F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

【津川哲夫のF1新車初見チェック】フェラーリ製パーツを採用しながらもは独自性あるハースVF20。好不調の波を抑えられるか

2020年2月24日

 ハースF1チームはフェラーリのサードパーティ・キットカーと言われ、アルファタウリ(トロロッソ)と供に他チームからは何かと目の敵にされてきた。それも昨年序盤のように成績の良いときだけの話しではあるが……。ハースの新車VF20も、もちろんフェラーリパーツ搭載車の形はそのままで、俯瞰して観ると明らかにフェラーリの面影が揃っている。


 VF20の細かいエアロなどは独自の開発が施されているものの、パワーユニット(PU)、補機類、ギヤボックス、サスペンションのなどがフェラーリ由来のパーツならば、当然、モノコックもエアロコンセプトもフェラーリ型以外の選択肢はない。そのフェラーリ製パーツを使い、ハースがマシンをどこまで独自に開発してゆけるかが、このチームの今後にかかっている。


 昨年のVF19はエアロセッティングの窓口が神経質で狭く、一度好セッティグを探りあてても、そのセッティングの再現性に欠け、同様の条件のサーキットであっても、そのセッティングが嵌まらないというトラブルが多々発生していた。これは本家フェラーリも同様の問題を抱えていたので、フェラーリデザインの根本的問題だった可能性が大きい。


 VF20のノーズ周りはフェラーリ型を採用しているが、ハースの独自性が見られるのがフロアフロント、そして特にポッドエッジのサイドフェンスの処理に独特のエアロ処理が発揮されている。


 窓などに使うシャッター型のサイドフェンスはハースエアロが始めて搭載し、今やトレンドに成長。本家もこのアイデアを使っている。VF20ではさらにのこサイドフェンスをダブルカナードとの一体型として搭載。この処理はハースエアロの個性とも言える。


 VF20はもちろん他チーム同様、昨年型からの進化型でエアロの安定性を獲得することを最大の目的にし、幅広いセッティングとタイヤユーセージ(使用法)の向上に気が配られている。ハース型のチームの成長はこれからのF1のあり方を示す重要なサンプルとなる。

ハースF1チームの2020年型マシン『VF-20』カラーリング
ハースF1チームの2020年型マシン『VF-20』カラーリング



(Tetsuo Tsugawa)




レース

5/17(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/18(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
5/19(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン161
2位シャルル・ルクレール113
3位セルジオ・ペレス107
4位ランド・ノリス101
5位カルロス・サインツ93
6位オスカー・ピアストリ53
7位ジョージ・ラッセル44
8位ルイス・ハミルトン35
9位フェルナンド・アロンソ33
10位角田裕毅15

チームランキング

※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング268
2位スクーデリア・フェラーリ212
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム154
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム79
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム44
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム20
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位BWTアルピーヌF1チーム1
9位ウイリアムズ・レーシング0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
第10戦スペインGP 6/23
第11戦オーストリアGP 6/30
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.5 第5戦中国GP & 第6戦マイアミGP