとなしくチームメイトに追従するハミルトンの姿は想像できない。
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 161 |
2位 | シャルル・ルクレール | 113 |
3位 | セルジオ・ペレス | 107 |
4位 | ランド・ノリス | 101 |
5位 | カルロス・サインツ | 93 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 44 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 35 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 15 |
※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 268 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 212 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 154 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 79 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 20 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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