【気になる一言】予選強行に見えた主催者事情「日曜日に予選を行うと、FIA-F2かポルシェカップがキャンセルされる」
2020年7月12日
第2戦シュタイアーマルクGPの2日目は、予報通りの悪天となった。FIA-F3のレース1は14周を消化したところで赤旗終了。F1のフリー走行3回目はグリーンライトが灯ることなく、中止となった。
すでに金曜日のフリー走行2回目が始まる前に、レースディレクターから、「予選が土曜日もしくは日曜日に行われなかった場合は、フリー走行2回目の順位がレースでのスタートポジションとなる」という通達が出されていたことから、土曜日に予定されていた予選はこのまま行われずに、日曜日の午前中に順延されると思われた。
ところが、フリー走行3回目が雨で中断されている最中に、ロス・ブラウン(F1モータースポーツ担当マネージング・ディレクター)がテレビカメラの前に登場。インタビュアー役のジェンソン・バトンから、今後の予定を尋ねられるとこう答えた。
「今日の夕方には走行ができると思う。もし仮にそれがダメでも、日曜日は間違いなく予選が行われる」
つまり、FOMはフリー走行3回目の段階で、すでに予選を土曜日にやるつもりだった。その後、雨脚は一旦弱まったものの、完全に上がることはなく、予選は46分遅れでスタート。それは、ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン(メルセデス)でさえ、「いままでの予選で最も難しいコンディション」と振り返るほどだった。
それでも、予選を強行しようとした理由をブラウンは説明しなかったが、興味深いコメントもバトンの前で語っていた。
「日曜日にもスケジュールが予定されている」
ブラウンによれば、F1の予選を日曜日の午前中に行えば、「FIA-F2のスプリントレースかポルシェカップのレースのどちらかひとつがキャンセルとなる」という。F2もポルシェカップもエントリーフィーを支払って参戦しており、もし予定を変更すれば、複雑な処理が強いられる。さらにF1の予選日時が変更されれば、テレビ局との契約にも影響が出る可能性もある。
無観客レースという通常とは異なる様式で開催しているグランプリを、これ以上、不規則にしたくなかったというのが主催者側の偽らざるを得ない理由だったのではないだろうか。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |