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【F1シンガポールGPの焦点】2位の“苦さ”を味わったルクレール。矛盾の残るビノット代表の説明

2019年9月24日

「レースの前から、ピットインの指示があればそれがこのレースで“何かを成し遂げる”タイミングだと分かっていたし、僕はそのとおりにトライした」とベッテルは振り返る。

「アウトラップでは可能な限りハードにプッシュした」

 メルセデスは先にピットインしたフェラーリに対して逆の作戦を選択し、ハミルトンをステイアウトさせ、ベッテルはハミルトンだけでなく3秒以上前を走っていたチームメイトをアンダーカットすることにも成功した。それが1-2位フィニッシュという最高の結果につながったのだから、フェラーリとしては大成功──。

 問題は、後方のベッテルが状況を把握していたのに対して、首位を走行するルクレールに十分な情報が伝えられていなかった点だ。もしベッテルのピットインと、翌周に自身もピットインするのだと即座に伝えられていたら、ルクレールのインラップのペースは違っていただろう。しかしその場合にはハミルトンのペースも上がり、メルセデスはステイアウトせず、ルクレール攻略よりもベッテルをカバーする方向にシフトしたかもしれない。3台は僅差で、フェラーリの1-3位は変わらなかった。

「セーフティカーの後ろでは、頻繁に無線で話したと思う」と、ルクレールは振り返る。

「でもセーフティカーが戻った瞬間に僕は自分がコース上で行なう仕事に集中した。もちろん、マシンに乗っている段階ではフラストレーションを感じたよ。でも後でもう少し状況を考えると、たぶん違った見方ができる。チームにとってベストの結果を得るための判断だったと思う。それでも、なぜああいう判断にいたったか完全に理解するために、もう少し説明は必要だけど」

 フェラーリの最優先事項は1-2位フィニッシュ。でも、2台の位置関係を崩すことなくそれは可能だったのではないか──。ルクレールがすべてを理解したいと望むのも当然。このレースから学んだのは「もう少し、自分の周りの作戦についてたずねるべきだった」と言う。

 ビノットは「首位を行くシャルルにはアンダーカットさせることはできなかった」と説明したが、基本はアンダーカットから身を守るための第1スティントのペース。どのタイミングで“先にピットインすべきか”がテーマだったはずで、ルクレールにはおそらくその答えが透けて見えているに違いない。

「Bitter and Sweet」と、ルクレールは言った。シンガポールのハイダウンフォース仕様、とりわけ金曜の夜から土曜にかけ、マラネロの技術者たちも一丸となって導き出した答えは甘美な味わいをもたらした。それだけに、2位の結果が苦い。まるで、青春──すべてに対して敏感な心が若さの力になる。

XPB Images
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(Masako Imamiya)





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