フォードCEO、2026年のF1復帰に向けレッドブル・パワートレインズとのPU開発は「順調に進んでいる」と明かす
2024年1月20日
フォードのCEOを務めるジム・ファーリーは、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)と行っている2026年に向けたF1パワーユニット開発について、これまでの進歩に非常に満足していると述べた。
昨年初め、フォードとレッドブルは2030年末までの提携契約を締結した。この提携には基本的なブランド計画が含まれるが、フォードはミルトンキーンズにエンジニアチームを派遣し、バッテリーとハイブリッド技術についてRBPTの支援を行う。これら技術はF1の次世代パワーユニットレギュレーションの重要な要素であり、合計出力においてユニットの内燃エンジンと電力の割合を半々にすることになる。
ノースカロライナ州シャーロットで開催されたフォードの2024年モータースポーツシーズン発表イベントにおいて、明るい雰囲気で話をしたファーリーは、ステージ上でレッドブルのセルジオ・ペレスを横に立たせ、フォードとレッドブルのF1パワーユニット開発の取り組みについて語った。
「ミルトンキーンズのチームやエイドリアン・ニューウェイ(レッドブルのチーフテクニカルオフィサー)と、多くの時間を過ごす機会があった。我々は順調に進んでいると思う。2026年はまだ先のことに思えるが、パワートレインに関してはやるべきことが多くある。しかし進歩には大変満足している。もっと詳しく話ができるといいのだが、順調に進んでいると言える」
ファーリーは、フォードが専門の関連会社を通じてF1のサプライヤーを務めていた過去から、現在のF1の取り組みをどのように展開させるのか詳しく説明した。自身もレーサーであるファーリーは、フォードとレッドブルの間の技術の相互移転が、同社の市販の電気自動車にも直接影響すると述べた。
「我々はこれまでにない方法でF1に戻るつもりだ。世界最高のエアロダイナミクスはF1にあることが分かった。最高のテレメトリーとデジタル診断だ。そして実際に、電気自動車やデジタル自動車にはこれらのすべてが必要だ。つまり、実際には純粋な技術移転を行うことで1970年代に戻ることになる」
「我々がチームを所有するというようなことではなく、文字通り技術を移転するためにそこへ行くのだ。我々は彼らにバッテリー技術を提供できる。2026年には50%が電力になり、高放電バッテリーが必要になるからだ。我々はたとえばNHRA(National Hot Rod Association/全米ホットロッド協会)でもそうしている」
「その一方で、我々はテレメトリ、デジタル診断、エアロダイナミクスに触れられる。そうしたことを生産する電気自動車に組み込み、バッテリーを小型化することができる」
ファーリーは、フォードにとって協業から恩恵を受け、コースで勝利を得るには、レッドブル以上に優れたパートナーは存在しないと明言した。
「これらのテクノロジーの多くにおいて彼らは世界最高だ。自動車ビジネスが変化するにつれて、我々はそれらを切実に必要としている」
「文字どおり、何年も前の状態に戻るようなものだ。つまり技術移転だ」
「我々には最高に素晴らしいチームがいる。これほどに単純なことだ。我々には最高のドライバーがいて、最高の技術サポートがあり、世界中で最高のフォードが彼らをサポートしている」
「しかし、ミルトンキーンズで構築しているパワートレインチームは、まさに一流のようだ。我々はファーストクラスで、表彰台の最上段に飛んでいくだろう」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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