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リッチ・エナジー社CEOのF1撤退宣言を株主が否定し、内部抗争が表面化。ハースF1チームはタイトルスポンサー契約は有効と明言
2019年7月12日
スポーツ飲料会社リッチ・エナジーの公式Twitterに、ハースF1チームとのタイトルスポンサー契約を終了するとの文章が掲載されたが、同社の株主と役員は、これは個人の勝手な行動によるものであるとして否定した。
2019年からハースのタイトルスポンサーを務めているリッチ・エナジーだが、イギリスGP直前の10日、公式Twitterを通して、成績不振によりハースとの契約を終了したことを発表、F1は同社のビジネスにとってメリットにならないとの見解を示した。
その時点では同社からもチームからも正式なリリースは出ていなかったが、約半日後の11日午後、リッチ・エナジー社株主が、ハースとの契約は有効であるとの声明を発表した。
「リッチ・エナジーの多数株式を所有する株主は、正式に許可されていない発信元からメディアに配布された声明について明確にすることを望む」
「我々はハースF1チーム、そのパフォーマンス、組織全体を心から信頼している」
「現在のスポンサーシップ契約を順守することに完全にコミットしている。F1の製品、そしてそれが我々のブランドに提供するプラットフォームを100パーセント信じている」
「ある個人の勝手な行動が大きな困惑を引き起こした。この人物をすべての経営責任から外す過程にある。彼らは自身の主張をするかもしれないが、その見解は当社のものではない」
「この事件を非常に残念に思う。これは商業的にデリケートな問題なので、関係者のみの間で解決したい」
「我々のハースF1チーム、F1へのコミットメントを明確にしたい。内部でこの件への対応を行う。ハースF1チームのサポートおよび忍耐に感謝する」
■リッチ・エナジーCEOがSNSで株主を攻撃
リッチ・エナジー社は、Twitterで契約終了を宣言した「個人」が誰かについては明らかにしていないが、CEOのウイリアム・ストーリーの意向によるものであるとみられている。ストーリーは同社が声明を発表した後、リッチ・エナジーの公式Twitterを使って、株主の主張を否定し、彼らを攻撃する発言を行った。
「レッドブルおよびホワイト・バイクスと親密な少数株主が、滑稽な声明を発表したのは笑える。彼らはクーデターを企てたが失敗した。私はリッチ・エナジーのすべての資産を管理しており、全主要株主の支持を得ている」
リッチ・エナジーが使用している雄鹿のマークは、ホワイト・バイクス社のロゴの盗用であるとして訴訟問題が発生、商標権の侵害を行ったと判断されてリッチ・エナジーは敗訴した。同社は、ハースへのスポンサーシップを含む、ビジネスの詳細について明らかにするよう求められている。
リッチ・エナジー社で内部抗争が起きていることが明らかになるなか、ハースF1チームは、タイトルスポンサー契約は現在も有効であるとの声明を発表した。
「リッチ・エナジーは現在ハースF1チームのタイトルスポンサーである」とチーム代表ギュンター・シュタイナー。
「商業上の秘密により、両者の契約上の関係について、これ以上コメントすることはできない」
またシュタイナー代表は木曜の記者会見において、今週末のイギリスGPでもマシンにリッチ・エナジーのロゴをつけて走らせると明言した。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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