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【F速プレミアム】ライコネン観察日記・マシントラブル?メカニックが残した思わぬ“忘れ物”

2016.10.06

 シンガポールとセパンではまたしても不本意な結果に終わったキミ・ライコネン、あと少し速さがあればとこぼすライコネンだったが、まだ運には見放されていないようで……長年ライコネンの「番記者」を務めるフィンランド人ジャーナリストのヘイキ・クルタ氏が見た、アイスマンの言動をお送りするF1速報web限定連載。

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 キミ・ライコネンは、並々ならぬ闘争心を燃やして鈴鹿へやって来た。目指すは今季5回目のポディウムだ。フェラーリを駆るアイスマンは、日本の熱心なファンの応援が、彼にとって大きな後押しになることを知っている。残る問題は、ほんの少しだけ足りない速さを、どこから引き出すかだ……。

 シンガポールでもセパンでも、キミはメルセデスを相手に3位の座を争った。だが、彼はいずれも敗北を喫し、日本GPを迎える時点で、3戦連続で4位に甘んじている。レーシングドライバーにとって、4位というのは一番悔しいポジションに違いない。

「まあ、それでも5位よりはいいよ。いずれにしても、ポディウムを争うには、もう少し速さが必要だ。ここ2〜3戦で僕らに足りなかったのは、それなんだ」と、マレーシアGP終了後、ライコネンはため息まじりに語った。

 シンガポールで、キミはコース上でルイス・ハミルトンをオーバーテイクし、そのまま行けば3位入賞かと思われた。しかし、メルセデス陣営は巧みなピットストップ戦略で、彼の希望を打ち砕いた。

 また、セパンでは、序盤からニコ・ロズベルグよりずっと前を走り、ハミルトンがリタイアを喫した時点で3番手に浮上したものの、そのポジションを守りきれなかった。ロズベルグは、スチュワードの目にはアグレッシブすぎると映ったアタックでライコネンをパスし、10秒のタイムペナルティを科されたにもかかわらずだ。


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