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scope:F1を戦う自動車メーカーに果たしてほしい役割

2016年4月26日

 もともと秘密主義のメルセデスに、自分たちのアドバンテージを明かすような説明を求めることは不可能だと思う。トラブルに関しても、もっと説明してくれれば感情移入ができるけれど、それも望めない。ルイス・ハミルトンやニコ・ロズベルグにアイルトン・セナやアロンソのような情緒がないのは、必ずしもドライバーだけのせいではない。

 そして何より問題なのは、メルセデス一辺倒のレースが面白くないということよりも、彼らが自分たちの技術をアピールしていない点だ。質実剛健、謙虚であることは美徳であっても、今日のF1をリードする立場であれば、自分たちが行っていること、パワーユニット技術の成功を広く一般に、F1を知らない人々にも、積極的にアピールしてほしい。メルセデスの大きな市場である日本においても、銀色のF1マシンがCMに登場したのは一瞬。多くの日本人はプリウスが世界最高のハイブリッドだと思っているし、高速巡行時に回生可能な技術にF1が先鞭をつけているなんて、ほとんど知らない。

 自分たちの事情で参戦と撤退を繰り返す自動車メーカーは、世界的に見れば小企業であるF1チームにとって厄介な存在である。だから、参戦メーカーは企業としての規模を活かして、既存のファンとは異なる層にも今日のF1をアピールして貢献しなければならない。そのため様々な策を熟考してこそ認められる「F1参戦」なのだ。MGU-Hだとか難しいことは言わないで「排気ガスでタービンと一緒に発電機も回しちゃうんです。高速で巡行しても、どんどん燃費が良くなるんですよ。いままで誰も挑戦しませんでしたけど」というCMを、いまのメルセデスなら流しても許されると思う。

 大半の国でF1が有料放送となった現在、地上波の無料放送でF1の姿を披露するチャンスはメーカーだけが手にしているといっても間違いじゃない。自動車保険よりもメルセデスF1のCMが、どんどん流れたら……ちょっと印象が変わると思う。ちょっとでいいから変わってほしいと、ファンは感じているはずだ。

メルセデスが公開した「PU106B Hybrid」どんな技術が投入されているかは謎に包まれている

Daimler AG



(今宮雅子/Text:Masako Imamiya)





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